前述のように日本では結婚して子供を作る意志があるにも関わらず
2年間にわたって妊娠しない場合、「不妊症」と呼ばれます。
不妊症というと「女性に妊娠しない原因がある」
と思われがちですが、そんなことはありません。
不妊の原因は男性と女性に半々にあると考えられています。
医学上、「男性不妊」という言葉もあるくらいです。
従って不妊検査を受ける場合、女性だけでなく男性も必ず受ける必要があります。
不妊の原因として考えられるのは、女性の場合は排卵に起因するもの、
卵管や子宮に何か障害があるものなどいくつかあります。
大体の原因が体に症状としては現れません。しかし生理不順などがある場合は
婦人科に罹ることがありますので、そこで判明することはあります。
一方で男性の場合は精液に精子が含まれていない無精子症、精子減少症、精子の通過する
精路の通過障害、射精障害などが考えられます。
また、セックスが上手くいっていないことが不妊の原因であることもあります。
最近多いのが通常のセックスでは射精出来ず、マスターベーションで射精が可能、というケースです。
こういった場合は人工授精という手が使えます。しかしセックスが上手く行っていない、ということは
夫婦生活に何らかの支障をきたしている可能性もありますので、専門家によるカウンセリング、
または医師の治療が必要でしょう。