日本では映画として公開されたようですが、韓国ではWebドラマとして作られた作品です。
10分~15分くらいの短編のドラマ(NHKの「朝ドラ」のようなドラマ)をつなぎ合わせて161分の作品にしているようです。
あらすじ
キム・ジュソンは、若年性のアルツハイマー病で自分が開発した女性サイボーグ・ボンスンすら忘れてしまい、自ら恋愛感情を持ってしまう。
だんだん思い出しますが、サイボーグのボンスンと恋愛関係にならないように我慢していました。
一方、ボンスンはサイボーグゆえに、恋愛経験がありません。
キム・ジュソンになんとなく悪い感情を持っていましたが、だんだん気になる存在になり、恋愛感情を抱くようになります。
常務は、意図した通りに『サイボーグが恋愛感情を持った』と喜びますが、『まさか本当に恋愛関係ではないですよね?』とキム・ジュソンを問い質したりします。
『人間とサイボーグの恋愛?』
『自分が作り出した女性ボンスンとの恋愛?』
ボンスンの記憶すら、キム・ジュソンがプログラムしたものである。
自分の記憶をボンスンに移植するかのようにプログラムしたのである。
そんな存在のボンスンを愛するようになってしまった。
ボンスンも、「自分がサイボーグ」だと知ってもキム・ジュソンを愛している。
常務は、ボンスンを商品として扱い、世間に公表しょうとする。
キム・ジュソンは、それを阻止して、ボンスンを守ろうとする。
そんな中で、ボンスンは恋愛感情というサイボーグには複雑なデータ処理が上手くできず、このままでは死んでしまう(機能停止してしまう)状況になる。
キム・ジュソンは、それを解決すべくボンスンの記憶システムから自分を消去する事を思い付く。
ボンスンからキム・ジュソンの記憶が無くなれば、恋愛感情も無くなり死ぬこと(機能停止)もなくなるはず。
一方でボンスンは、「若年性アルツハイマー病の治療のために、自分を開発した時に作り出した記憶システムを利用すべきだ。」と常務に訴える。
それによりキム・ジュソンを救うことができるとボンスンは考えたのでした。
その後、結局、ボンスンからキム・ジュソンの記憶は消去されました。
時が流れ、しばらくして、写真家?になったボンスンが現れる。
そして、キム・ジュソンはボンスンに移植した自分の記憶を利用してアルツハイマー病から回復する。
(常務がボンスンの提案を受け入れていました。)
ラストシーンで、二人は久しぶりに出会う。
笑顔で見つめ合う二人。
ボンスンの記憶では初めて会うはずのキム・ジュソンでしたが、理想の人だとプログラムされていたようで『やっと出会えた』と認識したのでした😊。
感想
コンセプトが良かったし、役者も良かったです。
ただ、時間が短いので、観る側の想像力に頼る部分が多かったように思います。
いつかは、人間型のAIロボットが世界を席巻して、人権すら認められるようになっているかもしれませんね。
「DNAを持つか持たないかで差別することを禁止する」法ができているかもしれませんね。
Wikipediaを見ていて、ユン・ソヒさんはKAIST(韓国技術科学院←ソウル大学と双璧の理系国立大学)に在籍していたのには好感を持ちました。
(ユン・ソヒさんが演じた『仮面の王 イ・ソン』のピョンス会の長の孫娘、ファグンお嬢様は好きな役でした。)
その他
監督は、クォン・スンウクさん(歌手のBOAさんの兄)
脚本は、ムン・ジヨンさん(他の作品に『スタイル』『I LOVE イ・テリ』『君を守る恋 Who are you』など。)
出演は、
キュヒョンさん・・・キム・ジュソン役(BS電子先端ITチームのチーム長、恋愛感情を持つサイボーグを開発)
ユン・ソヒさん・・・ウ・ボンスン役(BS電子先端ITチームの社員だが、実はキム・ジュソンが作り出したサイボーグ)
チ・イルジュさん・・・ピョン・ジェボム役(BS電子の常務。キム・ジュソンの友人。サイボーグ製作の最高責任者)
キム・ユミさん・・・チェ・ソヒ役(キム・ジュソンを慕う。サイボーグ製作チームの一員でもある。)