【日経ヘルス・プルミエの記事より】
脳を鍛えるために大切な要素は「運動」「社交性」「知的活動」「バランスのよい食生活」。
これらを組み合わせることで、脳内のネットワークを刺激し、
予期せぬ変化に柔軟に対応できる“認知予備力”を高めることができます。
ここに紹介した10の方法以外でも、四つの要素が含まれていれば、
脳を鍛えることにつながります。
逆に単調なことを繰り返したり、人付き合いを断ったり、
体を動かさずにいると脳の老化を招くことに。
「脳を鍛える方法には、ルーチンワークではなく、いつもより少しだけ難易度を上げることが大切。
“うまくできない”とあがいているときがトレーニングになるのです」と
諏訪東京理科大学共通教育センター教授の篠原菊紀さん。
ピアノの演奏や包丁での皮むきも、もともとできる人にとってはトレーニングにはなりません。
本人にとってちょっと難しいと感じる課題に挑戦すれば
「使われていないネットワークを刺激します」(篠原さん)。
以下で紹介する10の技術はどれも日常生活で行うことですが、
少しだけ複雑にしたり、意識を集中させたりすることで、使われる脳の領域が広がります。
3番目に挙げた「心をこめる」は家事などを行うときだけでなく、様々な行動に共通する要素。
例えば絵を見るときでも、実際に買うことを考えて見るほうが、
ぼんやり眺めるより脳が活性化するのです。
「気持ちの入れ方で前頭葉の使われ方は大きく異なります」と篠原さんは言います。
もう一つ大切なのは「楽しむ」こと。
旅行や音楽、日記といった趣味的なことは、
楽しんで続ければ脳から快楽に関係するホルモンが分泌されます。
すると、意欲が高まり、上達につながるという好循環に。
苦手なことにチャレンジして、難しすぎて苦痛になるくらいなら、
方向転換するほうが脳にはいい結果を生むようです。
1)早足とゆっくり歩きを交互に、散歩する
週に3回、1回30分程度のウオーキングがおすすめ。
ただ歩くだけでなく、早足とゆっくり歩きを交互に行う「インターバル速歩」ならより効果的。
少しだけきつい運動の刺激を挟むことで前頭葉がより活性化します。
歩き始めてウオーミングアップを終えたら、少し息が上がる程度の早足を3分間。
次に呼吸を整えながらのゆっくり歩きを3分間と、交互に繰り返しましょう。
2)左手を使う
日ごろ何気なく行っている動作を左手(左利きなら右手)に置き換えて行ってみて。
例えば左手でパソコンのマウスを操作したり、ドアの開閉をしたり、
歯磨きをしたり、ボタンを留めたり。
意識して作業のハードルを少しだけ上げることで、普段と違う感覚を体験しましょう。
これが眠っている脳のネットワークを刺激。
左手を使うと、右脳も使うことにもなります。
3)面倒なことに、心をこめる
「家事をしっかりする人は認知症になりにくい」という研究結果があります。
気持ちのこもらない家事には脳内の反射的なネットワークしか使われませんが、
集中して行えば前頭葉が活性化。
ピーラーではなく包丁を使って皮をむいたり、
掃除機を使わずにホウキとチリトリで掃除をしたりと工夫してみて。
「キレイにしよう」「丁寧に皮をむこう」と意識するだけで脳の広い領域が活性化します。
4)減塩和食で適度に肉類
脳卒中の引き金になる塩分の取りすぎに気をつけながら、
野菜や豆類、海藻類などをとりやすい和食を食事の基本に。
主菜は魚中心がいいのですが、肉を全く食べないのはNG。
豚肉には全身の老化予防につながる脂肪やビタミンが豊富に含まれています。
脳出血の予防にも肉は必要です。
5)座禅をしてゆっくり呼吸
座禅のポイントは正しい姿勢で安定して座り、呼吸を整えること。
お尻の下にクッションを挟み、腰を高くしてあぐらなどを組むと姿勢が安定します。
好みでお香などをたき、リラックスできる環境で行えば気持ちが安定し、
自分を見つめ直す機会にも。
規則正しい腹式呼吸は心のバランスを整える脳内物質「セロトニン」の分泌にも
いい作用を及ぼすといわれています。
続きは、「脳を鍛える10の技術その2」でお伝えします!
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