岡田カレン
岡田カレン

岡田栄次
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2017-04-24 20:51:09

初めて,長唄を聴くことができた。

テーマ:三味線関係

公園城歌舞伎長唄

 

初めて,長唄を聴くことができた。予測していたような具合で,それほど面白いものではない。理由は,いろいろあると思う。

たとえば,最後の『勧進帳』。本来なら,歌舞伎かなんかでよく知った演目だからそれだけで楽しめるのだろう。しかし,その演目を,いわばBGMだけで感動できるような準備が私にはできていなかった。きっと,こういうものは何度も何度も足を運ぶとその良さに酔いしれるのだ。

もちろん,三味線やら,横笛においては,十分に楽しめる部分もあった。

全体としてはしろうとのやる会だったのかもしれないが,数名客演で混じっているひとたちのレベルがすごく高いのだろうか,おそらく私には,新国立劇場で観てもさほどちがう印象にはならないだろう。そのちがいがきっと凡人の私にはわからない。

今後は,今回の長唄をきっかけに,三味線が奏でる文楽の世界に足を運びたいものだ。また,能管などがひきたつ能の世界もわかり易いものから選んでいきたい。きっと,入口は一つではない。

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2017-04-24 20:33:25

アトリエッジ『ちはやぶる神の国:異聞本能寺の変』

テーマ:音楽&演劇理論ほか

織田信長本能寺の変

 

荒木村重の謀反,これはどこかで聞いたことがある。織田において,重要なはたらきをしてきた人間が,どうにも織田信長についていけなくなった。あのような気性では無理もない。織田側から,村重の説得にあたり,逆に幽閉されて事件後かろうじて復活するのが,黒田如水だったと思う。

前半の見せ場だったのは,この荒木村重を織田方が攻めて滅ぼしてしまう場面だ。実際には,村重自身は命をまっとうして,仏門にはいる。しかし,見捨てられた一族郎党は,無残な結果になる。織田信長の恐ろしい一面である。

もうひとつ印象的だったのは,織田信長の妹,お市の方だ。彼女は,織田信長が,浅井・朝倉を敵に回すと悲劇のひととなる。結局,子どもたちを連れて,夫から離れる。このときの,お市の方の気持ちはいかがだったろうか。劇中の描き方はなかなか素晴らしいものだったと思う。

最後に,本能寺の変。もともと,桶狭間で不意打ち的に今川義元を殺害した織田信長が,今度は自分が落とし穴に落ちるなんてなんて間抜けなんだろう。

本作品では,明智光秀にむざむざと討たれたのは訳ありという設定。たしかに,そこまでいかなくとも,少々齟齬はあったかもしれないが,光秀に反旗を翻されるとは思っていなかったとは思う。むしろ,信頼していたから,無防備だったのかもしれない。そこを,狙い撃ちにされた。

演劇の中で,信長小姓衆,森蘭丸・力丸がおもしろかった。織田信長は,美少年が大好きだったのか。そして,一方で,羽柴秀吉・柴田勝家・前田利家・徳川家康などの総出演で舞台は盛りあがっていく。なんと,楽しい演劇。

一番光のは,やっぱり,明智光秀,に尽きる。
あと,「どけえ!」濃姫の腰元・葛。
面白い作品。そういえば,武田勝頼も出てきた。武田家は,家康に救済された。

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2017-04-23 20:35:47

劇団つばめ『ワーニャおじさん』参宮橋で観る

テーマ:音楽&演劇理論ほか

ワーニャ

 

ワーニャおじさんは,あまりおもしろいと思わなかった作品だが,演劇集団がかわったせいか,内容がわかって来たせいか,楽しめた。それは,前の団体が下手だったわけでもなく,おそらく観客側の問題だろう。(ちなみに,本団体が,前回扱った『タルチュフ』DVDは,ややくだけた演劇であった。)

 

ワーニャおじさんは,教授夫妻にたいへん思い入れがある。そもそもワーニャ―は地主の一員だったようだ。しかし,絶世の美人=妹が教授に嫁ぎ,姪のソーニャが生まれた。気が付けば,妹が夭折すると,さらに美しいエレーナが後妻となって,ここに教授夫妻が,ワーニャ一家を乗っ取った。

 

教授が,それなりに世に出るためには,ワーニャ家は全会一致で応援した。金銭面から,秘書的な仕事をしてあげた。そのメンバーには,老いたワーニャの母も参加していたし,ソーニャもいた。だが,もっとも教授に熱をいれたのは,ワーニャ自身であり,そのために人生を棒にふったともいえる。

 

しかし,教授は,利用するだけして,彼はワーニャ家に冷たい仕打ちをする。そのために,ワーニャは怒り,ソーニャも同情する。

 

教授の後妻,エレーナは,ソーニャのあこがれのひと=医師アーストロフと不倫の関係に向かう。ワーニャは,そもそも昔から,エレーナに夢中だった。エレーナは悪い女なのだろうか。

 

『かもめ』と同じような時期に発表された『ワーニャおじさん』は,かもめと対になっている作品だったのかもしれない。そう考えると,比較しながら,新しい発見が生まれる。良い演劇。非常に完成度の高いものだったと思う。
 

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2017-04-18 21:01:23

フランス古典劇について

テーマ:音楽&演劇理論ほか

大竹しのぶ

 

ラシーヌの代表作『アンドロマック』は,1667年,パリのブリュゴーニュ座で初演された。パリのブリュゴーニュ座は,ロスタン『シラノ・ド・ベルジュラック』第一幕の舞台になっている。

 

ブリュゴーニュ座に次ぐ古いマレー座は,1630年代,コルネイユ『ル・シッド』をやっていたが,すでに衰退していた。1660年には,コルネイユはその傑作を書き終えていた。モリエールが,『人間嫌い』『心ならずも医者にされて』などで,作者・役者・座長で活躍していた。

 

アリストテレスの「詩学」の公準を遵守すべき規則として受け継ぐ。

 

やがて,一日は日の出から日没までと了解されるようになり,ラシーヌはこの原則に従っている。

 

したがって,戯曲の「場割り」も,舞台転換を意味するものではなく,そこに登場している人物の出入りによって,「場」が始まり,終わる。

 

「筋の単一」は,より複雑である。・・・デカルトの世紀であった17世紀が,「万人に等しく分かち持たれている良識」に人間の思考の根拠を置いたことを思い起こす必要がある。

 

フランス古典劇のもう一つの特徴は,演劇表現における言葉の圧倒的な重要さである。

 

また,17世紀の絶対王政という近代国家の基本的枠組みの成立に,当時の新興階級である町人階級が果たした役割の中で,文化の領域における進出は極めて重要であった。

 

ところで,古典悲劇は,天下国家の運命と個人の運命とが深く関わるような局面において人間の行動を捉え,それを典型的な人間の劇として提出しようとした。劇を書くのは,町人階級出身の作家達である。

 

トロイア戦争において,ギリシア方の英雄アキレウスに倒されたトロイアの武将ヘクトール,その後に残されたアンドロマック。女奴隷となった。死者への愛に忠実であろうとした。アキレウスの息子,ピリュスの愛を拒絶する。

 

悲劇『フェードル』は,1677年,ブリュゴーニュ座で初演される。この後,ラシーヌは,国王の歴史編纂官となって劇作の筆を折る。

 

近親相姦の罪におののくフェードルは,エウリピデスから。そのような罪を神々の呪いだとしてそれに身を任せ,息子である王子に言い寄る,恋に狂った女であるフェードルはセネカから。

 

イポリットはフェードルに口説かれてしまう。義理ある母の猛り狂う恋の情念に幻惑され,吞み込まれ,金縛りになるイポリットは,この場面で決定的にその男性性を剥奪される。空気そのものが穢れている空間。

 

人間の心理的現実にまで内在化されようとした恋の情念は,ここに至って突如その野性の力を取り返す。憑依は,フェードルにあって,演技的な比喩ではない。

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2017-04-17 19:59:12

紀伊国屋ホールにて,チェーホフの世界を堪能

テーマ:音楽&演劇理論ほか

紀伊国屋

 

1880年,チェーホフの初体験相手は,兄が気をきかせて紹介してくれた商売おんなであった。チェーホフは,その背景をほとんど知らず,有頂天になり,結婚しよう!と提案するも,おんなは,続きがしたければ,倍の支払いをしてくれ・・・と,その場を後にする。

 

ときは流れ,1890年,南サハリン・コルサコフ監視所。ここまで,チェーホフは,かつて愛したおんなに似た精神患者がいることをつきとめる。たしかに,かつての相手によく似ている。しかし,どうしても,おんなは双子の姉妹だと突っぱねる。

 

チェーホフの作品群は,実は芸術のためでもあったが家族を養うためでもあった。かつて愛したおんなもどうやら,事情は似ていた。兄の絵画モデルをしていた彼女は美しかった。ほどほどに身も落とした彼女は,家族への仕送りに苦しんでいたのだ。しかし,家族は,非難こそすれほめてはくれなかった。そんな中で,彼女は,精神に異常をきたしていく。

 

南サハリン・コルサコフ監視所で,再会するも,おんなは,三島由紀夫・豊穣の海の聡子さながらに,きっぱり知らないことであるという。

 

おんなには,すでに,えん罪で収容されたまぬけな男とのあいだに4人の子どもがいた。さらに,もうひとり生まれることになっている。男は,ほぼ気ちがいなおんなでも,自分は幸せものだとつぶやく。最愛の妻を奪われてなるものか。

 

全体的に,非常におさえた感じの気品のある演劇になっている。個々に目立つ役者がいたような気がする。下僕は,自分の父親が90歳で死んだから,絶対その年にならない。永遠に89歳だと言い張る。また,とぼけた味があった。

 

お茶目なメイドが出て来る。自分たちの主人たちをかたっぱしから,辛辣に批判し,笑いものにする。その表現はとても気がきいていた。びっくりするほど,楽しかった。自分自身のしあわせより,他人の評判が気になる手合いだ。

 

ほかにも,おもしろい場面,登場人物があった。とても良い仕上がりだった。
 

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