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フライング・ロータス会心の新譜!

トム・ヨークやエリカ・バドゥの参加でも話題なフライング・ロータスの新譜、今回もグッと来ました!

LAビートシーンを牽引しているフライング・ロータスですが、常に前に進んでいる姿勢がいいんです。
サウンドの芯の部分はブレずにそこをベースに実験的な要素を加えているような印象です。

今回はCANなんかのプログレからの影響が強いとのことですが、ハウスやヒップホップが
そうだったようにあらゆる音楽要素を柔軟に吸収していくスタイルが共感しますね。

彼の叔父はジャズ・ジャイアントのジョン・コールトレーンですが、
常に探求を続け幅広いシーンに影響を与えているところはやはり持って生まれたDNAの部分ですかね。

今年復活するエレクトログライドで来日する様です。
その精神性の洗礼を浴びに行きたいところです。






“じゃがたら” というバンド

昨日 知り合いと “じゃがたら” という今はなき日本のバンドの話で盛り上がりました。
先日のTaste of FUNDOMでも小野島大さんがDJでかけられていて、今又新鮮に聴こえていましたね。

僕が初めてじゃがたらを見たのは、彼らがまだ“財団法人じゃがたら”という名義で活動していた時期で、
かなり初期の頃だったと思います。

布袋さんがオートモットというグラムバンドのギターでメイクした姿で出ていた
オールナイトのイベントの時だったでしょうか...

噂にはなっていたので、興味深くその時を待っていたのですが、
彼らの出番の前になったら客がみんな後ろの方に行ってしまったんですよ。
次の瞬間イベントスタッフたちがビニールシートを一面に敷き、
ビール瓶が入ったケースを何ケースも持ってきたんです。

僕はというとそのままなんとなく前の方にいてしまったのですが…
彼らの演奏が始まるやいなやその理由がわかりました。

ヴォーカルの江戸アケミがマイクを持ち歌うやいなや、
ビール瓶を片手に持ち踊りながら自分の頭で次から次へと割っていくんですよ。
当然見ている方にもビールやら破片やらが飛び散ってかなり危険な状態のライブでしたが、
僕は初体験なその感覚に少し新鮮味も感じていました。

今ではこのパフォーマンス、まずありえないでしょうが、
ニューウェーヴ・カルチャー真っ盛りのこの頃は決まりごとなんかあまりなく、
だからこそ面白いものが生まれていったんだと思います。

音楽が昔よりも元気がないと思うのは、予定調和なことが満盈してるからなように思えますね。
アーティストには何時の時代にも個性を表現するためもっとわがままで自由にいて欲しいです。




The ORB × Lee Perry

ありそうでなかったジ・オーブとリー・ペリーとの共演盤。
ついに発売になりましたね!

いち早くレゲエやダブをエレクトロミュージックに取り込んできたジ・オーブとしては 、
リー・ペリーのことは当然リスペクトしているでしょうし、
もっと早くこのコラボがあってもおかしくなかったと思うのですが今回ようやくの実現です。

しかしそろそろ80歳にもなろうとするリー・ペリーまだまだ元気ですね。
何年か前にリー・ペリーの出たイベントに行ったことがあるんですが、
かなりイカれた切れたオヤジでしたよ...見た目もどっかの部族の酋長みたいですし(笑)
その時はMCで “タバコは吸うな癌になるハッパ吸え” なんて言ってましたっけ(笑)

ただこのコラボ、サウンドの方は相当ヤバ目ですね。
時代性も存分に取り入れていて、ジ・オーブのチャレンジ実験精神は健在でした。
ザ・クラッシュもカヴァーしていた“Police & Thieves”のカヴァーなんかもやっています。

近々、時同じくして両者が来日するんです。
下記の日程なのですが、否が応でもジョイントを期待してしまいますよね!

THE ORB JAPAN TOUR 2012
●大阪公演
2012.10.19(金)@大阪CONPASS
●東京公演
2012.10.20(土)@東京eleven

LEE ‘SCRATCH’ PERRY
●名古屋公演
2012.10.04(木)@名古屋クラブクアトロ
OPEN/START 18:00
ADV ¥6,000(1ドリンク代別)
●東京公演
2012.10.05(金)@SHIBUYA O-EAST
OPEN/START 18:00
ADV ¥6,000(1ドリンク代別)









デヴィッド・シルヴィアンの次作は?

今年ベスト盤を出したデヴィッド・シルヴィアンですが9月末に次の作品を発売するようです。

と言ってもソロ名義ではないようですが…

今回のアルバムは、ノルウェイで毎年開催されている実験的な音楽家や即興音楽家のための音楽祭
“プンクト・フェスティヴァル”のキューレーターである、ヤン・バングとエリック・オノレ
のプロデュースによるもので、オーディオヴィジュアル・インスタレーションを再創造したもの
だということです。

早速PVが上がっていたので紹介しますが、現代音楽的な作風にデヴィッドの朗読が乗り一瞬で張った空気を作り出します。
夏の浮かれていた気持ちをクールダウンしてくれるといいますか...

しかしいつ何時でもぶれないですよね。
ストイックに生きているということがよくわかります。

FUNDOMでもこのデヴィッド・シルヴィアンの貴重なTシャツを販売していますので、
ご興味のある方は是非とも!!






夏の夕暮れに

チルウェイブのパイオニア、アーネスト・グリーンによるプロジェクト “ウォッシュト・アウト” が
昨年出したアルバムからニュービデオを発表しました。

“ウォッシュト・アウト”の元々の音も 浮遊感のある拡がっていく感じが 夏に聴くと気持ちいいのですが、
アルバムの最後に入っているこの曲は、特に今の時期の夕暮れにぴったりですね。

何故か昔から夏の夕暮れの切ない感じがすきで、音楽もそんな匂いのするものは文句なく好きです。

こんな曲を連れだして海や高原なんかでゆっくりと過ごすのもいいかもしれませんね。

今年の夏の記憶に残りそうです。






“ロラパルーザ” 生配信

アメリカのオルタナティブシーンを牽引してきたフェス“ロラパルーザ”が明日から開催されますね。

ジェーンズ・アディクションのペリー・ファレルが考案したこのフェスは、
もともとは、先鋭的なミュージシャンが参加するアメリカからカナダにかけての多くの都市を数ヶ月かけて巡回するフェスで、このような移動型のフェスティバルは他になかったと思います。(現在は一箇所)

「ロラパルーザ」とは「傑出した、普通でないもの」という意味で、フェス名からもオルタナティブな精神が感じ取れますよね。

このフェスの面白いのは音楽だけではなく、
サブカルチャーをいろいろな角度から感じることができるフェスというところでしょうか。
フリークショーのジム・ローズ・サーカスなんかもやったことがありましたね。

で、このフェスですが、今年はなんとライブ・ウェブキャストされることが発表されました。
日本にいながら少しだけ雰囲気を味わい、次世代のオルタナティブなスター達を見つけるのも楽しいかもしれません。

http://www.youtube.com/user/lollapalooza



下記時間はあくまで参考程度に。

Lollapalooza 2012 タイムテーブル
8月4日(日本時間)
3:30~ Yellow Ostrich
3:30~ Michael Kiwanuka
4:15~ The Black Angels
4:15~ Dr. Dog
5:00~ The War on Drugs
5:30~ Blind Pilot
6:00~ Metric
6:15~ The Afghan Whigs
7:15~ The Head & The Heart
7:15~ Tame Impala
8:15~ The Shins
8:15~ Band of Skulls
9:00~ Sharon Van Etten
9:30~ Dawes
10:00~ Die Antwoord
10:30~ The Black Keys

8月5日(日本時間)
3:30~ JEFF the Brotherhood
3:30~ Los Jaivas
4:15~ Delta Spirit
4:15~ GIVERS
5:00~ Neon Indian
5:15~ Aloe Blacc
6:00~ The Temper Trap
6:15~ Alabama Shakes
7:15~ FUN.
7:15~ First Aid Kit
8:00~ The Weeknd
8:00~ Washed Out
8:45~ tUnE-yArDs
9:00~ Bloc Party
10:00~ Red Hot Chili Peppers
10:30~ Avicii

8月6日(日本時間)
3:30~ Oberhofer
3:30~ Bombay Bicycle Club
4:15~ Trampled By Turtles
4:30~ White Rabbits
5:00~ The Walkmen
5:15~ Gary Clark Jr.
6:15~ Franz Ferdinand
6:15~ J. Cole
7:15~ The Gaslight Anthem
7:15~ Toro Y Moi
8:00~ At The Drive-In
8:15~ Of Monsters & Men
8:15~ Florence + the Machine
9:15~ The Big Pink
10:15~ Miike Snow
10:30~ Jack White
11:15~ Childish Gambin

今年のフジロックで気になるのは?

いよいよフジロックですね。
残念ながら今年はいけないんですが…

ローゼスもレディオヘッドももちろん見たかったですが、今回一番引っかかっていたのは
2日目のフィールド・オブ・ヘブンに出るスティーブ・キモックですかね。

この時間ほとんどの人はノエル・ギャラガーかジャスティスを見ているんだと思いますが、
行っていたなら僕はここにいるでしょうね。

ジェリー・ガルシア亡き後デッドの後任ギターとして有名ですが、
ジャジーでスペイシーなジャムスタイルは、
フィールド・オブ・ヘブンで聴いたら間違い無く旅します。

フィールド・オブ・ヘブンて 何かレイブというかヒッピームーブメントな
匂いがありますよね。

何年か前ここでフィッシュを見ましたが、演奏がどうのというより
世界中からこのバンドと旅しているヘッズ達がたくさんいて、
なんとも不思議な場になっていました。

僕もそこでフィッシュのライブカセットを、履いていた靴下と交換してもらいましたっけ(笑)

きっとスティーブ・キモックのフィールド・オブ・ヘブンでのライブは、
ロックフェスの醍醐味と楽しみ方の一つを味わせてくれるんだと思います。



3.11 日本に向けた愛を感じるジャムセッション





ペンギン・カフェ・オーケストラ復活!

ペンギン・カフェ・オーケストラが復活していたんですね!

と言っても中心人物のサイモン・ジェフスは他界していますが 、
サイモンの息子アーサーが意思を受けついで復活させたようです。

2007年に催されたサイモンの没後10周年コンサートに
ペンギン・カフェ・オーケストラの旧メンバーたちとともに参加し、
その後メンバーを一新したグループ、ペンギン・カフェを2009年に結成したとのこと。

ペンギン・カフェ・オーケストラでのデビュー盤は、
イーノが設立した実験レーベルからリリースされ僕も知ったのですが、
その後 坂本龍一とのコラボや糸井重里などのプッシュもあり、
サブカル的な扱われ方で人気を博していましたね。

音を一言で言うとミニマル室内楽なんですが、
クラッシック、ミニマル、民族音楽、現代音楽、ポップス、R&B、ジャズなどの要素を、
知的な遊び心を持ってポップスで包んだ、今の時代にもハマるピースフルな音楽です。

当時コンサートも行ったのですが、想像通り環境音楽としてぐっすり眠れました。(笑)

実はあまり知られていないのですが、シド・ヴィシャスによる名曲“My Way”の
パンク・カヴァーのオーケストラ・アレンジもサイモンが手がけていたんですよね。

こんな張った時代だからこそ、日常にこんな音楽がさり気なく流れているのが素敵だと思います。






イベント:taste of Fundom

Fundomで初めてのイベントを企画しました。

場所は渋谷宇田川町にある喫茶SMiLEというところです。
元々はFUNDOMスタッフの内輪のイベントとして伺ってたのですが、
そちらのオーナーさんにFUNDOMの話をしたところ、
テイストをすごく気に入ってもらい何か一緒にということで、
今回のこのイベントの流れとなりいました。

注目は、FUNDOMでも一緒にファッションマスクを製作させてもらった、あらきゆうこさんの 初DJ !!
コーネリアスやヨーコ・オノ、くるりなどにドラマーとして参加しているだけに、
どのような選曲になるかすごく楽しみです。

そしてもう一名、ライターの小野島大さんです。
パンク/ニューウエーブを体現され、世の中にその素晴らしさを伝えてこられた重鎮で、
FUNDOMとしましても非常にリスペクトさせていただいている方です。
小野島さんも又、幅広い情報からどのあたりを選曲されるかとても楽しみです。

8月の夏の夜、是非とも旅と刺激を体感しにお越しください!!

………………………………………

taste of Fundom vol.00
featuring あらきゆうこfrom mi-gu
~ひとりじゃできないから手伝ってください~

ワールドワイドで活動するドラマー=あらきゆうこ、初のDJ!
彼女とMDコラボを行っているサブカル・ショップ・サイト=Fundomが
始動させたイベントに登場!

Date / 2012.8.17 Friday
Time / 11:00pm - 5:00am
Venue / 喫茶 SMiLE
Fee / ¥1,500(2D)

Line-up /
あらきゆうこ from mi-gu
小野島大 (音楽ライター)
黒木ユタカ(映像監督、イラストレーター)
某野悦二(Fundom)
RIO(Fundom)
YSK(Fundom)
YOKOTA (Easy Chair)

あらきゆうこ
CORNELIUS、salyu、くるり、杏子、スガ シカオ、スキマスイッチ、COIL、布袋寅泰、オノヨーコ 等を始めとした多数のアーティスト達のレコーディングセッションやライブにドラマーとして参加。
ソロプロジェクト“mi-gu”としての3rd album「pulling from above」は坂本龍一氏がレーベルマスターのcommmonsからリリース。
近年、海外アーティストとのコラボレーションも多数。Mike Wattとのバンド“brother's sister's daughter”や本田ゆか、Petra Hadenのバンド“If By Yes”のメンバーでもある。“If By Yes”はショーン・レノンがスタートさせたレーベルChimera Musicより、デビューアルバム「SALT ON SEA GLASS」を2011年にリリース。またYOKO ONO PLASTIC ONO BANDにもドラマーとして参加。

Fundom
知性と感性を刺激する、モノにこだわるオンラインショップ!!
http://www.fundom.co.jp
http://www.facebook.co/Fundom.media

喫茶 SMiLE
http://udagawasmile.com/
Ryukou Bld 3F, 11-11 Udagawa-Cho. Shibuya-ku Tokyo

ニュー・ウェイヴ・ドキュメント

80年代ニュー・ウェイヴ・シーンを追ったドイツ製作のドキュメント
『Welcome To The 80´s-Postpunk und Neue Deutsche Welle』
懐かしさもあり結構楽しめました。

出演しているのは、FUNDOMでもTシャツを扱っている ザ・クラッシュ(ジョー・ストラマー)
カルチャー・クラブ(ボーイ・ジョージ)ジョン・ライドンなどや、
そのザ・クラッシュのミック・ジョーンズとビッグ・オーディオ・ダイナマイトを結成していた
パンクとレゲエを結びつけたとされているドン・レッツなんかも出ていたり、
マルコム・マクラーレンもまだ健在でインタビューを受けていますね。

その他、ドイツ製作ということもありD.A.Fなんかも出ています。
音はクールなイメージですが、ステージは以外にワイルドだったんですね…

これを見ただけでもニューウェイブというのは様々なものがあり、
音のジャンルではないことがよくわかりますよね。

ある一時期、ジャンルというカテゴリーが取れて様々な音楽が交じり合いそこに時代の空気が
加味されたワン・アンド・オンリーなムーブメントなんだと思います。

この時代でしかない特有の緩さがまたいいんですよね!