先日、私が住宅会社の営業をしていた頃、もう20年位前にマイホームを建築していただいたお客様に久しぶりにお会いしました。
当時松江市の住宅供給公社の新しく造成販売された分譲地を購入なさっていた方です。
私は、相続時に困ることのひとつとして、「不動産の相続」があることを以前お話をしました。
その方自身は、まだ現役バリバリの年代ですから、今のお住まいがどうのこうのと言う話ではありません。
ご夫婦とも他県のご出身です。
ご主人様の実家は、やはり空き家のままだそうです。
相続時に相続人が困ることは、相続した不動産の履歴・情報の不足から来る流動性の低下があります。
例えば、地歴だったり、ご近所との決め事やもめごとなど、分からないことだらけの不動産が多いということです。
今回の方は、夫婦で「エンディング・ノート」を話しながら書いていらっしゃいました。
もともと、性格がオープンの方だったことも、こだわりなくできた理由かもしれません。
ですが、夫婦で話し合いをしながらエンディング・ノートを書く作業は、お互いが信頼し合えている関係だからこそできることでしょう。
市販の専用ノートではありませんが、便箋5~6枚書いているものを見させていただきました。
最近では言葉も浸透してきている「エンディング・ノート」。
生前に自分自身の死を考えることは、日本では「縁起の悪い」ことと思われがちでした。
先に書きましたように、愛する家族のために「知っている事実」や「ご先祖様からの申し送り」など、文章として整理しておくことは、不動産の相続ひとつをとっても、大切なことだと思います。
また、不動産の資産価値は周辺の取引事例よりも、個別の不動産事情の影響を受けやすいと私は考えます。
また私のブログの読書登録をいただいています、京都不動産コンサル研究所所長さん より、「グランドノーツ」 と言うものをご紹介を受けました。