やられたい放題!ビンボー大家さんの悲劇。 | ビンボー大家さんのがん治療日記

ビンボー大家さんのがん治療日記

不動産経営における「がん治療」とは、「家賃保証」
「一括借り上げ」からの離脱です!

 まず、家賃保証など必要ない、という前提でお話します。事実、まったく必要ないのです。それはなぜか、というお話はあらためてすることにして。家賃保証をしてもらっているアパート大家さんがなぜ「骨抜きビンボー大家さん」になってしまうのかを会社経営になぞらえて書いてみます。

 石川自身も会社経営8年目。2代目ビンボーくじ社長です。会社経営をしていた父の突然の死により、内情のわからない、借金のある、定期売上のない、賃貸の事務所、コピー機リース契約、母親というしょぼい経理への給料、こんなボロ屋台を経営の’け’の字も知らない25歳、社会人3年目、新婚ホヤホヤの青年が引き継いだものですから、その青年は20台の記憶がないほどボロボロの人生を送るはめになり、気がついたらおじさんになっていました。何度、死にたいと思ったかわかりません。

 
    学生時代から一生懸命、勉強もスポーツも努力して結果を残してきた自分の人生を、両親の会社が台無しにしてくれました。亡くなった父を恨んで恨んで。それはそれは壮絶な日々でした。

 アパート経営も同じです。借金をして、アパートという会社のようなものを作るのです。素人の地主さんが。生まれた時から土地を受け継ぐ運命だったために、そんなよくわかりもしない事業に手を出すのです。「大丈夫ですよ!安心してください。家賃は保証されていますから通帳だけ眺めておいてください。」そんな甘い言葉にまんまと乗ってしまって・・・。そのアパート事業を会社を人に任せてしまうのです。

 石川が受け継いだボロ屋台。有限会社。これにもし「売上保証」「30年一括経営保証」というものがあったなら、父が亡くなっても勤めていた会社をやめずに済んだのかも知れません。毎月入ってくるお金を楽しみに通帳を眺めているだけで済んだのですから。父がそんな「売上保証」会社にお世話になっていたなら。。。とっくに石川の会社は潰れていたでしょう!いや、潰されていたでしょうね。ん?どういうこと?
※売上保証会社なんてありません。
※経営保証会社なんてありません。
※石川の会社は潰れていません。

 今の話をアパートに置き換えてみます。10年ものあいだ家賃保証をしてもらっているアパートを受け継いだ2代目大家さん。アパート経営の方法なんてわかりません。先代からお世話になっている、という理由で「家賃保証会社」におんぶに抱っこ。すると、この家賃保証会社、ジワジワ悪さを始めますよ。そんなもんです。会社の社員だって、完全に実権を渡されてレジの鍵、帳簿を任されたら取れるところからお小遣いを抜き取っていきますよ。実際に石川は自分で採用して、信頼して店長としていた男に400万円盗まれました。会計から逃げていたので全く気が付きませんでした。ダメダメ2代目社長でありました。トホホ。

 脱線しちゃいましたね。はい、社長がその会社の経営について全く何もわからなければ、実権をもった古株は悪さをするものですよ。現に家賃保証をするだけだった会社も、必要のない高額リフォームの契約を強引に勧めてきます。入居が安定しているアパートの保証金額を下げてきたり、ようやくローンが終わったアパートに新たにローンを組ませてまで高額全面リフォーム工事を契約させたり、とやりたい放題です。それはそれは儲かりますよ!
  
   少しでも安い業者に工事をお願いしたい、という大家さんのお願いも聞き入れてはもらえません。「そうなると保証できなくなっちゃいますよ。」が口癖です。髙いのがわかっていても相手の言い値で契約するしかないのです。もうコソコソ悪さする社員の方がかわいいですよね。堂々と正面から何も知らない大家さんからお金をむしり取っていきますから(^_^;)個人で持っている退職金なんかまともに狙い撃ちですよ!だから・・・

 やめちゃいましょう、家賃保証なんて。骨抜きにされる前に、ビンボーになる前に。