NOTRE MUSIQUE

Elle est retrouvee.
Quoi? - L'Eternitee.
C'est la mer alleee
Avec le soleil.


テーマ:
Roy Hargroves Roy Hargrovesは1990年にウイントン・マルサリスが発掘したトランペッター。
ウイントンに見出されたとはいえジャズの伝統にしがみ付くタイプではなく、もともとP-Funk直系のブラックなサウンド志向が強く、ディアンジェロやエリカ・バドゥらのアルバムにも多数参加し、1990年代のニューソウルブームにも一役買っており、ブラックコンテンポラリーとコンテンポラリー・ジャズを縦断する今最も旬なジャズマンといえる。最近では、ハービー・ハンコックやマイケル・ブレッカーら大御所の"Directions in Music"にも参加し、見事帝王マイルス役をこなしていたのが印象深い。
そのRoy Hargrovesが今回、The RH FactorというHipHop/New Soul/Jazzプロジェクト名義の"Distractions"という作品(写真右)と"Nothing Serious"というタイトルのストレートアヘッドなソロ名義のアコースティック作品(写真左)をVerveより2枚同時リリース。
まずRH Factorとしては1年半ぶり2作目の作品で(未発表曲集を合わせると3作目)、今回も彼はトランペットだけでなくボーカル、キーボード、ソングライティング、プロデュースとトータルプロデュースを行っている。そして今回も注目すべきは依然沈黙を守り通しているディアンジェロが作曲とボーカルで1曲参加している点だろう。1枚目のアルバムではトランペットをメインにしたFusion/HipHopサウンドということで、所詮はマイルスの遺作"Doo-Bop"からの呪縛から逃れられないのかと思わせるトーンでもあったが、今回のアルバムに至っては、その影響下から完全に抜け出し、ただのFusionではなくブラックミュージックに対するクールな批評性とオリジナリティを獲得している。今回の90年代のニューソウルの黒さと濃さが染み付いた極上の極黒サウンドは、収録時間がわずか40分超という今時のHipHopアルバムにはあるまじき短さではあるが、十分に満足させうる内容である。ボーカルをかなりふんだんにフィーチャリングしながらもトランペットが主役で時々入るキーボードの躁鬱的なサウンドは70年代マイルスの混沌と魔術的なカオスを彷彿させ、ストレートなファンクナンバーのボトムの効いたビート感はそのままP-Funkを連想させるが、そこにはコカインの匂いはなく、独自のブラックネスを追求する姿勢と批評性を加味することでオリジナリティを確立している。比較的音数の多い計算され尽された完成度の高いストラクティブなバックトラックと、そんな限界性の中の比較的アブストラクトで自由なソロとの対比と構成には目を見張るものがある。
もう1枚のジャズアルバムはRH FactoryとはうってかわってクインテットによるストレートなHard Bopアルバム。ストレートアヘッドなジャズはなんと10年ぶりではあるが、ジャズ作品はこれまでに10枚リリースしているらしい。結果的にはRH Factoryをはじめとするソウル系の活動で成功しまったため、その成功と名声によって久々にリリースできた個人趣味的傾向が強い作品を想像しがちだが、これがかなり正統派で粋なジャズ魂を感じさせる内容となっている。RH Factoryとの差別化という意味もあってか、黒さというより軽さを重視したサウンドでラテン系リズムを取り入れたアップテンポの曲が目立つ。一般的にはRH Factoryの成功でソウルマンとしての認知のほうが高いようだが、見事にジャズマン、トランペット奏者としての面目如実というところだろう。個人的にはRH Factoryよりもこちらのほうが爽快で聴く頻度は高い。
この異なる2種類のサウンドはどちらも適度に洗練されていて、適度に勢いがあって、どちらもカラーがハッキリしていて非常にわかりやすいという点が共通している。ジャズを聴いてみたいけどジャズガイドに頼るのもダサいしなにを買っていいのかわからない、という方や、Stevie WonderやJames Brownは知っているけど、コンテンポラリーなブラック・ミュージックには疎いという方、ディアンジェロの新譜に待ちくたびれたソウルファンのニーズには応えるほどの懐の大きさがあるであろう。彼のコンセプチャルな音楽観のストレートな具現化はそのまま最新型ジャズの象徴といえるだろう。
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