第8回(2月12日)幼児教育・保育研究会


幼児教育・保育研究会-小俣昌道先生

小俣 昌道 先生


講演タイトル

「今、子ども達は 選択の時代に」

要旨:自己紹介、ルンビニ幼稚園のこと、ぷりすくーるのこと

   幼稚園、保育園と幼保一体化(認定こども園)、品川区を中心に

   共に育つ。地域で、親子で、人種も障がいも、バリアフリーで


現  職:

1,行慶寺ルンビニ幼稚園園長・宗教法人 行慶寺 住職

2.特定非営利活動法人子育て品川 代表理事

  品川区立就学前乳幼児教育施設 ぷりすくーる西五反田園長

3,淑徳幼児教育専門学校学術顧問・非常勤講師

4,社団法人 日本仏教保育協会参与(前常任理事)

5,聴覚障害児と共に歩む会・トライアングル前会長

主な編・著書:

   「難聴児の幸せのために」ぶどう社(1989年・編著)

「わかりやすい仏教保育総論」チャイルド本社(2004年・編著)

受賞歴:

  平成2年7月 日本仏教保育協会第6回持田賞を受賞

  平成13年10月 品川区教育文化功労者表彰

  平成13年10月 グッドデザイン賞(Gマーク)金賞・特別賞受賞



講演概要



行慶寺住職

仏教幼稚園

若い職員が多い。勤続10年未満

小規模、自由にやりたい。

障害児を常時受けている。

ルンビニ幼稚園の特色

ナースリー(預かり保育)30年位行っている。特徴的

お弁当保育

歩いて登降園

ナースリー

地域子育て支援:平成3年~

体験学習:冒険広場

保護者の保育参加:親子、親だけでも参加するイベントがある。とうもろこし作り等。

お寺なので座敷がある。

ふくわらい。まめまき鬼。

とろけるようなどんな子どもも黙って包み込むようなお福と本当に怖い鬼がいた方がいい。

祈ることを大切にしている幼稚園。



ぷりすくーる西五反田 平成1661日開園 保育園

 内容的には幼稚園

 0-2歳児 認可保育園(定員46名)

 3-5歳児 幼児教育施設(定員54名)

 地域子育て支援センター

午前の子どもも午後の子どもも豊かに育てたい。

親のニーズが非常に高い。

品川区で一番評判のいい施設となっている。

発達相談。親子クラブ。集団の保育の中で相談可能。親も成長していける。

3の保育等必要に応じた保育を行う。

特別支援保育。



預かり保育 保護者の利便性のためにスタートしたが、今は、どこでもやりだしているために、冒険広場に変化しつつある。2人目、3人目になると就労したいというニーズがある。就労支援を支えたのは、初期はおじいちゃん、おばあちゃんだった。2-3時間の延長保育。最近は、おじいちゃん、おばあちゃんも就労したいという時代の流れがある。

ぷりすくーるでは、公設民営の自由さがある。宗教も自由。就労支援ができて、幼児教育ができる、巨大な幼稚園のようなもの。

文部科学省「幼稚園ってなあに」幼児教育の啓蒙

認定子ども園 保育と幼児教育の2つの機能を併せもつ

就学前の子どもに幼児教育・保育を提供する機能

地域における子育て支援を行う機能

ぷりすくーるは、幼稚園でも保育園でもないので、どこにも通っていない子どもが増えている。



品川区は、3か所の認定こども園

教育と保育

一貫性

子育て支援の総合性

親を育てる場所

子育て支援

品川区湾岸地区がマンション化→幼稚園児が増大している。保育園増強中。数年後には、落ち着くのではないか。

1中学区に1つ子育て支援センターを作る計画

6割が保育園、3割が幼稚園になっていくのではないか。

品川区、年3億円 要支援児のケア

保護者の希望の変化:企業での社会参加だけでなく、子育てや福祉を通しての社会参加のニーズが出てきている。

地域で共に育つ。幼稚園でみんなが育つ。

宗教が大切な役割を果たしていると思う。


幼児教育・保育研究会   幼児教育・保育研究会

*午後の保育と言うのは、園児の延長保育のこと?

園児の保育だが、午後の保育は、幼稚園が二つあるようなイメージでスタートした。


*幼稚園にも(認可)保育園にも該当しない場合、助成金等は余り多くないのではないかと思われるが、保育料は、極めて安い。どのようにして経営が成り立っているのか?

保育料以外にも、食事代やオプション等で徴収している。他の幼稚園の保育料と変わらない水準を保ちたいと思っている。保育園にあずけるよりもはるかに安い。区から委託費を貰えるようになったが、基本的に、職員の給与水準が抑えられて成り立っている。

NPOで保育学校も経営している。公立保育園、私立幼稚園、公立幼稚園の平準化をはかりたい。品川区の全ての保育者のための教育を行っている。今まで教育ノウハウは園ごとに秘密にしていたが、今は優先的に区全体に提供している。門戸開放でガラス張りにして、情報共有することによって、より教育を高められることが多い。



幼児教育・保育研究会-市川博子   幼児教育・保育研究会

*幼児教育・保育研究会でも、これまでの垣根を取り払い、情報共有によって相互に保育力、教育力を高めていくことを目的としているが、こういった考え方に賛同していただく基盤は、地域性による意識の差も大きいと思う。品川区は、これまでの小俣先生の御尽力もあって、他の区に比べて、かなり先進的だと思われる。他の区では、全般的に保育ノウハウは公開したくない、という意識がきわめて強いのではないか。例えば、港区の認可保育所では、園長就任中、他で一切園についての講演をしないという署名をさせられるらしいが、園の情報を勝手に外部に漏洩するな、ということなのだと思う。今の時代、個人情報保護やモラルを守るのは、他の全ての業界においても、当然守らなくてはいけないことだし、その中で、当然情報交換していくことが必要だと思う。にもかかわらず、一切合切口外禁止というのは、管理方法としては、余りにも幼稚すぎないか。個人情報漏洩やモラルに関して信用しないまま園長に就任させているということになるのではないか。私立の幼稚園間でも、園内の保育方法を他の園に公開したら損だ、といった意識が強すぎる印象を受ける。そういった意味で、この業界は、まだまだ改善されていかなくてはならないと思う。言いかえれば、まだまだ伸びるチャンスがあると思う。


*品川区は、小学校でも、区全体から好きな学校を選べたり、小中一貫校にも早期に取り組んでいたりと、もともと他の区に比べると飛躍的に先進していると思う。そういった土壌の中で、保育園や幼稚園も情報交換に前向きになれるのではないか。


*預かり保育の時間が長くなるほど、家庭での教育力が低下してしまいがちだが、広い視野から、家庭での教育力を引き上げていく試みをいろいろと工夫され、実際に上手く機能しているのを感じた。

以上



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