NOTRE MUSIQUE

Elle est retrouvee.
Quoi? - L'Eternitee.
C'est la mer alleee
Avec le soleil.


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昨年末の"終了の御挨拶"にはBlog上、実生活上問わず多くの暖かいコメントをいただき、ありがとうございました。 特に同じAmebloで音楽Blogを書いている方や音楽を志されている方からのコメントが多く、感無量でございます。


そこで自分で言うのも甚だ恐縮ではありますが、カーテンコールまたはアンコールとして約10日ぶりにひとつ記事を書かせて頂きます。以前、"Rambling Shoes "のコージさまからいただいていた"音楽・温水(ヌクミズ)バトン"(あなたの琴線に触れた、「暖かくて泣ける曲」)について、書くのを終了前の名盤詰め込みですっかり失念していたことを思い出しました。(コージさま、大変失礼いたしました) 
このバトンにお受けするかたちでカーテンコールとアンコールに代えさせていただきたいと思います。
勝手ながらずっと本Blogのスキンに使用させて頂いている帝王マイルス・デイビスの作品から、1961年のアルバム"Someday My Prince Will Come"のタイトル曲を。

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Miles Davis - Someday My Prince Will Come

Someday My Prince Will Come メンバーは Miles Davis(tp),John Coltrane(ts),Wynton Kelly(p),Paul Chambers(b),Jimmy Cobb(ds)というカルテット。アルバムの中にはハンク・モブレーがテナーを吹いている曲もあるが、この曲は一度抜けたコルトレーンが一時的に復帰しており、マイルスバンドにおけるコルトレーンの最後の演奏が聴ける曲でもある。
ご存知のとおり、曲自体はJazzスタンダードの中でも特に知名度が高く、多くの人から愛されている"いつか王子様が"である。マイルスは他の有名なスタンダードを取り上げる際にも大体そうだが、オリジナルのメロディーをなるべく壊さずにシンプルなアレンジで曲の良さを活かそうとする。ポール・チェンバースのF音のベースにはじまり、ウイントン・ケリーのチャーミングな天使のようなピアノに導かれて、マイルスがミュートでテーマを吹く。そしてこの曲のためにわざわざ連れ戻されたというコルトレーンがいつになく優しく力強いソロを吹いている。このアルバムのリリースされた1961年はマイルスバンドではコルトレーンの後を継いだソニー・スティットが抜け、ハンク・モブレーが入ったばかりで、その後のBlackhawkでのライブに向かう過渡期であり、オーネット・コールマンがニューヨークに現れて大騒ぎになった年でもある。
マイルスは常にJazz史を引っ張るような革新的なサウンドをクリエイトし、バンド内ではリーダーとして常にメンバーに恐怖に似た緊張感を与えることでメンバーから本人も気づいていないようなサウンドと才能を引っ張り出してきた。本曲はそんな強面で常に突っ張って生きてきたマイルスが生涯残した曲の中で唯一といえるほど、リラックスしたトーンによるロマンティシズム溢れた演奏が聴ける。そしてどんなにリラックスし感傷的になりながらも決して芯に秘めたクールさを感じさせるのがマイルスが帝王であったことの所以でもある。
"Kind Of Blue"も"Bitches Brew"も"アガパン"もマイルスやJazz史を語る上では欠かせない作品ではあるが、マイルスがサウンドクリエイターとしてではなく、ひとりのトランペット奏者として本来のJazzの持っていた温かみを感じさせてくれるという意味では、この曲も決して外せない。普段笑わない人が稀に見せる微笑みや優しさが特別な印象を抱かせるのと同様に、いつもクールさを崩さなかったマイルスの優しさの詰まったこの演奏は他にはない格別の響きを持っている。
なお、アルバムのジャケットの女性は当時のマイルスの愛妻フランシス。当時、黒人女性をアルバムジャケットに起用するのは非常に珍しかったらしいが、マイルスはフランシスにとって自分がまさに"Prince(王子さま)"だからという理由で起用したらしい。真偽のほどは不明だがいかにもマイルスらしい心温まる(?)エピソードのひとつである。

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本来バトンでは3曲選ぶようなので、あと2曲は簡単に。

■ Lamont Dozier - Why Can't We Be Lovers


モータウンの作曲家チームであったHolland-Dozier-Hollandの3人のうちの一人であるLamont Dozierのアルバム"Love And Beauty"収録の代表曲。
とにかく典型的なノーザンソウルのバラードで、メロディ・歌詞・アレンジともに完璧な1曲。タイトルどおり決してハッピーな曲ではないがイントロのド演歌調のサックスに始まり、とにかく泣かせどころが多い。音楽についてはなにかと薀蓄を並べてしまう傾向にある私だが、こういうストレートな曲は心の弱い部分にハマってしまって抜けないことも多い。
この曲をカバーしたWorkShyのヴァージョンも捨てがたいが、やはりこのオリジナルのヴァージョンのほうをお勧めしたい。

■ The Beatles - Across The Universe

このBlogでは結局、ラストではじめて取り上げたビートルズだが、当然13枚のオリジナルアルバムはどれも思い入れが強い。
この曲はビートルズといってもほとんどジョン・レノンひとりによる曲である。「Words are flying out like endless rain into a paper cup. / They slither while they pass They slip away across the universe. / Pools of sorrow、waves of joy are drifting thorough my open mind」(言葉は、止まない雨がペーパーカップの中へ降り注ぐように、飛び散っては消える / それは滑り且つ過ぎ大宇宙を遙かに越えて何処かに滑っては消える / 悲しみはプールとなり、歓びは波となり、私の真実の心を漂っている)というジョンらしい知的な歌詞表現が底抜けに優しいアコースティックギターの弾き語りであの切ない声で歌われる。そしてサビの"Nothing's gonna change my world"に込められた彼の強い意志は、後のソロ活動にはない穏やかさに包まれている。ぜひ機会があったら歌詞の全文をお読み頂きたい。
この曲はアルバム"Let It Be"に収録、どちらかというと小曲ゆえあまり語られることがない曲だが、個人的にはビートルズの中ではベスト5に入るほど好きな曲である。

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以上3曲を個人的に暖かくて泣ける温水曲として選ばせて頂きました。
だいぶ期間が空いてしまったのでバトンを回すのは控えさせていただきます。書かれたい方いらっしゃいましたら、ご自由にお持ち下さいませ。因みにコージさまの選ばれたフィートの"Willin'"も私の琴線にも触れっぱなしの大好きな曲です。

それでは今度こそ長い休暇に入らせていただきます。

約10ヶ月と短い期間ではありましたが、本当に有難うございました。
またどこかでお逢いしましょう。


2006/01/11 AM5:30  T.Fukui

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