ジムトンプソンのお店 | アジアご飯、とくにマレーシアご飯、時々つぶやき

アジアご飯、とくにマレーシアご飯、時々つぶやき

2005年から2009年までの4年間、常夏のマレーシアで暮らしていました。2年過ぎた今でも、日本食は「ハレ」の料理でちょっぴりよそよそしく、アジア飯のほうが「ケ=日常」のご飯で、ホッとします。私にとっての食とは、味わいながら、みんなとつながることです。

初です。日本に帰ってきて、初めてお得なアジア飯に出会ったのは…!

銀座マロニエビル内にあるジムトンプソンのレストラン。タイのシルク王といわれたジムトンプソンのお店で、全面窓ガラスの明るい店内は、お店オリジナルのかわいい雑貨で彩られている。

いただいたのは平日ランチ。前菜とデザートはビュッフェ形式で、メインを自分でチョイスする。ビュッフェの前菜のなかには、甘辛の下味をしっかりつけた鶏肉が登場。うま辛でやわらかな鶏肉に酢っぱ辛いソースをかければ、メインばりのうまさで、こりゃおかわりせねば!レタスやコーンなど普通の野菜にかけるドレッシングもライムとニョクマムが効いたタイ風になっていて、あっぱれ!それにピリ辛の海鮮サラダや、マリネ風につかった前菜が数種そろっていて、春雨と鶏肉のスープも、香菜のかおりが鼻をくすぐる本格派。さらに、どの料理もケンカしない味なところが、さすがなのだ。

体と心をつなぐ食、ときどき、つぶやき
前菜ビュッフェのお皿

デザートは、隣の人が「めちゃくちゃおいしい!」と絶賛していた声に、ひとしきり激しく同感してしまったほどの高品質!ココナッツミルクのプリンは、とろーり舌にとろけるまろやかさで、杏仁の香りがさわやか。チーズケーキは、しっとり甘みをおさえてあって、これとコーヒーだけでも銀座で楽しんだらけっこうなお値段では?と思った。

ちなみに、メインに選んだガパオライスは、鶏肉のそぼろとタイのバジルリーフを炒めたおかずをご飯にどばっとかけ、目玉焼きをトッピングしたもの。このまた目玉焼きが、とろーんといい感じに半熟で、ご飯への絡まり具合が最高。ただ、欲を言えば、このおかずの汁を飛ばしてなくしてから、ご飯にかけてほしかった。汁がご飯にたぷっとかかっているのもおいしいのだけど、この食べ方はチープな屋台っぽい感じになってしまい、高級タイ飯で攻めるのなら、からっ汁気をとばしたおかずをご飯と絡める方が、個人的には好き。

体と心をつなぐ食、ときどき、つぶやき
メインのガパオライス

全体的にいえば、心に残る日本でのアジアご飯であることは間違いなし。ナンバーワンです。お値段は、このランチ、平日限定で1500円。週末は1750円でフルビュッフェになるんだそう。これは週末も行ってみなければ。