子供に「元素」「周期表」を読み聞かせするときの私の心得 | お母さん、火って何から出来ているの?(旧)

お母さん、火って何から出来ているの?(旧)

イラストレーター古田真理子の、子どもと格闘する家庭学習の記録。またはお仕事の記録。

その3 からちょっと脱線。


なぜ、私が、
トイレにポスターを貼ったりとか、そのあたりの本を買い与えてみたりとか、科学館に通ってみたりとか、
「元素」「周期表」のあたりの知識を、熱心にプロデュースするのか。

ま、私がスキでやってるっていう話は前提としてあるんだけれどもーーーー。



以前、ママ友に聞かれたことがあります。

「それって、受験のためにやってるの?
 元素とか周期表って、中学受験で出たっけ??」




。。。
。。。
。。。




ずばり、小学生が元素の知識を得たとしても、
受験には役立ちません。

もっというと、
高校入試でも、そんなに必要ないかも。

というと間違いかもだけど、
もしかしかしたら選択科目によっては勉強せずにすむかもだし、
志望校によってはあんまり深入りせずとも流せる分野である、
のかもしれない。

もしくは、問題が出たところで、スイヘーリーベーで、覚えられる十数個の元素記号を覚えておけば、たいていの問題はクリアできるわけで。

タロウみたいに112元素すべて覚えていなくても、
はっきりいって、大学でそーゆー関係の学問を選ばないのであれば、
なーーーーーんにーーーーーーも問題はないと思うのよ。

「入試的」にはね。


。。。

では、なぜ、こんなに小さいときから、子供に周期表や元素知識を与えるのか。

なぜかっていうとー、
こういうのを最初にインプットしておけば、

世界がぜったい面白く見えてくるから


だと思うんですね!!


だってだって、「世界のもと」「万物の源」ですよ!?
身の回りの世界は、そして宇宙だって、元素を知ればどんどん視界が開けてくる。
世界がどんどん広くなる。

子供って、生まれながらにして、『世界を知りたい』という欲求を、常に持っていると思うのですね。
それが、好奇心に繋がるわけで。

その、『世界を知りたい』という好奇心を、『元素・周期表』という知識は、ものすごい勢いで満たしてくれる『カギ』となると思うのです。


タロウのように、「周期表」が好きという子供は、よくよく聞くと案外多いみたいなのですが、
それはやはり、子供にとって、「周期表」という知識を得る事で、それが「世界」に繋がるような感覚があるのだと思うのですよ。

だから多分、子供たちは「周期表」に惹かれるんだと思う。


それは、子供の「宇宙好き」にも通じるところがあるように思うのですが、
「宇宙を知る」というのは、きっと「自分の世界が広がる」ような気がするから、だからヒトは、子供は、「宇宙」に惹かれるのだと思うのですよねー。


「宇宙のなりたちを知る」という行為は、実生活には何の役にもたたない。
しかし、宇宙のことわり、成り立ちをしることが、その人の人生をより深くする。
哲学的にも、雑学的な知識としてでも、「宇宙を知る」という行為が、「生きる糧」ともなりうる。

、、、みたいなことが、
この本に書いてあったような気がする。うろおぼえだけどw
眠れなくなる宇宙のはなし/佐藤勝彦
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これは、「元素・周期表」の話にも、通じると思うのです。
つまり、「世界は何で出来ているか」を知るカギ的な知識…つまり、元素・周期表を理解するということは、
この先、人生をより楽しく生きていくための、糧ともなりうるということ。

まぁそんなこんなで、
今、私がタロウや、ゆくゆくはハナにも「元素・周期表」の道筋を付けて大プッシュしたいと思っているのは、

娯楽

のつもりなんですよ。
(だから、受験勉強のための勉強とは別モノのつもり!)




人生で、やっといてもやらなくてもいい。
だけど、やっといたら、ずっと人生が楽しい。それが娯楽でしょ??



そして、欲を言うなら、その「知識の娯楽」てきなものは、
中学受験をはじめとした、受験勉強の嵐に巻き込まれない前に、堪能させておきたい。


なぜかというと、「受験勉強の嵐」に巻き込まれてしまうと、時間との戦いになってしまうわけで、
時間との戦いになってしまうと、「知識の取捨選択」がなされてしまうわけで、
そうすると、「その知識は、今(受験に)必要か、必要じゃないか」で、判断されてしまうのですね。

かつての私は、そういう意味で、受験のための勉強に時間をかけてきたことが多かったので、
「受験に必要がない」という、ただそれだけの理由で、沢山の楽しい知識を「切って」しまった。
もったいなかったなーー、と思うのです。




だからこそ、ね。
受験勉強に巻き込まれていない、小学校低学年の今だからこそ。

ほんとのほんとに、「たのしいべんきょう」を、娯楽として、面白がってほしい。
知識を付けることは、世界が広がる事。
それは本当に深くて面白いことだと思うのですよ。

もちろん、「子供の世界を広げる方法」というのは、他にも色々なアプローチがあって、
好きなスポーツとか。歴史小説を読むこととか。物語を読む事とか。絵や音楽に親しむこととか。
いろんな方法があるとは思いますが、「元素・周期表を理解する」というアプローチも、とっても魅力的で面白いカギだとおもうのですよね。

だからこそ、いまのうちに、たっぷりと楽しんでもらいたいなーーーと。
そう思っているのであります。

続きます。


。。。

「元素」や「周期表」の知識は、
直接受験勉強にはあまり関係のない
「寄り道的な勉強」だと思うのです。
でも、長い目で見ると、「寄り道的な勉強」が、
人生のなかで一番の糧、モチベーションとなることが多いわけで。
だからこそ、余裕のある低学年だからこそ、
「寄り道勉強」にじっくりゆっくり、時間を費やしたいのです。
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