今日、再現図面展に横浜自主ゼミのメンバーが数名来ていました。
そこでのお話。
「過去問題をやっているんですが、いくつもパターンを出しているん
ですけど、ただひたすらいろんなことを考えるだけで、何も決まら
ないし、何をどうしていいのか、進め方がわからないんです・・」
と質問を受けました。そこで、
「定食屋さんでカレーとオムライスとチャーハンのどれかを食べよう
と思うんですが、ただひたすらどれがいいか考えるだけで、どれに
も決められないし、何をどう選択していいのかわからないんです」
という質問と同義ですよね? と質問返ししました。
なぜ、この人は何を食べるのか決められないんでしょう?
そう、評価基準がないからです。
評価基準を持つこと=決めること=思い込み=独りよがり?
そんなこと言っていたら何も決められません!
でもその評価基準が独りよがりだったら・・・。
だから、そんなこと言っていたら、何も決められないんです。
では、どうすべきか?
自分自身の評価基準でまずひとつ決めるわけです。
それから、それを軸に対抗案を考える。
そして、その軸に乗らないモノが第3案です。
そのくらい考えれば十分でしょう。
定食屋さんなら、オムライスでしょう。定番ですよ、定番。
でも、今日は暑いので、カレーにしたいと思います。
講習会が忙しくて大変なので、おなかを考えるとチャーハンにします。
とすると、定番VS夏の暑さ。 定番VSおなかへの配慮。
という比較対象項目が浮かび上がります。
これ、評価基準で軍配が変わること、わかりますよね。
パターンだしする際も同じです。
◆学科製図.com的パターンだしの進め方。
まず、定番をイメージしましょう。
例えば、h15保育所のある複合施設。
3階建てで出題されたとします。
保育所は1階ですか?2階ですか?3階ですか?
保育室は南ですか、北ですか?
複合している施設にはどんなイメージがありますか?
パターンを出していけば、数十あるかもしれません。
定番も人それぞれです。あなたと私の定番は異なるでしょう。
それでいいんです。
でも「保育所のある複合施設」だったら、こんなんだよなー、
これが全てのスタートです。
その概要が、設計主条件で書かれています。
あー、イメージに近い!or えー、それイメージと違うなあ。
さて、あなたがイメージした建物がそのまま出題されるという
ことはまずありません。しかし、あなたが全く観たことも聴いた
こともないような建物が出題されることもまたまずないのです。
ですから、あなたの定番からスタートして、なおかつ、どこが
どう違うのか、ずれているのか、変更されているのか、という
視点で、定番からのパターンだしを考えていくわけです。
h15に戻りますが、
1)保育所は1階です。
2)保育室は南です。
3)複合している施設はコミュニティセンターです。
これが私の定番だとしましょう。
h15では1)が1-2階、2)はそのまま、3)は情報センターと駐輪場
でした。ということが予測された時点で、
1)定番とは異なる=そこでミスをしやすい。
1-2階に渡る際の注意点は・・・これはあらかじめ学習しておきます
2)はそのまま、ということはここでは差が出ない=合否とは関係無し
南を外していては合格はおぼつかなそう。
3)情報センターとの係わり、駐輪場との係わりがポイントになる。
→実際に情報センターの図書室を保育園児が使うという動線の指定
があるわけです。
その部分について、スタディ=パターンを考えればいいだけです。
定番が定番通り行かない部分。ここを「読解する」と
それがそのまま、「ポイントの抽出」につながります。
プランニングする際もそのポイントを巡って
しっかりスタディすることになるのは自明ですよね。
以上、パターンだしについて、ちょっと気になったので
お知らせした次第です。
エスキースステップコースや通信添削コースでは、このような
問題やポイントを掘り下げて考えていく契機としています。
今週から始まるプランニング基礎演習はこの点をプランニングに絞って
解説しています。
お申込は、http://gakkaseizu.com/s/index.cgi からどうぞ。
ということで再び、過去問題のパターンだしの話。
ですから、まず、その建物の定番イメージを設定し、
それが崩されるとしたら、どのような崩し方があるのか、
ということがパターンだしにつながっていくと理解してもらえれば
いいと思います。
パターンだしは手法であり、目的ではありません。
あなた自身の評価基準を設定して定番イメージを持ち、
そこからどのようにずれるのか、そのズレに対してスタディする
=パターンをだして考え、そのズレを修正していく=課題文により
近い状況を作り出す、ということをやっているのです。
やみくもにただ出しても何も決められないのです。
あと、よく使っている言葉なので「パターンだし」と呼んでいますが
「バリエーションを展開する」「事例を考える」「スタディする」
とも言っています。
過去問題をトライする心構えについてはブログを参照下さい。
http://ameblo.jp/gakkaseizu/theme-10012443918.html