町は生まれ変われども、名物変わらず流行らせる。

漁師がふるって水揚げし、いつしか呼ばれたサンマの女川。

 

さんまさんま・・・

恋と哀憫の歌ではないが、慕う思いは相通ずる。

ふるさと慕い、出来た名物また一つ。

 

その名も「さんまパン」という。

たっぷりとサンマが練り込まれた生地を焼く。

芳ばしいパンの、姿もめんこいサンマ一尾。

その味、甘露煮のごとく甘く柔らか。

いつでも一緒と呼びかける、歌も楽しや、さんまぱん。