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2009年09月12日(土) 01時46分50秒

細田守監督作品『時をかける少女』

テーマ:■日々の映画雑記。
2006年/日本/ビスタサイズ/カラー/98分
天動説。-時かけアニメ版【スタッフ】
原作:筒井康隆
監督:細田守
脚本:奥寺佐渡子
キャラクターデザイン:貞本義行
作画監督:青山浩行、久保田誓
     石浜真史
美術監督:山本二三
色彩設計:鎌田千賀子
編集  :西山茂
音楽  :吉田潔
アニメーション制作:マッドハウス

【声の出演】
仲里依紗
石田卓也
板倉光隆
谷村美月
原沙知絵


 大林監督、原田知世さん主演の『時をかける少女』に思い
入れが強い分、「なんで今更アニメ化?」という拒否反応が
強く、DVDレンタルにも逡巡していたんですが…

 まず、注目したのはやっぱり作画のクオリティがべらぼう
に高いってことでしょう。何気ない動きからディフォルメさ
れた動き(この誇張とリアリティとのサジ加減も上手いです
が)まで、実に丹念にきっちり書き込まれていて、キャラク
ターがきちんと「演技」しているアニメーションを久々に観
ました。また、声を担当した俳優さんたちの演技も素晴らし
く、画と声のシンクロ率も相当に高かったです。

 脚本もよく練り込まれていて伏線も上手いし、演出も「時
間の反復」と「状況の分岐」をテンポよく見せてくれて、緩
急もあるから退屈なところが全然ない。ロングショットの多
用(淡い色使いながらもくっきりした背景美術も秀逸)など
ごまかしのない真摯な画面作りが、アニメヲタクに媚びた凡
庸な作品とは一線を画した、まさにしっかり「映画」になっ
ています。

 クライマックスのシークエンス、矢継ぎ早に繰り出される
ドラマ展開には、「あーなるほど!」とついつい膝を打つこ
としきりで、過去に『時かけ』を観ていながら、そう思って
しまったのですから、これはもうお見事というほかありませ
ん。

 SFアニメのように、スピードと画の迫力で押しまくるこ
ともできないし、まんが的なユニークな動きで楽しませる、
という要素もない、実にストレートなドラマを、アニメーシ
ョンで構成するというのはかなり至難の業だと思うんですが
脚本、演出、作画、俳優陣と完璧なチームワークで、見事に
その難関を突破していると思います。

…日本のアニメは世界に誇れる文化だ、なんていう言葉はも
はや単なる「定型文」と化していますが、少なくともこうい
う優れた作品が観られると、たしかに胸を張っていいのかな
と思えますね。
(天動説。映画批評より一部修整の上再録)

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 9月11日(金)NHK総合深夜の『トップランナー』、ゲ
ストは『時をかける少女』『サマーウォーズ』の細田守監督
でした。
 思っていたより温和なイメージでしたね。創作スタイルや
実際の現場からの話が沢山聴けて有意義な時間でした。

 なんだか、地上波では再放送しないらしいですね。忘れず
に観ておいてよかったです。

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