●四柱推命がイヤになり、紫微斗数に傾いた理由
芦屋占い処・占風鐸 代表の田中風州です。
これまで四柱推命の書籍やホームページ、ブログ等で、戊、己が巳、午に通根するか否かについて、問題提起されているような紙面を見たことがありません。
もしかしたら詳しく検証されている方があるのかもしれませんが、残念ながら見たことがありません。
そのような記事を見られたことがある方は、お手数ですがお知らせ頂ければ幸いです。
さて、わたくしは上記のことがとても気になっています。
否、・・・いました。というのが正しいです。
ほぼ、これについてはわたくしなりに確証が掴めたかなと思ってるからです。
以下、少し長くなりましたが、それについて書きました。
つぎは倅の命式です。
日 月 年
己 戊 癸
巳 午 酉
(生時も分かっていますが、省略させて頂きます。)
まぁ、この命式も娘の命式と一緒に日本、台湾でいろいろな先生方に鑑定して頂きました。
火が強い命式で、喜神は金、水ということに各先生方に異論はありませんでした。
問題は、木と土の扱いです。
透派のある先生は、この命式は、日干の己の通根はなく〝忌の印星格〟となるので、土は喜神とされます。
しかしながら、台湾の著名な八字の先生方に鑑定して頂くと、木、金、水が喜神で、火、土は忌む神と判定されます。
理由をお尋ねしますと、本命式は偏印格の身強の命であり、土はさらに日干を強くするので忌む神であるということです。
さらに突っ込んでお尋ねしますと、午は蔵干に丁と己を持っているので、日干の己は通って強い。つまり、〝己は午に通根する〟ということを言われています。
●午の蔵干は、丁、己なので、己は午に通根。
しからば、日支の巳にも通根しますね? とお聞きしたところ、予想外の“否”、でした。
●巳の蔵干は、戊、庚、丙なので、“己”は通根しないと・・・
ちょっと、驚きました!
泰山流では、火土同根の理で、戊、己はそれぞれ巳、午に通根と唱えられています。
透派では戊、己は辰、戌、丑、未しか通根しないように言われています。
日本の四柱推命の先生で、「巳は戊だけ、午は己だけ通根」と、このような見解をおっしゃっている方は知りません。
しかしこれでも父親ですから、透派を勉強して倅の命式が忌の印星格か・・・、と心配していましたが、少し救われた気持ちになりました。
倅の命式は、大運が15歳から丙の運となります。
本来、忌の印星格だったら、この大運は非常な大凶運となります。
でも、大病や怪我もせずにこの大運は何とか乗り切りました。
忌の印星格という判断にはどうも疑問符が付きます。
つまり、日干の己は午に通根し、身強の命という台湾の老師の判断が正解ではないかと思うようになりました。
但し、戊癸が変化干合で、正と偏の印が混合して、何事も優柔不断、継続心の乏しいところは否めません。
それでも、忌の印星格と言われるよりずっとましです。
以前、倅を鑑定して頂いた透派の先生のテキストに、忌の印星格の例題としてつぎの元女性アナのO様の命式が掲載されています。
日 月 年
戊 戊 癸
申 午 卯
この方、お気の毒にも41歳からの大運が癸のとき、難病の線維筋痛症の激痛に堪えきれず、飛び降り自殺したとありました。
この命式と解説を知っていたので、倅の19歳までの大運・丙がとても気になっていました。
このO様の命式を台湾の老師の理でいくと、午の蔵干には、己はあるが戊はないのでこの命式は日干の通根は無しとなります。これは透派の先生が言われるように残念ながら忌の印星格となるようです。
わたくしが申し上げたいことは、日本の四柱推命の流派は、蔵干の取扱い方に大きな違いがみられます。
蔵干は、天地人の人にあたり、とても大切な要素のひとつです。
上記のように、人の命(いのち)を左右するような鑑定結果に至る場合もありますので、流派の見解の相違では済まされないとわたくしは思っています!
こんなところがイヤになって、わたくしは紫微斗数に心が大きく傾きました。
でも、四柱推命はやっぱり好きです^^
引き続き、本当の正しい四柱推命を求めて勉強します。
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