2010-01-29 12:31:58

ペネロペちゃん絵本でフランス語のお勉強! 冬期集中講座第11回

テーマ:  - ぺネロぺ編

フランス語教室 École de langues MILOU  からお送りいたしております、

絵本を使ってフランス語をお勉強シリーズ。



テキストは、ペネロペうみへいく。

冬季集中講座は、大人もこどもも大好き!ペネロペちゃんの絵本が教材ですペネロペ





フランスのビジュアルブックと湘南の生活と-penelope11



De la crème solaire !
Pénélope est très belle toute bleue, il ne faut pas qu'elle devienne rouge.

ペネロペ De la crème solaire !

前回の答えは、
de la crème solaire 日焼け止めクリーム!

とまぁ、それは皆さんの予想通りだったことでしょう。^^;

続く文は

ペネロペ Pénélope est très belle toute bleue, il ne faut pas qu'elle devienne rouge.

très belle とてもきれい
ペネロプは女の子なので、beau ではなく、belle ですね。

toute bleue 真っ青 ペネロペ
こちらもやはり、bleu ではなく、女性形 bleue。
その bleue を「全く」とか「すっかり」と強める tout も
この場合(注:少し制約があります)女性形 toute になります。

さて次は重要、
矢印il faut que +「文」

すでに il faut + 名詞/不定詞
というのを勉強しましたが、
今回は il faut +「文」です。

さらに、本文ではその否定文。
原則通り、動詞を ne と pas ではさみます。

il ne faut pas que +「文」

簡単ですね!

でもここで重要なのは que 以下の「文」の動詞。
実は subjonctif(接続法)にしないといけないのです。

接続法・・・? ペネロペ

本文では
que + elle devienne rouge(赤くなる)
となっていますね。
(たしかに。真っ青なペネロプが日焼けで赤くなっちゃぁ
いけません。)

devienne が devenir の接続法現在3人称単数形。
1人称単数 je の場合も devienne になります。

さて、接続法とは「頭の中で考えられた動作・行為にを表す
主観的・感情的な法」であると説明されます。

・・・ペネロペ

でもこれじゃわかりにくいですよね。

もう少し他の用例を見てみましょう。

例えば「我はこう思う!」という

je pense que +「文」
je crois que +「文」

この場合、「文」が含む動詞は直説法におかれます。

例) Je pense que c'est cher. 「(値段が)高いと思います」

これは、「文」の指す事態が
客観的に見て
「実現している」あるいは「実現する」
と話者が考えているから、と言えます。
(「客観的に見ている」と考えているのはもちろん話者ですけどね)

では次のように否定文にするとどうでしょう。
「こう思わない」「そう思わない」という文です。

je ne pense pas que +「文」
je ne crois pas que +「文」

こちらでは、接続法が使われるんですねぇ。

例)Je ne pense pas que ça soit cher.
「高いとは思いません」

これは「文」の指す事態が
「実現していない」とか「実現しない」
と実現可能性が低い、すなわちその事態は
「話者の頭の中のみで存在する、起こる」
と話者が考えているからと考えられそうです。

じゃあ次のはどうなの?
両方とも英語の I hope that に相当する
「私は~を願います」という同じ意味を示すのに
一方は直説法、一方は接続法にすると習ったよ!ガスパール

j'espère que + 文@直説法
je souhaite que + 文@接続法

うーん、困りました。
この違いはなんなんでしょう。

これについて2人のフランス語ネイティブ講師に聴いてみました。リサ

まず、あるケベック人フランス語講師は
espérer と souhaiter の違いで後続する文の法が
変わってくるのではなく、
espérer, souhaiter の両者とも、
続く文の示す事態が
いかにもありそうなことなら直説法、
なさそうだと思うのなら接続法を
選ぶことができると教えてくれました。

すなわち、
J'espère qu'il fait beau demain.

J'espère qu'il fasse beau demain.
もありうるという説です。
違いは前者が比較的楽観的であり
(=天気がいいという事態の実現可能性を高く見ています)
後者が比較的悲観的であるということになります。
(たとえば嵐の予報を聞きながら・・・)

これに対し、別のフランス人フランス語講師は、
espérer に対しては常に直説法、
souhaite に対しては常に接続法が対応する、
と断言しました。
実際、規範文法ではその通りであり、我々外国人学習者も
そのように習いますので、やっぱりねぇ、という感じです。

でも・・・

なぜ??本当にそうなの?口語でもそうなの??
ケベック人講師は↑このように言ってたけど・・・ガスパール

と、突っ込んで質問していったところ、新たな事実が
見えてきました。

どうやら、ありそうだと客観的に見ても強く思われることに関しては
espérer を使い、
実現可能性が低そうだ、
あるいは実現可能性まで考慮していない場合に
souhaiter を使うと、
こういう判断を動詞の選択時にしているんじゃないか、
というのです。

となると、
客観的に見て実現可能性が高そうだから espérer + 直説法
低そうなら(→実現しない:話者の頭の中にあるのみ)
souhaiter + 接続法
というロジックが成り立つ訳です。

なるほど。リサとガスパール

そもそも彼らにとっては espérer と souhaiter の間に
日本語には訳出しにくい微妙な違いがあるんですね。

さて、最後にひとつ注意点です。ペネロペ

接続法におかれた動詞を含む「文」が示す事態は
話者が頭の中で考えたことであって、
現実世界で本当に実現されたかとか、されているかとか、
今後されるか、という点、
すなわち「事実か事実じゃないか」というのとは
全く関係ありません。

上の例でも実際予報が大きく外れて晴れるかもしれませんし、
Je ne crois pas qu'il soit fatigué.
(=je ne crois pas que + il est fatigué)
なんて言っても、彼は顔や態度に見せないだけで
実際は死ぬ程疲れているなんてことも多いにありそうな話ですよね。

スペイン語やイタリア語に比べ、フランス語では
接続法がもはや機能していないとも言われます。
たしかに、両言語に比べると、接続法の活躍の場は少なく
(歴史を通して減ってきました)
「接続法とはこういうときに使う!」という特徴が曖昧になっています。

しかし、母語話者はその動詞を含む文の
実現可能性に対する判断というポイントで、
まだ生きた接続法の微妙な使い分けをしていると言えそうです。



ペネロペ




となんだかグチャグチャと書いてみましたが、
実は接続法を用いる環境というのは、
結構構文単位で限定されていますので、
実は「いつ使うの?」「どう考えるときに使うの?」
なーんて考えなくても、
構文を頭に入れるだけで間に合っちゃうのも事実です。

なので今日のところは、

il faut que... ときたら、

接続法!

というのをまず頭に叩き込んでみてくださいね。

(それだけ?ハイ、それだけです ガスパール

では次回最終回です。








今までのお話は・・・・

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ぺネロぺ大全集 にも収録されています。


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