GlayWorld01

命の灯ははかなくて

それでも魂は消えなくて

消せなくて

あなたを想うこの気持ちは

今この瞬間がすべてに繋がることを

僕に教えてくれた

僕は立っていた

丸い水平線しかみえない

海の真ん中に

太陽と星が

僕を導いてくれるように

立っていた

太陽が昇り

つきが丸く頭上に輝くことが

ありふれた奇跡であるように

歯を磨き

靴下をはくことが

ありふれた奇跡であるように

君の目に僕が映ることが

僕が探していた言葉にできない何かだった

愛していると言えない僕と

そんな言葉を必要としない君の間に

何をも超越した愛が存在したことを

知っているのはきっと君と僕だけだろう

それでいいよね

そのほうがいいよね

僕を導く命の灯火が

匂いもカタチもない風にさらわれ

音もなく消えていった

余韻だけを微かに残して

僕だけをここに残して

君は笑って

僕は泣いていた

でも

それでいいよね

そのほうがいいよね