社長の力

テーマ:
西浦 道明
社長の力―逆風の中で成長を続ける3社のケーススタディ

西浦道明さんの著書「社長の力」は、成長を続ける

ところが、本で読んで勉強した経営の知識は実戦では案外役に立たないものだ。

勝ちパターンとは、会社の置かれている状況や時代によってそれぞれ変化するものだ。

この勝ちパターンを真似れば絶対に勝てるとは言い切れないところがある。

しかし他社の戦略を学び、対抗策を考え常に備えておけば危機管理力は強くなる。

この本で最後に書かれていることが一番参考になる。

「経営者は、とかく結果出そうと目先を追いかける。目先とは、一年後の今期決算の業績である。しかし、

3年から5年後に照準を合わせ、その時点でも結果が出せるよう、環境変化に適応してビジネスモデルを

変えることの方がもっと難易度が高い。更には、10年から30年後に照準を合わせて後継者を育て、後継者に結果を出させることの方がそれ以上に難易度が高いのだ。これにより、世代を超えて成長し続けることができる。したがって、後継者の人選と、後継者が育つ場と環境条件を整えることこそ、実は、経営者にとって極めて重要な社長の仕事である」とある。

10年から30年後のことを考えて経営している社長さんより、明日の金策に走っている社長さんの方が多いかもしれない。理想と現実は違うのだ。未来は近いようで遠い。

3社のケーススタディが具体的で参考になる。
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大阪破産

テーマ:
吉富 有治
大阪破産 Osaka Bankrupts

大阪破産は吉冨有治さんが書かれた、大阪市の抱えてきた一連の諸問題を幅広く解説したものである。

民間の人間から見ると世にも不思議な物語である。

途中で気分が悪くなる。税金を払う気力がなくなる本である。

たとえばこの本にこういう話がある。あるテレビ局の取材チームが阿倍野区役所を1ヶ月間張り込んだ。テレビカメラで撮影していると一度も残業の気配がなく、真っ暗であった。

それから取材班は、情報公開請求で「超過勤務命令簿」を入手。そこには残業があったことが記載されていた。なんと阿倍野区役所は真っ暗なヤミのなかで残業をしていたのであった・・・そんな馬鹿な。

まさか1ヶ月間テレビ局が撮影しているとは知らず、課長は「月初めの全員がそろう日に会議を行なっている」と答え、恥をかくこととなる。

大阪市の抱えてきた醜い姿が赤裸々に描かれているが、これは大阪市だけの問題ではないだろう。日本全国の市役所にも、多かれ少なかれこういう事態があるのではないだろうか。


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株式会社ライブレボリューション, 増永 寛之
プレジデントビジョン 成功の方程式

増永寛之さんの「成功の方程式 」は読者数13万人を超える経営者向けメールマガジン『プレジデントビジョン』の書籍化第2弾。今回は、8人の経営者の話が掲載されているが、挫折―飛躍のためのバネ(株式会社ネクシィーズの近藤太香巳社長のお話が断トツに面白かった。

たまたま、近藤太香巳社長が「タケシのスーパージョッキー」という番組に出演され、「熱湯コマーシャル」というコーナーで宣伝されているのを見たことがある。

その時非常に印象に残ったのだが、近藤社長の考え方は「夢は一人では見るだけでも皆が力を会わせれば叶うもの」というもの。

経営者が高い志で頑張っていければ、ネクシィーズも今の苦境から脱して飛躍するものと思われる。なにしろ近藤社長は高校を辞めて苦労して上場企業を作られているのだから、普通の人では潰れてしまう苦労を乗り越えてきた強さと、人に対する思いやりのある経営者だ。

この本には、他にも面白い話がある。


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