12月29日(木)第91回天皇杯全日本サッカー選手権準決勝2試合が行われました。
この試合の前にJ2王者FC東京の決勝進出が決定
準決勝に駒を進めた4チームはC大阪(J1)、FC東京(J2)、横浜FM(J1)、京都(J2)となりJ2勢の躍進が目立ちます。
今年は昨年のJ2王者である柏レイソルがJ1リーグを制すなどJ2のレベルが上がっていることを伺わせます。
これは選手だけでは無くJ1クラブや各世代日本代表などを率いた経験のある指導者がJ2クラブの監督に就任するなど環境面も確実に向上していると思います。
私は国立競技場で行われた横浜Fマリノス(J1)vs京都サンガFC(J2)の試合を観戦しました。
キックオフ前に大阪長居スタジアムで先に行われていたC大阪とFC東京の試合結果が国立競技場に伝えられFC東京がJ2クラブとして初の決勝進出を果たしました。
1992年のJリーグ発足以来トップリーグ所属(J及びJ1)のクラブ同士の決勝が続いていましたが、史上初めて下部リーグのFC東京が決勝に駒を進めました。
国立競技場の顔合わせもJ1横浜Fマリノスに対して下剋上を狙う京都サンガが挑みました。
個人的には横浜FマリノスMF29谷口博之【横浜】のプレーを楽しみにしていたので、しっかり勝って元旦にも彼のプレーを見せて欲しいと思います。
お目当ては横浜FマリノスFW29谷口博之選手の応援
試合はノックアウト方式のトーナメント形式(延長、PK戦あり)で行われました。
第91回天皇杯
全日本サッカー選手権【準決勝】
[得点]
横浜Fマリノス 2-4 京都サンガFC
[得点者]
【横浜】42分 渡邉千真、90+5分 大黒将志
【京都】59分 工藤浩平、72分 ドゥトラ、116分 久保裕也、120分 駒井善成
場者数】14467人
選手個々の能力、選手層の厚さ見事な横浜Fマリノス
試合は序盤こそ横浜Fマリノスが優勢ではありましたが、徐々に京都サンガにペースを握られ怒涛の攻撃を受けることになります。
ここでGK飯倉大樹選手【横浜】が獅子奮迅の活躍でゴールマウスを死守しました。
彼のスーパーセーブやバーを弾く不運などが無ければ京都が3点ぐらいは取っていた勢いの前半でした。
しかし前半終了間際に先制したのは劣勢だった横浜Fマリノスでした。
先制を決めた渡邉選手の動きやDFとの距離感が良い
FW9渡邉千真選手が落ち着いてGKを抜いて決めた先制点でしたが、決定的なパスを出したのはMF25中村俊輔選手でした。
前半を見る限り中村俊輔選手【横浜】が高い位置でボールを失うことがありそこからのカウンターが京都の攻勢を生み出していました。
しかし中村俊輔選手【横浜】から繰り出されるパスは決定的な場面を演出するなど完全にゲームをコントロールするレベルのパスでした。
圧倒的な存在感と決定機を作る力は抜群な俊輔選手
前半は押し気味だった京都サンガFCが1点をビハインドする形で試合を折り返しました。
個々の技術や能力は横浜Fマリノスの選手に分がありますが、京都サンガFW9ドゥトラ、13宮吉拓実選手の2トップもJ1レベルの働きを見せていたと思います。
京都サンガの2トップはJ1レベルでも充分戦える実力
そして中盤の攻防である1対1でも京都サンガが善戦しボールを拾い前に運ぶことが出来ていたと思います。
試合は後半開始14分にMF20工藤浩平【京都】が一瞬の隙を縫ってゴール前にドリブルで持ち上がり見事に同点ゴールを決めました。
後半27分にはFW9ドゥトラがペナルティーエリア直前の位置で得たFKを直接決めついに逆転をしました。
後半残り8分で大黒選手を投入し残り10秒で追いつく
京都はしっかり守ってこのままJ2同士の天皇杯決勝進出を決めるかと思いましたが、横浜Fマリノスも残り10分を切ったところでFW11大黒将志選手【横浜】を投入し同点に追い付こうと試策を打って来ました。
この大黒選手がベンチに控えているところが横浜Fマリノスの選手層の厚さを伺わせます。
横浜Fマリノスは試合終盤に怒涛の攻撃を見せていましたが京都の最終ラインに粘られ中々ゴールを奪えず試合はロスタイムに入りました。
スタンドのサポーターも涙した残り10秒の同点ゴール
ここで中村俊輔選手【横浜】が放ったシュートを相手GKが弾きそのこぼれ球を途中出場のFW11大黒将志選手【横浜】が押し込み試合終了10秒前の奇跡の同点ゴールで試合を振り出しに戻しました。
試合は15分ハーフ前後半の延長戦にもつれ込みました。
延長前半は京都サンガの攻撃陣に疲れの色が見え決定機を作ることも出来ませんでした。
試合は2-2の同点で延長戦までもつれ込む展開となった
京都サンガはここでこの日1得点のFW9ドゥトラを諦めユース所属の高校生FW31久保裕也を投入しました。
この交代が京都サンガに流れを引き込み延長後半11分に横浜Fマリノスを3-2と再び引き離す決勝ゴールをFW31久保裕也【京都】が決めました。
4分後にもこのFW31久保裕也選手が前がかりになった横浜Fマリノスを嘲笑うかのように左サイドを突破しGKとの1対1へ持ち込みますがシュートをせずに右サイドからオーバーラップして来たMF駒井善成選手【京都】にパスを出し横浜Fマリノスを奈落の底に落とす4点目を奪いました。
京都は決してラッキーでは無いしっかりとした実力の勝利
今シーズンのJ2リーグでは7位と昇格圏内に手が届かなかった京都サンガFCですがこの試合ではJ1の横浜Fマリノスに対して引いて守るのでは無く対等な素晴しいサッカーを見せてくれました。
中盤での1対1も強く今年最後のサッカー観戦ではありましたが、本当に素晴しい試合を楽しませてもらえました。
唯一は中村俊輔選手のプレスキックの精度が悪かった
元旦の決勝ではワールドカップ南アフリカ大会で日本代表のコーチを務めたFC東京大熊清監督、京都サンガ大木武監督の采配も楽しみになりました。
天皇杯で史上初のJ2対決となった決勝戦ですが、素晴しい試合に期待したいと思います。
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