本書発刊から4か月 | 未来の魔法のランプ

本書発刊から4か月

 本書『未来の魔法のランプ』(説話社刊)の奥付発行日412日から今日でちょうど4か月が経ちました。

 多くの読者の皆様に読んでいただき、幾つものブログで書評が取り上げられ、なかには人々の悩みの相談を受ける職業のセラピストや占い師の先生方の掲載もありましたことなど、とても感謝しています。

 本書は、共著者の二人が10年間議論しあった疑問を解くことができた瞬間、その勢い強く、わずか数週間で書き上げることになりました。それは昨年のちょうど今頃の事でした。お盆前に原稿を書き始めてお盆明けには出版社へ原稿を持ち込もうと目標を立てたのです。もちろん出版化に至るまでは8か月ほどの時間を要しましたが、本書の執筆前に幸運な偶然が重なって編集者と出会っていたことから、結果的に最初から出版社も決まっていたかのようなご縁もありました。

 議論しあった疑問点とは、国内外には沢山の自己啓発や精神世界の本があるけれど、どれもこれも書かれていることは「全ての結果は自分の心のなかにある」という意味のプラス思考のことばかりでした。
 物事をプラスに考えることを推奨することはけっして間違ってはいないのですが、目の前の最悪の状況のなかでプラスに考えることが難しいからこそ人々は悩んでいるわけで、究極の悩みの渦中において「全ての結果の原因はあなたの心のなかにある」といわれて素直に受け止められればよいのですが、その意味を解らずして無理矢理にプラス思考にもってゆこうとすれば、結局は現実のマイナス思考に逆らってプラス思考に転じさせようというわけですから、受け止められないことを受けとめようと本心に逆らうことになるわけですから、逆らった分だけもっとマイナス思考になって、結果、救われないのです。

 人生は不思議なもので、最初に素敵な異性とめぐり合いたいと願ったとしますね。そして次にお金持ちになりたいと願ったとしますね。ところがしばらくして突然に経済が破たんして生活が必死の状態になってもう異性とのめぐり合いどころではなくなってしまいます。でも、そんな路頭に戸惑っている状況のなかで素敵な異性と出会ったりするものなのですよ。そして誰からみても羨ましい限りの大きな会社で安泰でいても突然にリストラされたりもするもので、また、そんな路頭に戸惑っているときに天職をみつけてほんとうの幸せをみつけたりすることがあるものなのですよ。

 考えているマイナス思考が結果を悪い方向へ誘因すると決めつけずに、悪い結果は一時的なもので、次の結果が良くなるための条件だと考えることがほんとうのプラス思考だと考えるのです。
 「誤解してはならないことは、ネガティブなことに遭遇する現象は、新しいステージへ移って最初に思い浮かべたポジティブな思いを実現させるために必要不可欠な過程であるかもしれないのです。」(本書より)
 でも、願い事の魔法を自分にかけるときには注意が必要ですよ。
最近、太りすぎて痩せたいと願っていると、確かに痩せられます。破たんして食べ物を買うお金がなくなって、結果、痩せてしまうなんてこともありますからね。まるで笑い話のようですが。
 人生はよく航海にたとえられます。
今週の月曜日、体験学習をする帆船の出航風景に出合いました。
帆船を見て改めて思ったことです。
人生において、風も波も雨もあります。

風と波と雨が激しくなればもう嵐ですね。
嵐を乗り越えるには、知識や知恵や技能が必要です。

 海に向かわなければ危険はないかもしれません。でも海に向かえば...

美しい自然に出合えるのです。
人と人との楽しい出会いが待っているのです。
新しい文明や文化に触れることができるのです。
すべてが価値ある体験となることでしょう。

 いや、海に向かうとか向かわないとかではなくて、人生そのものが大海原なのですから。

(アジア太平洋トレードセンターにて)
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