2010年05月31日(月)

ダブルスの王子様 赤也編2

テーマ:テニスの王子様
赤也編続き 7/8~7/19

7/9:もうすぐ関東大会
『もうすぐ関東大会だな』
「そうっスねぇ」
『あれっ?なんか、反応薄いな。赤也のことだから、大言壮語ぐらいあると思ってたけど』
「俺のこと、なんだと思ってんですか?」
『まあ、そんなに気にするなって』
「…………はぁ…まあ、あれっスよ。立海にとって関東大会なんて、単なる通過点ていうか…武蔵さんは知らないみたいっスけどウチ、連続で16回、優勝してるんス」
『…えっ?優勝って…関東大会で?』
「もち。だから、勝つのは当たり前。だから王者なんスよ、立海は」
『…ああ、そう言えばそうか。現在、全国大会2連覇中なんだよな』
「まあ、個人的な目標ってヤツなら、一応は考えてますけど」
(赤也の個人的な目標って…)

『最短試合記録を樹立する…とか?』

「えっ!?…なんで分かるんスか?」
『なんでって…そりゃあ、分かるだろ。これでもパートナーなんだぞ?』
「ははっ、それもそうっスね。…まっ、関東大会のことはいいんスよ。眼中にはないんで」
『…そうか。じゃあ、そろそろ練習、始めようか?』
「うぃっス!」

7/11:関東大会
(赤也の学校は勝ち残ってるかな…いや、赤也が負けるはずないな!)

『あっ、赤也!』
「おっ、ちわーっス。偵察っスか?」
『応援だよ、応援。赤也の。…で、どうだ?調子は』
「ボチボチって感じっスね」
『へえ…赤也にしては、ずいぶんと控えめな反応だな』
「…ここだけの話っスよ?」
『んっ?どうした?』
「実は微妙に緊張してて…」
『…赤也でも、そういうことあるんだ』
「始まっちゃえば、どうってことないんスけどね。こう…大会だと、開会式の前とか、なんとなく落ち着かないんスよ」
『…よしっ、赤也。ちょっと後ろ向いて』
「えっ?」
「いてっ!なんスか!?急に人の背中なんか叩いて!!」
『気合いの注入。少しは落ち着いたろ?ほら、そろそろ時間だぞ』
「あっ、やばっ!」
『あっちで観てるから、頑張れよ!』
「あぁ、もう!武蔵さん!あとで百倍返しっスよ!絶対に!!」
『…………』

(さすがは『王者』立海…けど、やっぱり優勝は嬉しいな)

『すごいな…本当に優勝しちまうなんて』
「まあ、当然っス…」
『…………』
「…………」
『ん…どうした、赤也?なんか、ソワソワしてないか?』
「えっ?…ああ、実は、もうすぐウチの部長の手術が始まる時間なんで」
『そうだったのか。なら、行ってやれよ。今から駆けつければ、なんとか間に合うんじゃないか?』
「…うっス!それじゃ、お先に!!」
『…………』
(おめでとう、赤也。手術もきっと、うまくいくさ…)

7/12:消えた幸村
「そう言えば、もうすぐ夏休みっスね。テニスのほかに、なんかやるんすか?」
『うーん、予定ねぇ…。引っ越しくらいかなぁ』
「あっ…すんません」
『いいよ、気にするなよ。で、そういうお前の方はどうなんだ?』
「俺っスか?俺は…テニス以外だと、ゲームをやるぐらいっスね」
『そう言えばゲーム好きなんだよな、赤也って』
「そうそう。アミューズメント・パークできるらしいっスね、この近くに」
『ああ、今週末にできるらしいな』
「でかいゲームコーナーもあるらしいんでちょっと見てみたいんスよねぇ」
『とか言って、俺の財布をアテにしてないか?』
「人聞きの悪いこと、言わないでくださいよ~年上としての器のでかさを証明する絶好の機会を提供してるだけっス」
『よく言うぜ…。ほら、練習始めるぞ』
「うぃっス!んじゃ、よろしくお願いしまース!!」

「あ、もしもし、副部長っスか?えっ!?部長が病院から消えた!?うっス!心当たり、探してみます!はい。はい。失礼しますっ!」
『なにかあったのか?』
「なんか、入院中の幸村部長が病室からいなくなったみたいで…」
『病室って…、まずいんじゃないのか?』
「えぇ。そういうことなんで、俺もこれから心当たりを回るっス」
『だったら一緒に探すよ』
「…恩にきます」
『顔写真とかは?』
「あ、だったら携帯に…」

「いないっスね…」
『この辺りにいたら、必ず目立つはずだからなぁ』
「あ、もしもし、仁王先輩?えっ?海辺のコートで?…うっス、了解しました。じゃ、失礼します。ふう……」
『どうやら見つかったみたいだな』
「なんでもイメトレしていたら、無性にコートが恋しくなったって」
『じゃあ、無事なんだな。よかったじゃないか。でも、その幸村って奴…』

『よっぽどテニスが好きなんだな』

『病室を抜け出してまでコートに行くなんて』
「そりゃあ、立海(ウチ)の部長っスから。俺とか真田副部長以上のテニス馬鹿なんスよ、幸村部長って」
(なんか嬉しそうに自慢された感じだな。同類がいるってことが嬉しいのか…?)
「あっ、それより迷惑かけました。部を代表して詫びるっス」
『いいって、そんなの。困った時はお互いさまだろ』
「以上、仁王先輩経由で来た、真田副部長の伝言っス」
『おい』
「ジョークっスよ、ジョーク。じゃあ、今日はこれで。お疲れっしたー!」
『まったく…じゃあな。部長さんによろしく』

7/17:幸村退院
(お、赤也からのメールだ)

差出人:切原赤也
 件名:部長が退院したっス

パジャマ逃亡犯こと幸村部長が
今日の夕方、無事退院しました。
あの時はほんと、迷惑かけました。
副部長がキッチリ話したみたいなんで、
許してあげてください。

って、本人が伝えろと言うんで。
武蔵さん、怒っていいっスよ。

(そうか、退院できたんだ。なんか…楽しそうだな。よし、メールを返そう。『幸村に、こう伝えてください。退院おめでとう。これでようやくテニスができるね。でも自重しないと、赤也の目が赤くなるよ?』送信……っと。うん。やっぱ、健康が一番だよな)

7/18:パーティー
『今日はこのあと、パーティーだな。赤也も行くんだったか?』
「当然っスよ。武蔵さんもでしたよね?」
『まあな』
「んじゃ、また会場で!」
『ああ!』

「あっ、ちぃース」
『ああ、赤也。立海のみんなも来てるんだな』
「そりゃあ、うまいもんがタダで食い放題っスから」
『そっちか。赤也も、ほどほどにしろよ?』
「うぃーす」

(抽選会が始まるみたいだ。記念になにか当たらないかな)
『当たった!12番!えっと、12番は……高級和太鼓ぉ~!?うわ、でかっ!こんな物、持って帰るのか!?』
「それは……いい物だな。音を聞かずとも分かる。色、ツヤ、形、質感、革の張り具合……間違いなく最高級の逸品」
『そ、そんなにすごい物なのか?』
「ううむ、叩いてみたいものだ…」
(ひょっとして真田、これがすごく欲しいのか?どうしようか…)

『よかったら、これあげるよ?』

「なにっ?」
『なんか真田、こういうの好きそうだし』
「そっ、そうか!これを俺にくれるというのか!」
『ああ、そうだよ』
「それは、つまり、この太鼓を俺がもらってもいいということか?」
『いや、だから、そう言ってるんだってば』
「おお…!」
(なんか、すげー盛り上がってる!言ってみてよかったな)
「鏡見、恩に着るぞ!」
『どういたしまして』

「あ、おつかれーっス。今、帰りっスか?」
『ああ、赤也。今日はどうだった?』
「いやぁ、金持ちってすごいっスね。驚いたっス」
『ああ、俺も!けど、おかげで楽しかったな』
「そっちはこのまま直帰っスか?」
『うん。そっちは?駅前のバス停までか?』
「あれっ、聞いてないんスか?都外から来てる連中、ホテルに泊まってるんスよ。ストリートテニス大会が終わるまで、ずーっと。もちろん支払いは…」
『跡部か…そういうところ、意外と気が回るんだよなぁ』
「往復する時間もテニスしろってことなんですけどね」
『ははは、なるほどなぁ。じゃあ、途中まで一緒に行くか?』
「うぃっス」

7/19:アミューズメント・パーク
「あ、そうだ…せんぱ~い♪」
『あー、はいはい。なにか頼み事があるってことか?』
「ちょーっと行きたいトコあるんスけど、予定とか大丈夫っスか?」
『行きたい場所?』
「ついでに少しばかり、太っ腹なところも見たいなぁ…と」
『そっちが本題か』
「あははは、どうっスか?ちょっとした気晴らしついでに」
(うーん、どうしようかな…)

『分かった。特に予定もないし、付き合うよ。で、行きたい場所って、どこなんだ?』
「アミューズメント・パークっス。この前、完成したばかりの」
『ああ、アレか。…でも食い物は自腹だぞ』
「えーっ!?」
『そんなに貧乏じゃないだろ。しかも赤也、俺より喰うし』
「まあまあ。そこは年上の器量ってとこで」
『やれやれ…』

「うひょー!次はアレやりません、アレ!」
『待った。ちょっとだけ休ませろよ。ふぅ…さすがにこうも連続だと、身体がもたないぞ』
「そうっスか?俺、まだまだいけるっスよ?」
『赤也が元気すぎるんだよ』
「いやぁ、なんかテンションが上がりっぱなしなんスよ。それより次、どれに挑戦します?」
(いろいろあるけど、そうだな…)

『じゃあ…マジカルスリラーハウス?これなんかどうだ?』
「おっ、悪くないっスね」
『男ふたりで行くような場所でもないけどな』
「でも、スリラーチェックって、面白そうっスよ」
『ええっと…。へえ、心拍数を記録するんだ。なるほどなぁ。どこでビビったか、出た時に丸分かりってわけか』
「勝負しません?掛け金はジュースってことで」
『乗った。フッフッフッ…吠え面かくなよ?』
「くくくっ…どっちのセリフっスか?」←赤目
『フッフッフッ…』
「くくくっ…」
『「あーっははははは」』

『はぁ、はぁ、はぁ…。赤也、生きてるか?』
「はぁ、はぁ、はぁ…。な、なんスか、あのガチな怖さ」
『お化け屋敷なんてレベル、遥かに超えてたな…』
「心臓に悪いっス…」
『だよな…。はぁ、生きてるっていいなぁ』
「…うぃっス」

『ふぅ…遊びまくったなぁ』
「いやぁ、堪能したっス。あと、ごちになりましたーっ!」
『赤也も後輩には、ちゃんとおごれよ?』
「うっ…それ言われるとつらいっス」
『おいおい…』
「あはは、ちゃんとおごってますよ。伝統っスから、こういうことは」
『それと分かってると思うけど、真田には、おごらせるなよ?下手したら俺も怒られるんだからな。赤也を甘やかしてるとかで』
「…あの人なら、言いそうっスね」
『だろ?』
「うっス。たかるのは武蔵さんだけで」
『おい』
「冗談っスよ、冗談」
(…そう思えないのは、なぜだろう?)
「今日はほんと、いろいろとありがとうございました」
『俺の方こそ。今度は他の面子も誘って行きたいな』
「…真田副部長も?」
『…………』
「…………」
『たるんどる?』
「たるんどる、たるんどる」
『…ぷっ』
「あははは!」
『はははは!じゃあ、気をつけて帰れよ!』
「うっス!お疲れしたー!」

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弦ちゃんのけ者扱い禁止ー!(^w^)

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