2010年12月14日 15時38分40秒

アメリカ最古の雑誌『Atlantic』伝統ある紙の雑誌という意識を捨て、10年で初めての黒字化。

テーマ:ニュースにふれて
坂本龍馬の暗殺の10年前にあたる1857年に創刊され、アメリカ最古の雑誌のひとつと言われる『Atlantic 』が、この10年で初めての黒字化を達成したそうです。

Web Focus Helps Revitalize The Atlantic  (New York Times)

伝統ある雑誌社で行われたのは、シリコンバレーのスタートアップ企業のように、過去の自分たちの姿を自らの手で破壊し、新しいビジネスとして再生することでした。

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Getting there took a cultural transfusion, a dose of counterintuition and a lot of digital advertising revenue.
黒字化を達成するためには、企業文化の入れ替え、これまでの常識の変更、そして多くのデジタル広告による収益が必要でした。

“We imagined ourselves as a venture-capital-backed start-up in Silicon Valley whose mission was to attack and disrupt The Atlantic,” said Justin B. Smith, president of the Atlantic Media Company, who arrived at the magazine’s offices in the Watergate complex in 2007 with a mission to stanch the red ink. “In essence, we brainstormed the question, ‘What would we do if the goal was to aggressively cannibalize ourselves?’ ”
2007年に赤字だったAtlantic社の社長に就任したジャスティン・B・スミス氏は次のように語っています。「私たちは、自らを、シリコンバレーのベンチャーキャピタルから出資を受けているスタートアップ企業だと考えました。このスタートアップ企業のミッションは、従来のAtlantic誌を攻撃し、破壊すること。最終ゴールが、攻撃的にこれまでの自分たちとカニバリズムを起こすことだとした場合に何がなされるべきか、徹底的にブレストしたのです」。

What that meant more than anything else was forcing one of the nation’s oldest magazines to stop thinking of itself as a printed product.
それはすなわち、全米でも最古の雑誌に対して、紙に印刷された雑誌であるという認識を捨てさせた、ということに他なりません。

Separations between the digital and print staffs in both business and editorial operations came down. The Web site’s paywall was dismantled. A cadre of young writers began filling the newsroom’s cubicles. Advertising salespeople were told it did not matter what percentage of their sales were digital and what percentage print; they just needed to hit one sales target. A robust business around Atlantic-branded conferences took off.
デジタル版と印刷版の間にあったスタッフの区切りは、編集面でも営業面でも取り払われました。Web版の課金ユーザーしか記事を読めない構造も排除されました。ニュースセクションの記者席には、多くの若いライターたちが採用され配属されました。営業スタッフは、各自の売上目標は1つだけであり、その数字の達成さえ追えばよく、印刷版とデジタル版の広告をどのような配分で売ってきても構わない、と指示されました。雑誌の名前を冠にしたカンファレンスも開始されました。

Since 2005, revenue at The Atlantic has almost doubled, reaching $32.2 million this year, according to figures provided by the company. About half of that is advertising revenue. But digital advertising — projected to finish the year at $6.1 million — represents almost 40 percent of the company’s overall advertising take. In the magazine business, which has resisted betting its future on digital revenue, that is a rate virtually unheard of.
2005年に比較して、今年のAtlanticの収益はほぼ2倍に成長し、3220万ドルに達するようになりました。その約半分が広告収益であり、さらに610万ドルに達する見込みのデジタル広告は同社の全広告収益の約40%を占めています。自分たちの未来は電子版の収入ある、と日ごろから言っている出版業界にあっても、これほどデジタル広告の高い比率は聞いたことがありません。
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「過去の自分たちとカニバリズムを起こすことをゴールにする」という目標設定は、Atlanticの生え抜き幹部には下せなかった決断ではないかと思います。

「生き残る」ということを第一義に考え、それ以外はいったん無視する、という行動は、会社の歴史をずっと歩んできた経営者には、たとえそうすべきと頭でわかっていても、体が拒否反応を示してしまいそうです。

「紙の伝統を大切に優先する中で、デジタルも頑張る」では、Atlanticのような短期間でのターンアラウンドは望めないのではないか、そう思いました。




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2010年12月13日 15時52分26秒

アメリカでも卒業後の就職先の無い大学生が急増中。起業をうながす動きも活発化。

テーマ:ニュースにふれて
No Jobs? Young Graduates Make Their Own (New York Times)


アメリカでも日本と同様に大学生の就職が厳しさを増しているようです。

全米の失業率は、9.8%。

2010年に大学を卒業した学生のうち、就職を希望していながら卒業前に内定を得ていた学生は、わずか24.4%。

安定か冒険か、という選択肢のうちのひとつが不況で存在しないのであれば、いっそ挑戦しよう、という流れです。

もっとも起業した会社のうち約半分は5年以内に倒産してしまう、という厳しい現実があるのもまた事実。

記事では、2005年にニューヨーク大学を卒業し起業した最初の会社はうまくいかなかったものの、銀行口座の残りの700ドルを使って新たな会社をつくり、今度はようやく黒字化したスコット・ガーバーさんなど、いくつかの事例を紹介しています。

ガーバーさんは、「Never Get a "Real" Job: How to Dump Your Boss, Build a Business and Not Go Broke(就職なんてするな! ボスを捨て、自分のビジネスを作り、破産しない方法)」という本を出版し、若き起業家を支援するネットワークを展開しています。



英語が理解できなくても、履歴書に頼った人生を捨てて自分の足で歩こう、という彼のメッセージは伝わる映像だと思います。

また起業した会社が倒産してしまった場合でも、たくさんの会社からオファーが来るのだとか。

“Employers like the entrepreneurial skill set,” he says. “They want to hire people who are risk-takers and can make quick decisions.”
雇用する側は、失敗した起業家のリスクをとる勇気や決断スピードを高く評価するのだ、と現在はフリーランスのコンサルタントとして活動する男性が語っています。

他にも、「出来るだけ年齢が高そうに見える服装を選んでたけど、取引先になった企業からはデジタルネイティブの若い人の会社だから付き合う、と言われて驚いた」という23歳の女性起業家など、いろいろな事例が紹介されています。

日本でも、就職をあきらめて起業、というケースが今後増えていくのではないでしょうか。


Never Get a ”Real” Job: How to Dump Your Boss, .../Scott Gerber

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2010年12月10日 11時30分44秒

Facebookが救急患者の命を救ったアメリカでの事例

テーマ:Facebook革命
AOLニュースにアメリカの医師が寄稿した記事を読みました。

米国ウィスコンシン州の脳外科医である、カマール・タパー医師 によれば、彼がこの夏、ある女性患者の命を救うことができたのは、彼女がFacebookに日ごろから自分の健康状態について克明に記しており、昏睡状態に陥った彼女への治療に際して、このFacebook上の情報が大きな役割を果たしたからだ、ということです。

Facebook Is -- Literally -- a Lifesaver  (AOL News)

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Social media has become a tool in the medical world to diagnose patients, treat them and save their lives.
ソーシャルメディアが、医学の世界では、患者を診断して、治療をし、命を救う、重要なツールになっています。

In the past few years, we have urged hospitals and doctors to move from a paper record system to an electronic one to reduce the number of medical errors, improve efficiency and, as a result, save lives and money. Among the many benefits, an electronic medical record should give the treating physician a portable, immediately accessible and thorough account of a patient's entire medical history.
ここ数年、我々は、病院や医師に対して、紙のカルテではなく、電子カルテに移行することで、コスト削減とより多くの命を救うことを実現するように要請してきました。電子カルテには多くの利点がありますが、中でも、治療を行う医師に対して患者の過去の医療記録に直ちにアクセスすることを可能にしていることは
実に大きいです。

But now social media is helping the medical community enhance the practice of medicine even more.
しかし現在、ソーシャルメディアが、医療における治療の精度を上げる役割を担いつつあります。

This past summer, a 56-year-old woman checked into the emergency room of Sacred Heart Hospital in Eau Claire, Wis., complaining of chest discomfort. She said she'd been in and out of several hospitals over several weeks, yet doctors couldn't find what was really wrong with her.
この夏、ウィスコンシン州の私が勤務する病院に58才の女性が胸の痛みを訴えてやってきました。彼女はいくつかの病院を過去数週間の間に訪れたものの、どの病院の医師も彼女の不調の原因をつきとめることは出来なかったとのことでした。

Within hours, she had lapsed into a coma. Doctors later determined that she'd sustained a massive stroke, causing paralysis and coma. There was also evidence of multiple prior strokes and fluid around her heart, something unusual for a patient so young. She rapidly deteriorated toward death.
数時間の後に、彼女は昏睡状態におちいりました。彼女が何らかの重大な発作に襲われていることは明らかでした。また過去にも発作に見舞われ、心臓の周辺に水がたまっていることもわかりました。彼女の年齢を考えると一般的とは言えない症状でした。症状は悪化していく一方でした。

She was a single mother who lived far from any close family members. Hospital personnel talked to her son, but he could provide little information. It was discovered that she had a Facebook account.
彼女はシングルマザーであり、他の家族とは離れて暮らしていました。病院の関係者は彼女の息子と会話しましたが、あまり有益な情報は得られませんでした。ただ、彼女がFacebookにアカウントを持っていることが発見されました。

Every doctor will attest that to make a proper diagnosis he or she needs a thorough account of a patient's medical history. That's why the doctor-patient relationship is so important. It is also why you see physicians on TV shows like "House" go to great lengths to discover everything about a patient.
医師が診断を下す際には、患者の過去の医療記録と照合をします。ですから、医師と患者の関係はとても重要なのです。テレビの医療ドラマなどでも見かけるように、医師は患者のことに関して、できるだけ詳しく知ろうとするものです。

In the case of the woman in a coma at Sacred Heart, her diarylike postings on Facebook were a far more detailed and complete accounting of her health than even her stack of medical records. More important, they were a far more relevant accounting because they detailed her medical history in her own words.
この昏睡状態におちいった患者の場合、彼女がFacebookに投稿していた内容が、彼女の他のあらゆる医療記録よりも詳細に彼女の健康情報を伝えてくれたのです。なぜなら、それらが彼女の自身の言葉で克明に記録されていたからです。

On Facebook she posted her medications, symptoms, hospitalizations and conditions dating back months. She had dates, times and descriptions of how she felt and what was occurring with her body.
彼女は、自分が処方された薬、症状、病院、状況などを、数ヶ月前から記録していました。そこには、自分の体に変化があった際の日付、回数、症状などが記されていたのです。

That led the medical team at Sacred Heart to discover that the woman not only had a hole in her heart but that she'd been throwing blood clots to the brain, which caused the strokes. As a result, a treatment plan including lifesaving brain surgery was put in place. Today, she is out of a coma, has made great progress and is undergoing speech and physical therapy.
そうした情報をもとに、医師団は彼女が心臓に問題があるだけではなく、脳に血栓があることを突き止めました。そして、命を救うことになった脳外科の手術が実施されたのです。現在では彼女は意識も回復し、会話と運動のリハビリに取り組んでいます。

What does this case tell us about the future of medicine? Like everything in society, social media is having an enormous impact on our personal lives, in ways we never imagined. Everyone self-publishes their own stories.
このことが未来の医療に関して示していることは何でしょうか? 他のあらゆることと同様に、ソーシャルメディアは私たち個人の生活に過去には想像もつかなかったような大きな影響を持つようになっています。皆が、自分の話を、自分の手で発信しているのです。

Police officers are using Facebook to fight crime and hunt terrorists. And now physicians are discovering a whole new world of utilizing social media to chronicle medical conditions of patients. As people document their health on the Web, it is easy for anyone -- including doctors -- to discover what is really going on.
警察は犯罪と戦いテロリストを捕まえるのに、Facebookを活用しています。そして、今、医師たちもソーシャルメディアを活用して患者の医療記録を知るという、まったく新しい世界を発見しつつあるのです。皆が自分の健康状態をウェブ上に記録することにより、医師を含む誰もが、患者の体に何が起きているのか、より正しく把握することが出来るようになっているのです。

We can spend hundreds of millions of dollars on the latest medical equipment to try to give patients the best possible care. But sometimes it's the patients' detailed "stories" that let us tailor a medical plan that will help them recover when a standard treatment won't do.
患者によりよい診察を行うために最新の医療機器に多くのお金を投資することも大切です。しかし、時として、患者自身の手による記録が、通常の医療行為では不可能な、個人個人にあわせたテイラード医療を可能にしてくれるのです。

This intersection of medicine and the digital world is worth exploring as the Facebook generation takes us to new heights we never dreamed with the World Wide Web.
この医療とデジタルの融合は、もっと探求すべきです。今後、Facebook世代が我々がかつては想像もできなかったような世界に連れて行ってくれるかもしれないのですから。
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どうやら今回のケースでは患者である女性の息子との会話から、彼女のFacebookのページにたどりついたようですが、ソーシャルメディア上で自分の日常を記すことが当たり前の社会になると、病院での診療にソーシャルメディアが自然と取り込まれるようになるのかもしれません。

もちろん、プライバシーの侵害、という問題も容易に想像できます。

プライバシーの問題を鏡に写すと、逆さまに今回のようなベネフィットが存在する。

新たなツールと人間の関係いうのは実に面白いものだなと思います。



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2010年12月09日 10時51分50秒

広告のヒントが満載の良書『選択の科学』

テーマ:本のはなし
コロンビア大学の盲目の人気女性教授の研究を書籍化ということで、苦境にめげずに前向きに生きるための自己啓発的な本なのかなと思ったのですが、書店で数ページ読んで、「あ、これは、広告マーケティング的にすごく面白そうな本だ」と理解してすぐさまレジに向かいました。

フィナンシャルタイムズとゴールドマン・サックスが選ぶ2010年のビジネス本ベスト6にも選出されている、ということからもわかるように、かなり実践的な研究です。

たとえば、著者は会ったこともない読者のことを「透視」して、正確判断もできるのだ、と次のように言い当てるのです。

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あなたは努力家ですね。
でもそのことは、人にはなかなかわかってもらえない。
だって全員の期待に応えるわけにはいかないから。
でもここ一番というとき、あなたは全力で頑張るタイプ。

今までの人生には、いくつかの辛い試練があったけれど、あなたはそれを切り抜けてきたし、くじけないで元気を出そうと思ってる。
目標を見失わず、自信を持ち続ければ、きっと努力が実ると信じている。

ひとつ教えてあげましょう。
公私どちらかで、もうすぐ特別なチャンスが訪れます。
楽しみにしていて。
このチャンスをうまく活かせば、必ず夢を実現できるはずよ!
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さて、なぜ、彼女に読者の「透視」が可能かといえば、

1 人間は自分が思うほど他人と違わない
2 人が持っている自己像や理想像は、大体同じ
3 誰もが自分は個性的だと思い込んでいる

という人間心理を理解しているからです。

こうしたさまざまな人間心理が複雑に絡みあって「選択」という行動につながっている、と著者は論じ、さまざまなケースでの具体例、実験結果、その考察を展開していきます。

人間の選択の背景にあるさまざまな葛藤を、科学の目で紐解いていく様は、推理小説のようで、実にスリリングです。

選択の科学/シーナ・アイエンガー
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2010年12月07日 17時03分32秒

米国広告業界の業績が大幅改善。FacebookやTwitterによるテレビのライブ視聴押し上げも

テーマ:ニュースにふれて
Still Counting on the Power of Television  (New York Times)

アメリカの広告業界が経済危機後の苦境からいち早く脱しつつあるようだというNew York Timesのレポート。

躍進の中心はテレビCMの活況です。

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A major reason those forecasters are predicting that the advertising industry will recover faster from the recession than they had expected — both in the United States and globally — is the continued, strong demand among marketers for commercial time on television. That is being demonstrated, they say, in most developed markets as well as in emerging markets like China.
アメリカ国内においても、世界的にも、景気低迷から広告業界が予想よりも早く回復しそうだという見通しは、テレビCMへの需要が高まっていることによるものです。この状況は先進国においても、また経済成長中の中国などのマーケットにおいても同様に見られる傾向とのことです。

“TV will be adding about half of all growth next year,” said a second panelist, Adam Smith, futures director at GroupM, the media unit of WPP.
「来年のアメリカの広告業界の成長予測の半分はテレビCMによるものになるでしょう」と、WPPグループの未来予測ディレクターのアダム・スミス氏がニューヨークでのカンファレンスで発言しました。

Later, in an interview, Mr. Smith elaborated on why he thought that would be the case. For one thing, he said, television viewership is being propelled by people who are increasingly watching certain shows to share comments with friends and family in real time on social media like Facebook and Twitter.
スミス氏は、さらにインタビューの中で、この発言の背景について詳しく語ってくれました。テレビ番組を、FacebookやTwitterといったソーシャルメディア上で、友人や家族たちと一緒に楽しむ人たちが増えており、彼らがテレビ視聴を押し上げているというのです。

That is particularly stimulating live viewing of programs, he added, “which is what is monetized” by the providers of TV content like the broadcast networks and cable channels.
それによってライブで番組を見る人の数が増えており、それが放送局の収益に直結しているというのです。

A case in point is the demand for commercials during Super Bowl XLV, to be broadcast by Fox on Feb. 6. All available ad time is already sold out, and it sold out earlier than is usual, despite rates that are estimated at up to $3 million for each 30-second spot.
たとえば、来年2月6日のスーパーボウルのCM枠は、30秒CM1回の値段が300万ドルという高額にもかかわらず、例年よりも早く、既に売切れてしまっています。
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日本でもテレビ局の収益が、インターネット企業の出稿増加などを背景に改善しているという報道がありました。

どいやらインターネットの躍進がテレビCMを崩壊させるのではなく、むしろ押し上げる効果を果たしているようです。

メディア消費を単純なゼロサムで考えるのが、間違っているのかもしれません。

お茶の間の消費者は、案外器用にマルチタスクしながら楽しんでいるようです。







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2010年12月07日 10時22分56秒

自動車・飲料・トイレタリー・携帯ゲーム

テーマ:ニュースにふれて
今日の日経の記事で「テレビCMに想定外の新顔」というのが気になりました。


コミュニケーションという不思議。


今年10月の関東地区でのテレビCM放送回数の上位5社の2つが携帯ゲーム会社のものだった、ということです。

1位 花王
2位 グリー
3位 サントリー
4位 ディー・エヌ・エー
5位 トヨタ自動車

花王、サントリー、トヨタ自動車は、いずれも日本のテレビCMの歴史にずっと存在し続けている、いわば老舗中の老舗広告主です。

CMプランナー時代、「自動車、飲料、トイレタリー」の3業種の仕事が途切れているということは、まずありませんでした。

広告予算も大きく、投入されるクリエイティブチームの人数も多かったので、必然的に若手は常にこの3業種に関しては、いずれかのクライアントを担当しているのが普通でした。

この一角に、携帯ゲームが入ってくるのか、それとも一時的なバブルで終わるのか。

「ガラケー携帯ゲーム」という狭いジャンルだと寿命はさして長くないように思いますが、スマートフォンふくめ、また単なるゲームではなく、ゲーム性もあるインターネットソーシャル、ということだと、今後もそれなりの需要が見込めるような気がします。

それにしても、この記事のヘッドラインの「想定外」というフレーズは、言うまでもなくライブドア事件の渦中で堀江貴文さんが発した当時の流行語ですが、いまだにネット関連企業とセットで使われることが多く、「ネット企業季語」の定番中の定番になった感があります。

記事の中で「ライバルだったはずのネット企業が貴重な得意先に」と言いながらも、伝統的メディアのネット企業へのイメージはライブドア事件の頃とあまり変わっていないのかもしれません。






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2010年12月03日 17時08分36秒

親戚もふくめて、みんながFacebookにいる、ということ。

テーマ:Facebook革命
シアトルのオンライン新聞「シアトルPI」の人生相談のコーナーで、きわめて今日的な相談を発見しました。

My nephew's lack of consideration
 (Seattle PI)
甥っ子の配慮に欠ける行動

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My daughter, "Emma," recently got engaged and posted it on Facebook. That same morning, her cousin got on the phone and told her grandmother about the engagement rather than waiting for the bride-to-be to tell her (the grandmother is not on Facebook).
私の娘のエマが最近、婚約したんです。そしてのそのニュースをFacebookに書き込みました。その朝、その書き込みを見た、彼女の従兄弟が祖母に電話してその事実を伝えてしまったんです。花嫁になる娘が直接伝えるのを待てなかったんです。(祖母はFacebookをやっていません)

Should I be offended that my nephew jumped the gun and told my mother before Emma could get a chance to call her and tell her? It's always the case that my sister and her son have to be in everyone's business, then wonder why people get offended. When my sister told me what her son had done, I simply replied, "You told Mom you saw it on Facebook?" Her response to that was "You can use that as an excuse to be mad at your family if you want -- I can't stop you."
甥が私の母である祖母に伝えてしまい、エマが自分で伝える機会を失ってしまったことで、私は侮辱されたと感じてはおかしいでしょうか? 私の妹と彼女の息子は、いつも他人のことに介入したがるんです。そして、後になって、なぜ人が侮辱されたと感じるのか不思議に思っているようなのです。妹が彼女の息子がしたことを私に話したとき、私は「Facebookで見たからって、そのままお母さんに伝えちゃったの?」と聞き返したんです。そしたら、彼女はなんて言ったと思いますか? 「もし、それに対してあなたが怒りたいのであれば、ご自由にどうぞ、私はそれを止められないわ」ですって!

I think my nephew could have kept his mouth shut for a couple days until Emma had a chance to call her grandma. Am I being unreasonable? -- Getting tired of it being my fault when I get offended by their lack of consideration
私は、甥が、エマが祖母に直接伝えるまでの数日間、黙っておいてくれればよかったのに、と思ってます。私は間違っているのでしょうか?配慮のなさによって侮辱された時に、責任が私にあるかのように言われるのにうんざりしています。
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この相談に対するコラムニストの回答は、単純明快なものでした。

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Completely unreasonable. The sole person responsible for this "lack of consideration" is Emma, who chose to scatter her news to the wind.
あなたが完全に間違ってます。「配慮に欠けている」のは、ただ一人、エマだけです。彼女がニュースを風に乗せて広げることを選択したのですから。

If you don't think that was fair to your mother, then you're entitled to your opinion -- but you're not entitled to blame the wind. That your mother got the news secondhand is the direct consequence of Emma's decision to go online before she "could get a chance" to tell Grandma. She easily could have called her grandmother before she opted for the blast announcement to her online community. That community can certainly be forgiven for assuming there was no embargo on the news.
もし、あたなが、あなたの母親への伝え方として別の方法が良かったというのであれば、あなたが腹を立てていることは理解できます。しかし、ニュースを広げた風を攻めることはできません。あなたの母親が間接的にこのニュースを知ることになったのは、おばあちゃんに直接伝える機会をつくる前に、オンラインに情報を乗せるというエマの判断の結果によるものです。彼女には、オンラインのコミュニティにニュースを流す前に、お祖母ちゃんに電話をする、というチョイスもできたはずです。オンラインのコミュニティは、そのニュースに伝達禁止令が存在していると想像する必要はなく、無罪です。

If your mother wasn't upset that she heard the news from your nephew, then no response on your part was necessary. If she was upset, then Emma was the one you needed to call, to note respectfully that Grandma was feeling left out.
もし、あなたの母親が甥から間接的にニュースを知らされたことに腹を立てていないのであれば、誰にも連絡する必要はありません。もし、立腹しているのであれば、エマが連絡をして、祖母が置いてきぼりをくらったように感じていることに対して真摯に謝罪すべきです。

You are quick to pin blame on your sister and nephew for your daughter's choice. As you quote your sister, it sounds as if she's tired of being your scapegoat. In honor of your daughter's milestone, maybe you can stage one of your own, in the form of a decision to stop seeking grounds for offense, and to start believing that people are doing their best.
あなたは、すぐさま、妹と甥を犯人に仕立て上げていますが、妹さんの言い分を聞くと、あなたにいつもスケープゴートにされていることに、彼女のほうでウンザリしているように見えます。お嬢さんの記念すべき機会にあわせて、あなたも生まれ変わってはどうでしょうか? すぐに誰かに侮辱された、と腹を立てる前に、みんなはそれぞれ最良のことをしてくれているのだ、と信じる癖をつけることです。
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面白いなと思ったのは、家族も、親戚も、友だちも、みんなFacebookにいる、というアメリカでのFacebookの浸透率の高さがもたらした、ちょっとしたアクシデントに対して、きわめて単刀直入な回答がなされていることです。

「オンラインコミュニティに罪なし」というこの回答は、日本だとちょっとお目にかかれないような気がします。

だいたい「インターネットの普及にともない、新たな障害も出てきていますね。ご同情申し上げます。」的な、回答が圧倒的に多いように思います。

それが「悪いのあなたの娘。あなたも態度をあらためなさい」とは、まぁ、実にシンプルで、あっぱれです。

That community can certainly be forgiven for assuming there was no embargo on the news.

「embargo」という英単語は「輸出禁止令」といった意味で、貿易や外交の中の言葉で時折見かけますが、このような日常会話の中でも使うのだということを知りました。




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2010年11月30日 11時07分35秒

2000年代のネットの進化を振り返る。

テーマ:ニュースにふれて
いわゆる「80年代」「90年代」といった意味での、2000年代がまもなく終わります。

今週の雑誌『TIME 』は、この2000年代を振り返る特集を組んでいます。


コミュニケーションという不思議。


パラパラとページを眺めているだけで、本当にいろんなことのあった2000年代であったことを実感します。

ただ、個人的には、この10年は、インターネットがすさまじく躍進した時代、として記憶されることになると思います。

その現場に、この年代の最初から最後までずっぽりいた、ということも含めて、感慨深いです。

2000年代に突入した当初、これからインターネットの時代が本格化する、ネットがスゴイことになる、と確信していました。

しかし、検索に関しては、特に日本においては、ヤフーでもう決まりでしょう、と思ってました。

グーグルは、せいぜい「グーグルもあるよね」くらいのことだろうと見てました。

今や、ヤフー・ジャパンの検索は、事実上グーグルに移管しようとしています。

未来を予見することは本当に難しいです。

YouTubeも、Twitterも、ありませんでした。

海上保安庁の機密映像が報道機関ではなくネット上で公開されたり、国会議員が140文字でつぶやく時代なんて、まったく見えませんでした。

Facebookはもちろん、mixiも、モバゲーも、グリーもありませんでした。

iPhoneもAndroidもなく、ケータイ広告市場は存在しないに等しい状態でした。

世界の先を行っている日本のケータイ電話が、やがて「ガラパゴス」と呼ばれることになるなんて誰が想像しえたでしょうか?

サイバーエージェントは、クリック保証型バナー広告、サイバークリックを販売している営業会社でした。

アメーバのロゴが生まれたのは、2002年。

アメーバブログが始まったのが、2004年。

2000年代の終わりに「アメーバピグ♪」なんていうテレビCMをつくることになるとは、思いもよりませんでした。

ファイル共有サービス「Napster」は音楽業界の手により潰されましたが、今やCD販売は激減して、iTune Music Storeでビートルズの楽曲が買えるようになりました。

ライブドア事件や楽天によるTBSへの買収攻勢など、ネットと放送業界の間で火花が散った10年でもありました。

テレホーダイの始まる夜11時からネットのアクセスが集中することもなくなり、アマゾンの1500円未満の買い物の配送料もなくなりました。

振り返ってあらためて思うのは、先のことはよくわかならいな、ということです。

ただ「ネットは、これから、スゴイことになる」という大雑把な予感だけは、100%間違ってなかった。

詳細な内容は、まったく予想もできなかったわけですが・・・。

それでも、なかなか面白い2000年代だったと思います。

また「個人の情報発信ツール」として定番になったブログに黎明期から関われたことは、偶然とはいえ、大きな財産です。

次の2010年代の予言をしましょう。

2000年代への僕の予言が、「ネットは、これから、スゴイことになる」でした。

2010年代への僕の予言は、「ネットは、ますます、スゴイことになる」です。

さて、どんな2010年代になるか。今から楽しみです。
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2010年11月29日 18時08分46秒

世界エイズデーに「100万ドル集まるまでソーシャルメディアやめます」という著名人のチャリティ活動

テーマ:インターネットでの出来事
Farewell, Digital World. (It’s All for a Cause.)  :New York Times

12月1日の世界エイズデーにあわせて、レディ・ガガ、アッシャー、ジャスティン・ティンバーレイク、セリーナ・ウィリアムスといった著名人たちが、「100万ドル集まるまでソーシャルメディア、やめます 」というチャリティを展開するそうです。

アフリカやインドなどの貧しい国々の子供たちがエイズの犠牲になっている現実に歯止めをかけようという活動の一環として、Buy Life、私の命(正確にはソーシャルメディア上の命)を買ってください、というコンセプトのキャンペーンです。


コミュニケーションという不思議。


著名人各人は、それぞれ、自分の名前に対する寄付が100万ドルに達するまでは、Twitterも、Facebookも休止するのだとか。

ケータイ電話のテキストメッセージで、自分が生き返らせたい著名人の名前といっしょに10ドル寄付することができるほか、寄付の方法を記したTシャツを購入するなど、このチャリティへの参加方法はいくつかあり、サイトではわかりやすく説明されています。


コミュニケーションという不思議。


「○○○は、死にました。ただし、あなたが蘇らせることができます」というコピーと著名人が棺に横たわる刺激的なビジュアルも。


コミュニケーションという不思議。


ソーシャルメディアという、著名人とはいえ、通常のテレビやラジオへの出演のような契約ではなく、あくまで自由意志で楽しんでいるメディアだからできる仕掛けと言えるでしょう。

彼らの活動が休止されるソーシャルメディアの側の運営会社はこのチャリティに直接関与していないわけですが、彼らにとってもいいプロモーションになることは間違いありません。

とても面白い取り組みだと思います。

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2010年11月26日 17時40分59秒

経営破綻した航空会社のスチュワーデスさんたちがセクシーカレンダーを発売。大人気に。

テーマ:ニュースにふれて
日本ではなく、メキシコの航空会社ですが、会社が経営破綻したために仕事を失ったフライト・アテンダントのお姉さんたち10人が、自分たちで制作費用を捻出してセクシーカレンダーを販売し、人気になっているそうです。

Jobless flight attendants launch sexy calendar (msnbc.com)


コミュニケーションという不思議。


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It could be the Mexican remake of the "The Full Monty" — just swap the out-of-work British steel workers from the 1997 hit movie for curvy Latina flight attendants.

1997年の、イギリスの鉄工所から解雇された男たちがストリップに挑戦した映画『フルモンティ』のメキシコ版リメイクのようなお話です。演じるのはセクシーなラテンのフライト・アテンダントの皆さんです。


Ten stewardesses with troubled Mexicana airlines, which filed for bankruptcy in August and suspended operations, launched a sultry aviation-themed calendar Thursday in a bid to call attention to their own plight and that of their airline — one of the world's oldest.

8月に経営破綻し運行を停止したメキシカーナ航空の10人のスチュワーデスたちが、官能的な、空の世界をテーマにしたカレンダーを木曜日に発売しました。目的は苦境にあえぐ自分たちと、世界でも最もふるい歴史を持つ航空会社のひとつである雇用主に、世間からの注目を集めることです。


The 2011 calendar features glossy shots of the flight attendants, clad only in bikinis and aviation shades or abbreviated uniforms, draped over propellers and striking racy poses in the cockpit.

今回のカレンダーの内容は、ビキニや、航空用サングラスや、短くカットされた制服などを身にまとったフライト・アテンダントたちが、プロペラにもたれかかったり、コクピットでセクシーなポーズをとったりしているものです。


It was the brainchild of 10-year Mexicana veteran Coral Perez.

メキシカーナ航空で10年以上のキャリアを持つ、コーラル・ペレスさんのアイデアでした。


"It occurred to me because we all needed money, and I thought that with so many pretty girls (among Mexicana's staff) there were bound to be some who'd be interested," she said.

「私たちは、皆、お金が必要なんです。そしてメキシカーナ航空には、たくさんの可愛い女性がいます。きっと話題になると、思ったんです」とコーラルさん。


Each of the 10 "aeromozas" — or flight attendants in Spanish — who ended up posing forked out money from her own pockets to help cover the production costs of 100,000 pesos (about $8,000).

10人のフライトアテンダントたちは、制作コストの10万ペソ(約8千ドル)を自分たちで捻出しました。


"The goal was to try to help ourselves because we lost everything overnight," said one of the women, 26-year-old Maribel Zavala.

「自分たちの力で、自分たちを救うことが目標でした。何しろ、ひと晩で何もかも失ってしまったのですから」と、10人のひとり、26歳のマリベル・ザヴァラさんは言います。


Mission accomplished.

そして、その目的は達成されました。


The calendar has sparked a media frenzy in Mexico, and the first run of 1,000 was sold out even before Thursday's launch. A second edition of 3,000 calendars — which retail for 149 pesos, or about $12, apiece — is in the works.

カレンダーはメキシコ国内でメディアの話題となり、最初に印刷した1000部は、木曜日の販売開始以前に売り切れてしまいました。増刷の3000部もまもなく流通し始める予定です。カレンダーは1部149ペソ、約12ドルです。


The calendar's release came on the heels of Mexicana's announcement that a restructuring proposal might allow it to resume some flights by mid-December. Under the plan, just 30 percent of the company's personnel would be rehired.

メキシカーナ航空は、経営改革により12月半ばまでに運行が再開できるかもしれない、という発表を、カレンダーの発売とほぼ同じタイミングでしています。


Founded in 1921, shortly after Dutch carrier KLM and Australia's Qantas airline, Mexicana used to serve 65 destinations in Mexico, the United States, other parts of the Americas and Europe.

メキシカーナ航空は1921年設立。オランダ・KLMやオーストラリア・カンタスに続いて古い航空会社と言われます。破綻以前は、メキシコ、アメリカ、ヨーロッパなどの65の地域に飛んでいました。
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ちなみに日本航空の設立は、今から約60年前の1951年です。

日本でも、同じような写真集をつくったら、けっこう売れそうですね。


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