【読売新聞の記事より】
綿棒、金属製などさまざまな用具があるが、
「耳かき」と言われて多くの人が思い浮かべるのは、
竹製や木製の「さじ型耳かき」でしょう。
埼玉医大耳鼻咽喉科名誉教授、飯沼寿孝さんによると、
国内では10世紀の遺跡からも、先がさじ型の耳かき付きかんざしが出土していて、
江戸時代には東京・浅草近辺で耳あか取りの商売が行われていたそうです。
しかし、こうした「さじ型耳かき」が普及した国は、日本、中国、韓国だけだといいます。
これには、耳あかのタイプが関係するらしい。
耳あかには、カサカサした「乾性耳あか」と、
「アメ耳」などと呼ばれる湿った「湿性耳あか」があります。
遺伝的に決まっていて日本人は8割以上が乾性で、中国、韓国にも同様に多い。
しかし、世界中の他の地域では湿性が多数派だといいます。
「乾性耳あかの方が、カサコソ変な感じがしやすいので、
耳をかける『さじ型』が普及したとみられる」
と飯沼さん。
ただ、耳をかく際、がりがりひっかくと、皮膚を傷つけ、炎症や出血を招きます。
「耳のかき方は、皮膚をなでる程度で十分。
それで引っかかってくる耳あかが取れればよい」
といいます。
また、耳かき選びは、さじのへりが滑らかなことがポイントです。
湿性耳あかで綿棒を使う人もいるが、飯沼さんは
「市販品は、日本人の耳と比べて綿が太すぎ、巻きが固いものが多い。
太い綿棒を耳穴に入れると、耳あかを奥に押し込んでしまうことがあるので要注意」
と話しています。
耳あかに関しては、あまり神経質にならならず、
さじ型耳かきで、やさしくしていただくことがよさそうですね。
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