2013年にハヤブサアコースティック3部作の初盤としてリリースされ、長らく入手困難となっていた伝説のCD「隼の唄 壱」が本日再発売になりました。

全国のCDショップにてお買い求め下さい。

 

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作品紹介:

ハヤブサファンの間でも名曲として語り継がれる「NEXT STAGE」をはじめ、自身の故郷である熊本・日奈久を唄った「一つだけの場所」、ライブでは会場がひとつになるお馴染みの「宴唄」、ドラゴンゲートのエンディングテーマとして、プロレス界各方面から絶大なる支持を受ける「カーテンコール」など、当時のハヤブサの代表曲を詰め込んだミニアルバム。ハヤブサの魂の“唄”を体感して下さい!

 

タイトル:隼の唄 壱

アーティスト:ハヤブサ

発売日:2022年11月2日(水)

価格:2,000円(税込) 2,200円(税込)

品番:DGTR-1042

POS: 4997184170406

発売元:DRAGONGATE BOOKS

販売元:タワーレコード株式会社

収録楽曲:

1. NEXT STAGE

2. 宴唄

3. 声を出せ!

4. 愛しい人へ

5. カーテンコール

6. 一つだけの場所

勢いを増す田中率いるECW勢。

田中の圧倒的な強さと勢いで、十分すぎるほどの説得力があった。

しかし この流れで割りを食ったのはオレだけじゃなかった。

田中もその一人。

この頃FMWのシリーズがない時はアメリカでECWに出場していた田中。

そのECWではみんなが日本で思っている以上に高く評価されていた。

完全にトップ選手だったと言っても過言ではないだろう。



本来海外でそれだけ評価されていたのだから、もう少しスケジュールや待遇などが考慮されても良かったと思う。

しかしFMW自体にそんな余裕がなかったのも事実。

田中の気持ちなど汲むこともなく

「今度の後楽園ホール(チケットが)売れてないから帰って来てください。」

という電話一本で帰国させられていた。

もちろん単純に冬木さんが田中の事がキライだったのも大きな理由の一つだったと思うが・・・(苦笑)



かくしてFMWに不満一杯のまま田中は凱旋帰国。

マイクアピールにいつも以上の凄みがあったのは当然の結果だった(笑)








状態が悪くなっていったのはオレの身体だけじゃない。

ディレクTVの日本からの撤退。

このニュースを目にした時の事は今ではっきり覚えている。



その日自宅に帰ったのは朝方だった。

飲んでいることは好きだが、オフの期間に接待で朝までというのは決して楽しいだけじゃない。

リビングに倒れこみながら、条件反射的にテレビを点けた。

画面ではめざにゅーの杉崎美香さんがニュースを読んでいる。

眠気と疲れで朦朧としている事もあって内容は まったく入ってこなかったが、ウトウトしかけたときそのニュースが聞こえてきた。

「ディレクTVの日本撤退が決定しました」

聞こえてはきたが、一度目は普通に聞きながしてしまった。

撤退のニュースの詳細が続く。

ボーッとしていた頭の中でさっきの言葉がリフレインする。

「ディレクTVの日本撤退が決定しました・・・ディレクTVの日本撤退が決定しました・・・」

何度目かの時、一気に目が覚めた。


「はあぁっ!?」

自分でも驚くほど大きな声だった。

少なくともオレは何も聞いていない。

「どういう事?」

テレビに向かって話しかける。

当然の事だが、オレの動揺など関係なく杉崎美香さんは淡々とニュースを読み終えた。



鼓動が早くなる。

どうやらディレクTVの日本撤退は決定事項のようだ。

だからといってすぐに受け入れられるわけもなく、立ちあがって文字通り右往左往している自分がいた。

ウロウロしながら考える。

「とにかく確認しよう」

ポケットから携帯を取り出し荒井さんの名前を出した。



呼び出し音が鳴っている間に深呼吸をして落ち着こうとするが効果は薄かった。

5回目のコール。

「もしもし・・・」

電話口から聞こえてきた荒井さんの声。

「ニュース見ました?」

オレは食い気味に聞いた。
どんなに頑張っても手が届かない
どんなに頑張っても答えが出ない

こんなに頑張っているのに

あきらめる時にいつも聞こえる
「最初から向いてなかったんだ」
「分不相応なんだ」
そうやって自分を蔑んでいる

どうせ自分なんか・・そうやって諦めてきた
自分にない事ばかりを探している