The vinyl for today 2

テーマ:



Radiohead “OK Computer”


この1枚こそ、vinylの大海原へと航海に出るきっかけとなった1枚。Radiohead好きの知人にどのalbumが1番好きかと聞いた所、この”OK Computer”との事でこれから聴きだした。昔、”The Bends”と”Hail to the thief”は軽く聴いていて、成る程いい曲はあるがalbumとしてはなんだかピンとこなかった。多分当時突き抜けた様な曲が好きで、radioheadは頭でっかちというか、スカッとしないというかそんなbiasももっていてなんだか好きになれなかった。

ただ、それはこちら側の成熟度なのか好みなのかの問題で好きになれなかっただけで、そんなこちらの指向とは関係無く絶対的に存在する美しさ。1曲目のAirbagを聴いた所でドッカーンと見事なgoalを決められてしまった。Thomのlyricsは書いてあるそのままで意味を解釈するのは危険で、実際間違っているのだが”I am born again"というのには、当時のクサクサした心境を洗い流してくれる様な圧倒的な高揚感を感じた。Radioheadのそれまでの全てが凝縮された高密度の音空間の心地の良さ、そして、U2のBonoをして『彼らは天上に行ってしまった』と言わしめたそれ以降の連作に続く世界観の発芽。間違い無く名作で、良いと言われてるものにはそれなりの理由があるなぁと再認識させられた。

Thomらmemberのこだわりもあるだろうが、Nigel Godrichのengineeringが凄いのであろう、後日これもたまたまvinylでこのAlbumを聴いた時の感動は忘れられない。これ以降、入手出来るのであれば出来るだけvinylでという哲学が生まれた。

全くvinyl知識の無い所から始めた自分にとって、良くも悪くも勉強になったのがこのalbumと”The Bends”だった。まず、なんの考えも無くAmazonでこのalbumを検索すると普通に在庫有りでAmazonが発送するとなってるものがある。で、早速購入してみた。勿論それまでMP3で、もっと言うとiPhoneで、さらにもっと言うとiPhone純正earphoneで聴いていた所からこのvinylを聴いたものだからそれはそれは音質に驚いた。ただ、Capitolだかが2008年に出したreissue版でUSモノが届いた訳だ。”KID A”で詳しく書きたいが、どうもoriginal盤というのが価値が有る様だというのを知った。original盤かどうかはいいとしても、どこの国製かはもっとわかりやすくしてほしいものです、amazonさん!後日、Disk UnionでたまたまUK-originalを発見。それにはLabelにシミ有りとの事だったが、これを逃せば永遠に手に入らないと考え購入。ちなみに、今の所、こんな事は決して無く、今すぐ欲しいとさえ思わなければ必ず手に入る事がわかった。なので、このblogを読んでる方におかれては、例えば探しているitemを店頭で見つけたとしても、もしジャケに許せない汚れがあったりした場合は無視されるのが懸命です。たとえどんなに胸が高鳴ったとしてもです。というかむしろ、Unionは在庫の操作してるんでしょうか。出る時はポンポン出ますが、出ない時は全く出ない。ここはちょっと不明で最近の疑問の1つです。この話の通りその1週間後に別のUnionでUK-original(美品)を発見して購入。スッキリしたーと思ったのも束の間、前回のblogで紹介したDiscogsによると、1st press発売と同じ1997年にrepressがされている。品番やMatrixも同じみたいで、どうやらrepressを見分けるのはその重さ。repressは180gとあるので早速計ってみるとLabelにシミ有りの物は132gで最後に買ったものは170gで重さが違う。180gよりも少し軽いのはよくわからないが、染み付きの方が本当の1st pressのようだ。通常であれば重量盤の方が音質が良いとされる。実際聴き比べてみると、同じに聴こえるが、贔屓目なのかどうも1stの方が若干コクが有る様に感じる。

買い出した当初、Unionは僕の中では唯一神で信頼の証だったが、どうも神というよりは人間でよく間違える。確かにあれだけの回転数をこなして行かねばならないわけでCat#とLabel位しか見る余裕も無いであろう。最初にoriginal盤が出て、5年後に別labelがreissueといったcaseであれば話は簡単で誰でもoriginalの区別はつくが、”OK Computer”の様な場合、original盤の定義も絡みちょっと難しい。これにbootlegの偽物も絡んできたらそれは大変だ。ともあれ、originalと分かって購入した物がそうでないとわかった時の気持ちはそれはそれは切ないものだ。だからこそ自己防衛の為にもしっかりと予習をして購入するようにしたいものです。vinylのoriginal盤とは、大袈裟ですが人類の文化遺産と僕は認識しています。最高の1枚をgetしたなら、vinylは手入れが必要という点において、その子と一生添い遂げる覚悟がいる訳で、妥協は出来るだけしたくないものです。

※12/05/2014補足:上記でoriginal盤について記載したが、Discogsの情報が変わっており、1st pressのMatrixに加え、上記の180gのものには『D 8552291』というのが追記されている模様。ただ、自分が過去、9枚のみだが確認した所、170gの重めのものにはD~の記載無し。130gにはある。なので、重めだがD~の記載無いものが1st pressingになるのかもしれません。もしくは、まだ見た事ないが、130gくらいの重さでD~の記載無い物が存在するのかもしれません。ちなみに、shrink付きの、おそらく、出た当初の物も見た事あるのですが、これは軽めでD~の追記有りでした。RadioheadのOriginalは本当に難しい...

AD

コメント(2)