外国文学(イギリス文学他)

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ウィリアム・ブレイクは『無垢の歌・経験の歌』で知られているが、やはり、本命はいわゆる予言詩である。学生の頃は前者に魅かれ、後者はなにか大仰で、抽象性が多く大味に感じたが、今では、確かに、難解であるが、音楽的で、じっくり味わって読むことができると感じている。
 W. B. イェイツの詩は、象徴的であるが、意外に底が浅いのではないだろうか。ブレイクの詩の方が、根源的で深いと思うのであるが。また、彼の美術も独創的であり、その独特の流線美は深層的である。ケルト的と呼べるだろう。ただし、ブレイクの場合、自然の深層・超越相を見ている点で、いわば、超ケルト的であろうか。イェイツやジョイスにも影響を与えたのである。

追記:言うのを忘れていたが、予言詩であるが、今読むと、ファンタジー的に読むことができるようだ。ブレイクのいう想像力とは、今日では、ファンタジー力と言えるのではないだろうか。そう、ブレイクはロマン派というよりは、近代ファンタジー派ではないだろうか。


Return O Wanderer when the Day of Clouds is oer

William Blake

THE FOUR ZOAS

http://www.english.uga.edu/nhilton/Blake/blaketxt1/the_four_zoas.html


ウィリアム・ブレイク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』










トマス・フィリップスによるウィリアム・ブレイクの肖像画(1807年。油絵。ナショナル・ポートレート・ギャラリー 蔵)

ウィリアム・ブレイクWilliam Blake, 1757年 11月28日 - 1827年 8月12日 )は、イギリス画家詩人銅版画 職人。


生い立ち

1757年 11月28日ロンドンソーホー 地区のゴールデン・スクエア、ブロード・ストリート(現ブロードウィック・ストリート )28番地に、靴下商人ジェイムス・ブレイクとその妻キャサリンとの間の第3子として生まれる。同年12月11日、ピカデリー 教区のセント・ジェームズ教会洗礼 を受ける。幼少期から絵の才能を示して絵画の学校に入り、彫刻家に弟子入りした。長じてからは銅版画 家、挿絵画家として生計を立てていた。1787年頃、新しいレリーフ・エッチング の手法を発明。その手法を用いた彩飾印刷(Illuminated Printing)によって、言語テクストと視覚テクストを同列に表現することが可能となっただけでなく、出版者から独立し、自分の印刷機 で自分の本を印刷することも可能となった。

「幻視者」(Visionary)の異名を持ち、唯理神ユリゼン (Urizen)やロス (Los)などの神話的登場人物たちが現れる『四人のゾアたち 』『ミルトン 』『エルサレム 』などの「預言書」と呼ばれる作品群において独自の象徴的神話体系を構築する。初期においては、神秘思想家スヴェーデンボリ の影響も見られた。詩の中では詩集『無垢と経験のうた 』(The Songs of Innocence and of Experience)に収められた、「虎よ! 虎よ!」(Tyger Tyger)で始まる『虎』(The Tyger)がよく知られている。

晩年にはダンテ に傾倒、イタリア語 を習い、病床で約100枚にのぼる『神曲 』の挿画(未完成)を水彩で描いた。

[編集 ] 日本におけるウィリアム・ブレイク

日本では、明治 27年(1894年 )、大和田建樹 により初めてブレイクの詩が日本語訳され、紹介された。大正 期には、白樺派柳宗悦 による本格的ブレイク研究が手がけられ、以後、日本におけるブレイク受容と研究がきわめて盛んに行われるようになる。

[編集 ] ウィリアム・ブレイクと現代

ステッドマン作『スリナムの黒人反乱に対する五年間にわたる遠征の物語』にブレイクがつけた版画の挿絵「絞首台に生きたまま肋骨でつるされる黒人」(1796年)

ブレイクは多くの思想家、アーティストたちにインスピレーションを与え続けている。

  • オルダス・ハクスリー はエッセイ集『知覚の扉』(The Doors of Perception, 1954年)の中で、たびたびブレイクに言及しながらドラッグ による幻視 体験について語っている。この本はブレイクの『天国と地獄の結婚 』 から“If the doors of perception were cleansed every thing would appear to man as it is: infinite”(知覚の扉が清められたなら、物事はありのままに、無限に見える)という言葉をプロローグとして引用している。
  • ロック・グループ、ドアーズ のバンド名もブレイクに由来する。これはハクスリーの本から影響を受けていたジム・モリソン の提案によるものである。
  • ビート の詩人アレン・ギンズバーグ1948年 、自宅でブレイクの詩集『無垢と経験のうた 』を読んでいるとき、「ひまわりよ」(Ah! Sun-flower)、「病める薔薇」(The Sick Rose)、「迷子になった女の子」(The Little Girl Lost)を朗読するブレイクの声が外側から聞こえてくる幻聴体験をしたと言われる。ギンズバーグが初めてブレイクを知ったのは、1943年にウィリアム・バロウズ の家を初めて訪れその本棚を見た時であり、その際バロウズはブレイクのことを「完璧な詩人」(a perfect poet)と称したとの逸話が残されている。
  • イギリスのロックバンド、アトミック・ルースター の1970年のアルバム“Death Walks Behind You”のジャケットで、ブレイクの色刷版画『ネブカドネザル』(Nebuchadnezzar)が使われている。
  • レイ・ファラディ・ネルスン (Ray Faraday Nelson)は、SF作品『ブレイクの歴程』(Blake's Progress, 1975年)に、ブレイクとその妻キャサリンを、ユリゼンをはじめとするブレイクの神話体系の登場人物たちと同じように登場させ、異次元と異空間の探索に旅立たせている。この作品は1985年に『ブレイクの飛翔』(Time Quest)という題名で再出版されている。
  • ヒュー・ハドソン 監督の映画『炎のランナー 』でもこの聖歌が歌われる。“Chariots of Fire”という映画の原題も、この聖歌の“Bring me my chariot of fire”(ぼくに炎の戦車を)という一節に呼応している。
  • イギリスのミュージシャン、ビリー・ブラッグ も、この聖歌を『ブレイクのエルサレム』(Blake's Jerusalem)というタイトルで、左翼 のプロテスト・ソングの焼き直しやカバー曲を集めたアルバム『インターナショナル 』(1990年)に収録、自らのアレンジによるその曲を「ブレイクが目にしていた資本家 どもの新バージョンへの攻撃」と称している。
  • アイアン・メイデン のボーカリスト、ブルース・ディッキンソン のソロ・アルバム『ケミカル・ウェディング 』には、『ミルトン』の序詩にディッキンソン等が独自に曲をつけた『エルサレム』(Jerusalem)というタイトルのオリジナル曲が収録されている。このアルバムでディッキンソンは、ブレイクのテンペラ画『蚤のゴースト 』(The Ghost of A Flea)をジャケットに用い、ブレイク神話の登場人物セルやユリゼンについての曲『セルの書』(Book of Thel)や『ユリゼンの門』(Gates of Urizen)を歌う。またこのアルバムでは『ユリゼンの書』(The Book of Urizen)および『ミルトン』の一節が朗読され、次の楽曲への導入的効果を果たしながら楽曲同士を繋げている。
  • トマス・ハリス の小説『レッド・ドラゴン 』(1981年)の中で、ブレイクの水彩画『巨大な赤い龍と太陽の衣をまとった女』(The Great Red Dragon and the Woman Clothed in the Sun)が重要な役割を与えられている。
  • ロック・グループ、タンジェリン・ドリーム のアルバム『タイガー 』(1988年)は、ブレイクの詩と思想に対するオマージュ となっている。彼らは斬新な曲作りをすることで、『虎』(The Tyger)や『ロンドン』(London)をはじめとするいくつものブレイクの詩に新たな息吹を吹き込んでいる。
  • 大江健三郎 の短編連作集『新しい人よ眼ざめよ 』 (1983年)において、語り手の「僕」は、一流のブレイク研究者と言っていいほどの読解力で、難解なブレイクのテキストを丹念に読み続け、ブレイクの言 葉を自分の人生に重ね合わながら、人間存在や人類の運命についてのヴィジョンを展開していく。この作品のタイトル『新しい人よ眼ざめよ』は、『ミルトン』 の序の一節からインスピレーションを得たものであり、さらに収録された短編のタイトルもすべてブレイクの作品に由来している。
  • ロック・ミュージシャンのパティ・スミス は、2001年にパリで行われたライブで、『オオカミが来たと叫ぶ少年』(Boy Cried Wolf)の演奏の前に『子羊』(The Lamb, 『無垢のうた』の中の短詩)を朗読している。この朗読は、アルバム『ランド』(LAND, 2002年)のディスク2に収められている。
  • 映画版『Vフォー・ヴェンデッタ 』(2005年)で、V の部屋の壁にブレイクの色刷版画『アダムを造るエロヒム』が飾ってある。

[編集 ] 作品

『ニュートン』(1795年)。薄暗い海底で、ニュートン がコンパスを用いて物質世界の解明を試みており、その体は岩と同化しつつある。科学万能主義への痛烈な批判である



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ウィキメディア・コモンズ
には、ウィリアム・ブレイク に関連するマルチメディアがあります。


[編集 ] 外部リンク



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