サッカー新聞のエルゴラッソで紹介されてて、表紙イラストがケンゴなのが理由で買いました。

この本のメインテーマは〝プロの目線〟だそうで、
「すべての読者がサッカーの見方をより深めるような本を作りたい」
と著者の弁から始まります。

この本でサッカー論を紹介されてる5人のプロフェッショナルは、いずれも異なる立場からサッカーを見つめている。見る場所が変われば、目線も変わる。ピッチでプレーする
選手、ベンチから指示を送る監督、試合を分析するアナリスト、監督の意図を伝える通訳、クラブ全体を統括する経営者は、同じ試合でも違ったところに目を向けるというコン
セプトです。ちょっと、著者の思いは、これだけでは伝えきれてませんが。


まずは、中村憲剛(ケンゴ)さんのインタビューベースの記事がありました。
結構、わかりやすかったです。

Jリーグでも、屈指の試合を俯瞰できる選手とされているケンゴの、最初のコツは、トラップだそうです。
ヘッドアップして、トラップすることで、周りを見渡せるので、まずは、受けるボールを見ずにトラップすることが大切。

また、その後は、ゴールを見て、ゴールをイメージして、相手が辿り着けなくて、味方が受けられるところにパスを出すのが大切とのこと。

ケンゴは、他チームの試合も散々見て、他チームの選手のプレースタイルはもとより、考え方まで把握しようと試みてて、試合に臨むのですが、パスする時は、単純に、相手が
届かないところにパスするから、相手は関係ないとのこと。
 
他にも、ホームの優位性とか、ゲームを俯瞰する話(本人は、別に俯瞰してない)とか面白い話がありました。
フロサポなら、この章だけでも、「買い」だと思いました。

二人目は、城福さん。

素人の私の感想は、この、城福さんの考え方は、難しかったです。
とにかく、サッカーは、味方と相手の状況が色々あるので、試合の中のプレーの選択の正解は難しい。
というのは、わかりました。

私にもわかりやすかったのは、

城福によれば、ゴールの後ろからの視点で観ると、ボールのないところで選手がどんな動きをしているのかがよく見えるのだという。「ゴールキーパーやセンターバックの視点
ですよね。選手の背中を見る感じですが、守備も攻撃も把握しやすい見方だと思います」メインスタンドから観た風景はピッチを横から観た視点になり、両ゴール前の攻防は均
一に見えるが、ボールの動きを追いかけていると、全体のフォーメーションを把握するのが難しくなる。

というくだりです。
とはいえ、私は、アウェイ福岡戦なんかは、ゴール裏から見てたのですが、少なくともオフサイドはわかんないし、アッチのゴールの方は、殆どわかりませんでした。


サッカーアナリストの白井さんの話は面白かったです。

「サッカーのプレーは、
  ①攻撃、
  ②守備、
  ③攻撃から守備への切り替え、
  ④守備から攻撃への切り替え、
以上の四つに大別されます。
オランダではこの四つを、『チームファンクション』と呼んでいます」
プレーの目的とも言い換えられるチームファンクションを、具体的な行動に分けたのが「チームタスク」だ。

チームタスクは?
ビルドアップ、
得点する、
敵のビルドアップの妨害、
失点を防ぐ、
以上の四つに分けられる。」

というシンプルな分析。
何がいいかというと、監督でも解説者でも、「主観的」な「感想」を述べるのは、選手の継続的な成長に関しては良く無いと。
(そんなこと、書いて無かったかもしれませんが、ここは私の解釈ですが。)

主観的に選手を育てると、監督やら、コーチやらが変わってしまうと、選手の育成方針が変わってしまう。
(チーム戦術は、監督の好みでいいのでしょうけど)
なので、「客観的」な尺度で選手を評価し、長所を伸ばすなり、弱点を補強するのがオランダサッカーらしいです。


でも、先日のW杯予選でオランダは敗退したから、説得力は失せますが……。


とにかく、サッカーのプレーが定性的判断だったのを、定量的にした(?)オランダサッカーは好感もてます。

それをベースに、細やかな客観的基準の作成に尽力されている白井さんにも継続した試みを期待します。

白井さん曰く
  「
   いろんな国で、システムとフォーメーションの違いは何ですか?
   と聞きましたが、
   同じ答えが返ってきたためしはありません。

   オランダではこうしたバラつきはありません。
   チームオーガニゼーションは、選手たちのポジションとタスクを明確にするための手段なのです
   」 

谷口選手が「ビルドアップ」に長けているといいますが、「ビルドアップ」って?
というのが私ですが、オランダでは、明確に「ビルドアップ」が定義されているみたいです。

上記にオランダで言う、チームファンクション、チームタスクを書いてきましたが、
日本で言う「システム」はオランダでは、「チームオーガニゼーション」と言うそうです。

ただ、5バックとバックがベースで、残りはその派生、
4バックは3バックの派生(逆だったかもしんないけど)
というのは、ちょっと違和感がありました。
4バックで、サイドが前に出た時に残りのDFがズレて、3バックもありますが、
Jリーグで観ている感じでは、3バックは5バックになるけど、
3バックと4バックを流れの中で変化させる例は、違和感があります。

選手のポジションチェンジで、右SB田坂が左Wにポジションチェンジして、3-4-2-1が4-4-2なんてのは、先日の試合でありましたけど。

あと、2人載ってました。
この二人の方も見方が違って、面白かったです。

 

 

 

 

 

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