連続の更新です(次回の更新予定は27日の予定とさせて頂きます)。
今回は英語関係から・・・。

先日、英語の「年代による表現の違い」について触れましたが、日本語とは異なる表現方法について今回は触れてみます。
重複するようですが、前回のこのテーマの記事で追加した部分から、続きを書いてみます。

「年代による表現の違い」ではありませんが、ビリー・ジーンのような昔の曲ではなく、最近の曲でも聖書やキリスト教の価値観・表現の影響を受けたと思われる曲がありますので、ご紹介させて頂きます。。
より今現在に近いFPSゲームの「メタルギアソリッド5」(初リリース日: 2015年9月1日)使用曲より、“Sins of The Father”の和訳(あくまでも私見ですが)を取り上げます。

このタイトル自体、かなり意味深なものとなっています。
Phantomとは幽霊・幻覚といった意ですが、そこから派生した意味で、偽名で働く人(*米俗)といった意味があります。
ですので、「軍隊もの」ということを考えればPhantom Pain(ファントム・ペイン)とは、「特殊部隊員の心痛」といった感じでしょうか。
またSinは、「宗教上の罪」という意味で(*法律上の罪はcrime=犯罪)、そのあとに定冠詞theがついてFatherと続くので、この場合Fatherは父親ではなく、文脈から「(キリスト教の)神様」と訳すのが適切かと思います(*“私の父親”という場合はMy father)
これらのことを踏まえ、聖書・キリスト教からの影響や、「軍隊もの」のゲームの曲であることを考慮して意訳してみます。
 
Metal Gear Solid V(THE PHANTOM PAIN) - Sins of The Father
メタルギアソリッド5 (特殊部隊員の心痛)-神の“罪”
 
Blind, in the deepest night 
何も見えない、漆黒の闇の中(注釈:状況が掴めない・分からないことのたとえ)

Reaching out, grasping for a fleeting memory 
つかの間の記憶に、手を差し伸ばす(意訳:もの想いにふける)

All the thoughts, keep piercing this broken mind 
全ての想いが、壊れた気持ちを突き刺し続ける
*piercing=骨身にこたえる、突き刺すような、の意

I faught, but I'm still standing motionless
闘いは終わったが、私は微動だにせず立っている(*ここを離れられずにいる)

Far, in the distance 
遥か遠くに-
There is light, a light that burns, these scars of old 
光-古傷を焦がすほどの光

All this pain, reminds me of what I am 
この心痛が、自分は何者かを思い起こさせる

I'll live, I'll become all I need to be
私は生きる。私は、私が必要とするすべてになる(意訳:私は、どんな手段を使ってでも生き残る)

Words that kill
死の言葉
Would you speak them to me?
その言葉を言ってくれないか?
With your breath so still, it makes me believe 
あなた(the Father=キリスト教の神様)の息吹が伴えば、私の確信をつくる(意訳:*神様の息吹があれば、私はやっていける)
*breathは「生命力・精神力の象徴」ですので、場合によって日本語の文に意訳するのが少々難しいのですが、文脈からこのような意訳・文としました。{例:breath into me(ブリース・イントゥ・ミー)と言ったら、「私に力を下さい。勇気を下さいの意味です」}
加えてstillは「静かな」、なので、日本語では「息吹」が適切かと思います。


In the Father's sins 
神の“罪”がゆえに-
Let me suffer now and never die, I'm alive
意訳:私は神を支え(*支えなければならない?)、それは終わることはない。私は活動する。
*ここはとても難しかったのですが、Letは~するのを許すが本義で、Let me は~しましょう、~させてくれよ、という使い方をしたりします(例:Let me help you:手伝いましょう・手伝わせて下さい)で、sufferは(~の下で支える・耐える)が原義なので、sufferさせてくれよ(ください)→私は神を支えると意訳しました。
*Let me suffer now and never die, I'm aliveは全文で、「私は命も人生を捧げる」と意訳できるかもしれません(*この部分は“the Father”への「非難」ではなく、「決意」を表したものだと思われます。詳細は後述します)


Pride, feeds their blackened hearts 
傲慢-それは彼ら(*奴ら)のよこしまな感情の源泉
*この"their"は複数形であることに注意が必要です。キリスト教は一神教ですので、"the Father"のことではないのが分かります。 “their”は“his”の代用として使われることもありますが、この歌全体を通じていわゆる「三人称複数」の存在が出てこないのと、最後の部分でhis(単数形)が使われていることから考えても、"the Father"のことではないと考えられます。

And the thirst, must be quenched, to fuel hypocrisy 
そして、癒されるべき渇望-偽善心を満たすための

Cleansing flames, is the only way to repent 
浄罪の炎だけが、贖う唯一の方法

Renounce, what made you 
断念する-何があなたを創ってきたのか(意訳:過去と決別する)

Words that kill
死の言葉
Would you speak them to me?
その言葉を言ってくれないか?
With your breath so still, it makes me believe
あなたの息吹があれば、私はやっていける。

The sins never die,
神の“罪”は、決して消えない
can't wash this blood off our hands 
私たちの手についたこの血は洗い落とせない

Let the world fear us all, it's just means to an end 
世界を巻き込む、それは終わり(*いわゆる“終末”ではありません)への1つの意味となる(過程となる)。
*ここはかなり迷い、自信はないのですが、Let the world (この世界を~するのを許す)fear us all(私たちを脅えさせる)となっていることから、こう訳しました。
また、the endではなくan endとなっていることから、「いくつもある終わりのうちの1つ」の意味ですので、「世界の終わり」等の意味ではなく「作戦終了」といった意味での「終わり」の意味が適切だと思われます。


Our salvation lies, in the Father's sins 
我々の“救助手段”は横たわる(意訳:作戦はもうすぐだ)-神の“罪”がゆえに
*ここのlie(いわゆる三単現の-sがついた状態でlies)は「横たわる」という意味と、「嘘をつく・だます」という2つの意味が考えられますが、「横たわる」方のlieは軍隊が野営するという意味があるのと、欺くという意味だとfalseやfake(*lieは相手の人格を否定するほどの強い語です。昔はlie,lierと言われた場合、決闘を申し込むほどだったといいます:辞書より)を使う事が有り得るため、この訳としました(また、上手く表現できないのですがここのlieを「嘘を付く」としていまうと、間接的に“the Father”のせいにしているということになり、この歌全体を通しての“In the Father's sins,Let me suffer now~の意味”が「ズレる」ことになります)。
例:lie in ambush(ライ・イン・アンブッシュ)=待ち伏せるの意


Beyond the truth, let me suffer now
真実の彼方-私は神を支える
In my heart I just know that there's no way to light up the dark in his eyes
私の心の中では、“彼”の瞳の奥にある闇を照らす方法はないと認識している。
*(in his eyes のhisが誰を指しているのか最後まで迷いましたが、文脈からするとthe Father=キリスト教の神様だと思われます)
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さて、英語の歌をこのように和訳(*意訳)しましたが、連続でこのテーマの記事をお読みくださっている方は、例えばYAHOO!ANSWERSの時に「知恵袋」という意訳をしなかったのに、どうしてこちらでは意訳するのかと思われたかもしれません。
しかし、これにはきちんとした理由があります。

事実や現実(=fact)に基づいて書かれた英文の場合、事実に基づいて正確に訳すことになります。
前述のYAHOO!ANSWERSですが、これは質問者の質問に対し、インターネットを閲覧している会員誰でも回答を書き込めることから質問箱という訳が適切であると考えられ、知恵袋とするのであれば、その道のスペシャリストのみが回答できる形式でないといけなくなるかと思います(“日本で言うところの”としたのは、こういった理由からです)。
また、感染症関連の記事でも翻訳はしていますが、このときも「意訳」は原則的にはしません。それは情報が事実・現実に基づいているためですし、こういった情報を発信する海外の公的機関も、複雑な表現を用いないよう心掛けているからです。
しかし、歌等は事実に基づいたものではない「芸術」ですし、間接的・抽象的な表現が多用されている場合もあるので、意訳を多用することになります。

個人的な印象では、日本語は「数学的な言語」、英語は「会話的な言語」と思っています。
理由は日本語での表現では、同音異義語等の例が分かりやすいですが漢字の「型」で、ある程度意味を判別し、より「直接的」な表現が好まれますが、英語の表現では「その状況」に依存(関連)した表現が用いられることが多いように感じるためです。

少し具体的な例を、分かりやすいので映画からご紹介します(*ここでは表現の仕方について主題とするため、日本語メインで考えてみます)
映画「007/リビング・デイライツ(原題:The living daylights)」で、コスコフ将軍が亡命する際にロシアからの天然ガスラインパイプ清掃用のポッドに乗り込むシーンがありますが、その際、主人公ジェームス・ボンドが、亡命する将軍に不安そうな表情でこう尋ねられます。

コスコフ将軍:「事前にテストを?」
ジェームス・ボンド:「してない」

この、「してない」という部分、原語では「You are the first!」(ユー・アー・ザ・ファースト;直訳:あなたが一番最初だ)です。
つまり、「テストしたか?」という質問に対し、「テストしてない」というのではなく、「あなたが一番最初だ」ということで「テストしてない」という意味と同じなのです
また、「You are the first!」という表現だと、仮にテストは行っていても、事前に人を乗せたテストを行っていないという意味をも内包しているのです(←こういう点も、意訳する場合には注意が必要です)

007シリーズでは他にも、こんな表現もあります。
映画「007/ユア・アイズ・オンリー(原題:For your eyes only)」で、書類に“For your eyes only”と書かれていた場合、直訳すると「君の眼にだけ」ということから、「他の誰にも見せてはならない機密書類」という意味ですが、“いい雰囲気”になっている状況で男性(*劇中ではジェームス・ボンド)が女性から言われた場合は・・・説明の必要もないかと思います(*この場合、「貴方だけに・・・」という意味になります)。
つまりは、同じ“For your eyes only”という表現でも、状況によって「意味」が大きく異なってくるわけです。
英語の堪能な日本人の方はご存知かと思いますが、ですから「マニュアル本的」に表現を覚えることの難しさがあり、それが日本での英語学習を難しくしている1つの要因となっていると、私は思います(“受験英語”も一因か⁉)。

かなり長くなりましたが、上で触れた内容などから、「文章の種類」や「状況」(*ある意味、「文章の種類」も「状況」ですが・・・)によって、適切に英語を日本語に翻訳する方法は変化するといえます。
他の原語は分かりませんが、英語の語学習得において、ある程度の「発想の柔軟性」は必須かもしれません(固定観念と先入観が強いと、かなり苦労するかもしれません)。

ところで、本文で、
In the Father's sins 
神の“罪”がゆえに-
Let me suffer now and never die, I'm alive
意訳:私は神を支え(*支えなければならない?)
と、訳しました。

大きく誤解されている方がいらっしゃるようですので詳しく解説させて頂きますが、この文はこの訳以外にシンプルに日本語の文に訳しようがなく、もし文脈からの意味もすべて含めて意訳するとすれば、断言はできませんが恐らく「“罪”=神様は人間を完全なものとしてお創りにならなかった」→「人が“不完全”であるがゆえに、この世は苦しみに満ちている」といった意味を含んでいる可能性があり、内容を曲解される可能性もあるのでこう訳したのですが、繰り返すようですが、この部分は「決意」を表したものであり、「非難」するものではありません。
 
欧米の方はYou can count on me.{ユー・キャン・カウント・オン・ミー;意訳:私も(その前の会話・文から続いて、ある構想の)メンバーに入れてください・私も“数”に入れてください}といった表現をするので、こういった表現は日本語では分かりづらいかとも思います。
逆に言えば、日本語同士でも誤解が生じることがあるから、翻訳(意訳)は難しいともいえます。
“Sins of The Father”を意訳するにあたり、他にカナダのTVドラマの内容等も参考にしましたが、(*全員がそうだというつもりはありませんが)上で触れたような表現が恐らく欧米(キリスト教の影響を大きく受けてきた国々)の人達の、(日本とは異なる)宗教観・価値観からの表現のようにも思えますし、前回のこのテーマの記事の結びと同じような結論になりますが、その言語が使われている国の価値観や表現をある程度知っておかないと、内容を大きく誤解する可能性があると言えます。
 
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天候不良で時間が出来たのと、18日に更新できない可能性があるため、イレギュラーですが本日更新させて頂きます。

日米首脳会談がいよいよ明日に迫りました。
どのような内容になるのか通常よりも多くの関心を集めているような気もしますが、中でも「通商問題」には注視されている方も多いかと思います。

個人的には、戦略的に見た場合、アメリカ合衆国との貿易不均衡を解消してゆくためにはシェールオイル等の資源の輸入拡大が、日本にとってもアメリカにとっても良い案であるように思えます(これまで「お世話」になったところには申し訳ないですが)。
現在、日本で使われる原油等のエネルギー資源は中東からの輸入が多いですが、途中で「海賊」が出るような海域や、ある国が海洋進出活動を活発化させているような海域も通らざるを得ず、これが「地政学的なリスク」となっているのはご承知の通りですが、アメリカからの輸入であればこういったリスクを考えなくて済みますし、同時に貿易不均衡の問題も解消できますから、アメリカ政府を説得できれば貿易不均衡を解消しつつ地政学リスクをも少なくすることができ、ひいては日本企業の国際競争力向上にも繋がると考えられます。
アメリカ合衆国ではシェールオイル等は「戦略物資」扱いだとは思いますし、環境問題もあるかと思われますが、これが実現できれば日本の国家戦略にも良い材料となるように思いますし、今回の会談でこういった内容に触れられるのか、注目したいと思います。
 
[追加]
日米首脳会談が終わったようですので、こちらに内容を追加させて頂きます。
なお、ここで触れる内容はあくまでも私個人の私見に基づいた憶測に過ぎないことを、予めお断りさせていただきます。

首脳会談、終わってみれば「アメリカ合衆国の同盟国として、大成功」だったように思います。
理由について、少し触れてみます。

トランプ政権では、まだ経済閣僚などが決まっていません。
ですから、通商政策等について断定的に論じることは出来ませんが、今後仮に内容の込み入った交渉となる場合、少しのミスや誤解も許されませんから、首脳同士でコミニュケーション・意思の確認ができるというのは、誤解から「揉め事」になるのを避けるためにはきわめて重要だと言えますし、その点において、とても意義深い首脳会談であったといえます。

加えて、先日の記事でドナルド・トランプ大統領の戦略性ついて「攻撃は最大の防御タイプではなく、防御は最大の攻撃タイプ」かもしれないと触れました。
トランプ大統領は多国間での枠組みを嫌う傾向にあるとも伝えられていますが、これは、何かあったときに「責任逃れ」をさせないためだとも考えられますし、「何事も運頼みにはしない」というのは、国境管理の姿勢にも表れているように感じます。
今回の首脳会談も、これまでの事業における経験と、戦略性が表れていたように感じます。

マスコミの報道をみていると、日本とアメリカ合衆国という2国のみに焦点を絞って今回の首脳会談を評価する傾向があるようですが、私は日米以外の国も同時に観る必要があると思います。
アメリカ合衆国の貿易赤字額が最も多いのは中国で、日本の約6倍近くの額があります。
その国と今後、「タフな交渉」をせねばならないでしょうから、かなり厳しいものとなると予想できます。従ってトランプ大統領(政権)としては日本だけを「例外扱い」することはできないでしょう。
しかし、日本はアメリカの同盟国、中国はそうでないという違いがあります。
憶測で語ることは思わぬ誤解を招きかねませんので、これ以上書くことは慎みますが、今回の会談では、そういったこともかなり念頭に置かれていたように感じます。

また、今回の会談が浮き彫りにしたのは、「各国の立ち位置」です。
この首脳会談の意義を考える場合、米国と中国の貿易摩擦、ヨーロッパのサッカーチーム等で誰がオーナー(*スポンサー)か等も考える必要がありますが、特にヨーロッパは「対ロシア」で、海洋進出を活発化させる中国との関係を強化すると、「オイルマネー」が離れてしまう可能性があるという微妙な立ち位置にいますから、今回の首脳会談を「よく思わない」のは、ある意味「予想通り」です。
現状、「カードが出そろった状況」とも言えますが、これからが「正念場」かもしれません。
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ここのところ本業以外の記事が続いたので、今回は日々の出来事から・・・

*誤解を招きかねない表現があった為、内容を追加しました。大変申し訳ございませんです。

 

寒い日が続きます。

先日、朝の車内の温度計は、氷点下4.1度と表示されていました。

寒さが厳しくなってくると気になるのがインフルエンザですが、全国規模で「警報レベル」になってしまいました。

国立感染症研究所ホームページ[http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-map.html]より

2017年第4週 
2017年1月23日~2017年1月29日(2月1日現在)の情報

さて、介護タクシーの仕事では当たり前いえば当たり前ですが、歩行困難な方の移動のお手伝いで、ご高齢の利用者様と接する機会が多いため,、(埃等の多い日でも綺麗な車内環境で搬送できるよう)以前からプラズマクラスター空気清浄機を導入してはいたのですが、インフルエンザの流行規模が全国規模で「警報レベル」となっていることから、(万が一にもご迷惑をお掛けすることのないよう)対策を強化することとし、自動車用にこだわらずに感染予防・空間除菌に使えるものと、ノロウイルスにも有効なタイプの手指消毒剤を導入することとしました。

手指消毒剤の方は画像のフレームに入らなかったのですが、運転席からも使える場所に設置。これでこまめに手指消毒剤を使えます。

 

ところで、関東ではここのところ雨が全く降らず、乾燥注意報が連日のように発表されていますが、これもインフルエンザの流行レベルと関係しているようにも思います。加湿器も使用するべきかも・・・。

先月20日には東京で最高気温が20度にも上がった日もあるかと思えば、来週9日から10日にかけては場合によっては東京で雪が降る可能性もあるようで、体調管理の難しい状況は当面続きそうです。

 

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