演習問題


⑪大学教授になる方法_/_鷲田小彌太著

東京_:_PHP研究所,_1995

248p_;_15cm

PHP文庫)

ISBN4-569-56745-2

 

⑫津軽_/_太宰治著

102刷,_改版

東京_:_新潮社,_2004

255p,_図版4p_;_15cm

(新潮文庫_;_226

ISBN978-4-10-100604-8

 

⑬論語_/_吉田賢抗著_;_加藤道理編

新版

東京_:_明治書院,_2002

232p_;_18cm

(新書漢文大系_;_1)

見出し目次索引:_p225-232

ISBN4-625-66310-5

 

⑭漢語林_/_鎌田正,_米山寅太郎著

新版,_3

東京_:_大修館書店,_1996

134,_1379,_55p_;_19cm

ISBN4-469-03107-0

 

⑮歴代天皇がよくわかる本_/_高森明勅監修

東京_:_PHP研究所,_2011

294p,_図版8p_;_18cm

ISBN978-4-569-79849-3

 

⑯日本と金銀島_/_小葉田淳著

大阪_:_創元社,_1943

164p_;_19cm

 

 近代詩_:_12人の詩人たち_/_境忠一編

重版

東京_:_おうふう,_1998

200p_;_21cm

ISBN4-273-00895-5

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国文学研究と書誌学

一般の読者が、古典作品や歴史資料の類を読もうとする場合、現代では活字化され、注釈や現代語訳の完備した質の高い出版物が豊富にあって、直接に古文献資料にあたらなければならない、ということはまず無いといってもよいであろう。しかし、現代に出版されている文学全集に掲載されている「本文(ほんもん)」は、研究の結果、確定されたものである。

 

江戸中期以降は木版印刷技術が発達したので、「出版業」というものが成立したが、それ以前の時代においては、主に「転写」によって本は流通していた。

文学研究の基礎的な作業として、転写者が付け加えた部分を排除し、原著者が執筆した本文を推定することが大前提となっている。書誌学は、転写本を収集し、本文の比較から原著者の書いたであろう本文を推定することを目的としている。

 

国文学研究の手法

国文学の研究手法と一口にいっても基礎研究から応用研究まで多岐に渡っているが、ここでは基礎研究を中心に解説を加える。国文学史の時代区分は、上代・中古・中世・近世・近現代と別れる。上代文学は奈良時代までの文学作品を指し、中古文学は平安時代、中世文学は鎌倉・室町時代、近世文学は江戸時代、近現代文学は明治から現在までの文学作品を指す。「古典」とは、上代~近世までの文学を指す。

国文学研究の第一段階としては、「本文校訂」を第一に行わなければならない。原本が紛失している場合は、数種類の写本(転写本)を校合して、原本に近い形に本文を復元しなければならない。

本文を決めたら、正確に読解をするために、分からない語句の意味や読み方を調べ、また文章の典拠となっている先行の文学作品を調査して本文に注釈を付ける。

 

第二段階としては、特に古典文学の研究では重要だが、文学作品が書かれた時代の歴史を調査することである。『源氏物語』を研究するのに、平安時代の歴史、貴族の邸宅や日常生活、有職故実が分からないと正確に読解できないからである。

 

第三段階は、作家の伝記研究である。近現代文学においても作家の伝記研究は基礎研究として重要である。伝記を執筆するにあたっては、まず確実な資料を探し出し(作家本人の手紙・日記や家族・友人の手紙・日記・覚え書きがあれば一番良い)、できる限り詳細な年譜を作成することから始めなければならない。年譜は出生から死亡までである。その作家が暮らした住宅の間取り等も明らかにしている研究者もいる。またその作家の先祖や子孫のこともできるだけ調べる。特に子孫には直接会って話を聞いた方がよいが、古典の場合では不明のケースが多く、近現代では取材拒否されるケースもある。

詳細年譜を作成したら、それを元に執筆する。小説ではないのでおもしろおかしく書く必要はなく、事実を淡々と書くのが望ましい。

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【袋】

・書袋(しょたい)のこと。書物を入れるための紙でできた袋。


【帙】

・書物を保護のために包みくるむもの。数え方は套(とう)と呼ぶ。


タイトルに関する事項


和古書には、書名、著者、出版等の書誌事項が様々な箇所にある可能性がある。複数の情報がすべて同じであれば問題は無いが、例えば書名が箇所によって異なるといったことも多々ある。

和古書の場合には、記されている箇所によってタイトルが異なるものがあったり、タイトルがないもの、破損などによってタイトルが分からなくなっているものも少なからずある。ではどのようにしてタイトルを決めていくのか。その手順を以下に示す。


(1)巻頭・巻首

本文のすぐ前にタイトルがある場合がある。最初にあることから、このタイトルを「巻頭題」とか「巻首題」とよぶ。他の箇所に異なるタイトルが記されていても、これをタイトルとする。本文に一番近いところに記されているから、著者本人がつけたタイトルである可能性が高いということからである。


(2)表紙

表紙にタイトルがある場合がある。巻頭題がない場合、これをタイトルとする。近世の版本の場合など、これを巻頭題より優先すべきだという研究者もいる。

表紙のタイトルには二つの場合がある。「題僉」といわれる長方形の紙にタイトルが記され、表紙に貼られている場合と、直接表紙に墨で書かれている(墨書)場合とである。

それは、もともとあるものなのか、後から補われるなどしたものなのか、ということだ。もしもともとのものでない場合は、そのタイトルが正しいか田舎の信憑性が問題になる。巻頭題がなく、表紙のタイトルだけが、他の箇所に記されたものと明らかに違う場合、少なくともその旨を記した注が必要になる。

後からタイトルに補われた例をいか挙げる。

○表紙そのものがなかったので表紙をつくった。

○表紙が破損したりしたので、新しいものに取り替えた。→題僉のみもともとのものである可能性がある。

○表紙にタイトルがなかったので新たに書いたり、題僉をつけた。

○題僉が剥落するなどしてなくなったので新しいものを貼った。


(3)序・跋


巻頭や表紙にない場合は次の箇所を調査する。

a.目録→「目録題」

b.著者自身が記した序や跋の題→「序題」

c.本文のおわり→「尾題・巻尾題」

以上のうち、1つしかタイトルがなければそれを採用する。複数にタイトルがあり、それが異なる場合は検討を加えた上で、いずれかをタイトルとする。


(4)その他


これまで述べた箇所になかった場合は、次の箇所を調査する。

a.刊記

b.見返し

c.

d.版心

e.小口書

f.著者以外が書いた序や跋の題や文中等

以上のうち、1つしかタイトルの情報がなければそれを採用する。複数にタイトルがあり、それが異なる場合は検討を加えた上で、いずれかをタイトルとする。


出版・頒布等


出版・頒布については次の箇所を調査する。

a.刊記

b.見返し

c.

d.版心

e.序・跋

f.識語

g.その他(帙、袋など)


刊本の場合、箇所によって異なる刊年が記されていることがある。まず、基本的には刊記にあるものを採用する。その他の箇所に刊年が記されていることもあるので、注意が必要。

出版者に関しては、見返しや刊記に複数記されていることがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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