2006-03-06 22:42:19

始まり

テーマ:小説

ある日の午後 家に殺人予告の電話がかかってきた。

「お前を殺す」という内容であった。


しかし、電話を受けた男である橋本太郎は何の恐怖も感じなかった。

幼い頃に両親と別れた太郎は今は両親の残した莫大な遺産で

毎日を読書と散歩に費やすだけで誰にも恨みを買うような真似はしていないし、

人にもめったに会わないからだ。

のん気なものである。


太郎の身の回りに異変が起きたのは電話から1ヵ月後のことだ。


太郎の家には太郎のほかに召使いが2人と犬が一匹いるのだが、

その愛犬のネロが毎晩夜中の12時に吠えているのだ。


太郎も始めは気にも留めなかったが、1週間以上も続くので、

流石に何事かと思い始めると、同時に1ヶ月前の電話を思い出し、

不気味な気持ちになっていた。


不思議な出来事は他にもあった。

愛犬ネロが吠え始めた日から家の書庫に誰かが侵入した形跡があるのだ。


太郎の本の趣味は主に猟奇殺人やら推理探偵小説やらで、

本棚に綺麗に並べられているのだが、その並べられている本が

バラバラに並べ替えられたり、背表紙を裏側にして本が入れられたりしていた。


召使いに問いただしても、普段から書庫には太郎しか入らないし、

誰も書庫に入ったものはいないのだ。

AD
いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。