実物はアルミフレームには見えないくらい流れるようなシルエットです。艶があるカラーリングも素晴らしいです。
前後ダイレクトマウントブレーキ、ワイドリムに28ｃタイヤというカタログスペックよりも、ケーブルのルートや全体のフォルムが素晴らしいバイクですね。前作のDOMANE2.3も振動吸収性の高さは間違いないバイクでしたが、DOMANE ALRはより振動吸収性を高めたバイクになっています。
DOMANE ALR4 （TIAGRA)
￥169000 （税込）
店頭入荷開始しております。
以下余談ｗ
DOMANEで悩んでいる方の多くが、 「ロングライド専用でしょ？」「重量重いでしょ？」「リアのISOSPEED本当にいるの？効果ある？」といったような疑問に悩んでいるのではないでしょうか。
DOMANEが好きになったけど、周辺情報を集めすぎて、脳内温度が上がっている方のために参考になれば幸いです。
①ロングライド専用なのか？
何を持ってロングライドと定義するかっていうことは哲学的な問題にもなりますが、超軽量ヒルクライム決戦用とかでないかぎり、ロードバイクってのは100キロあたりまえ、200キロ当然想定内、250キロだとプロでも長いレースっていうもの。
なので、このバイクだと100キロは走れないとか考えることはナンセンスです。安全性と性能の両立に真剣なブランドのバイクであれば、距離に関係なく安心です。
で、DOMANEですが、「踏み出しからスピードを乗せるまでの間のほんの少しのペダリングはやや重め。その後はスピードの維持は他のどのバイクより容易で、安定感がある。」というのが僕の基本見解です。この踏み出しの重さについても、ストレスになるレベルでなく、性能面で引き上げられた巡航性の対価みたいなもんです。重箱の隅を突いている話ですが、あえてネガティブを拾い上げないと褒め過ぎになってしまうくらい、DOMANEの速度巡航性は高いです。
DOMANE乗ってゴールスプリントして、タイヤ差で負けたら、バイクの切れの差かもねってなりますけど、秒単位で負けたら乗り手のせいです。分単位で遅れる錦織が言うんだから間違いないですよ！ははは、、、（涙）
②重量、重いでしょ？
まぁ、ISOSPEEDっていう機能性部品が搭載されている分の重量はあるでしょう。が、アルミのDOMANE ALR4（TIAGRA）の500ミリサイズの完成車を実測して9.4キロでした。ペダル無し総重量です。必要なだけのグリスなども塗布してあっての重量です。
ちなみにトレーニングレベルの28ｃタイヤでワイドリム履いている段階で、23ｃのノーマルリムと比べたら200グラムくらい重いんですよ。
エントリーレベルの完成車の重量は、本当に鵜呑みにしないほうがいいです。比較条件が違いすぎるので。ちなみにDOMANE ALR4だったら、タイヤをもっといいものに変えてチューブ変えるだけで、結構軽量化出来ますし、このバイクは重量よりも剛性感の良さをスポイルしないほうが走るバイクです。
③リアのISOSPEEDいる？
ライダーの疲労って、”自転車を前にすすめるための力”と”自転車に乗り続けるための力の維持”からくる疲労です。
スピードはいわゆる脚力、みんながイメージしやすい力ですね。で、意外とみんながイメージ出来ないのは、姿勢制御とかコントロールに使っている力です。
ガタガタした石畳で疲れるのは、バイクのコントロールだけでなく、乗っている自分の姿勢も筋力で制御するからです。バイクコントロールが上手いってのは、この姿勢制御を筋力だけでなく、身体のこなしや機材への理解などで上手にフォローする人のことでもあったりしますね。
で、話を本題に戻しますと、どんなに舗装されていても振動がない状態ってのはないので、機材的に振動吸収性が高いってだけでメリットはめっちゃあるわけです。疲れにくいように工夫してあるってだけで、ある意味、乗り手の能力は底上げされています。
また「乗っていてもISOSPEEDの効果がわからない。動いてんの？」って言われることがあるんですが、「うぉぉ！ISOSPEEDがめっちゃ動いてる！！」とか感じたら、ホントにどっか調子悪いはずなんでショップ持って行ったほうがいいレベルだと思います。あれはポイント間の距離が変わらない機構なので動いているかどうかはわかりにくいです。ピボットもないし。
話がマニアックな方向に流れすぎても良くないので戻しますが、DOMANEは純粋なロードバイクというよりも超高速ランドナーというか、非常に乗っていられることに長けたバイクだと思います。徐々に距離を伸ばしたい、自転車の上でじっくり長く過ごしたいという気持ちをきっかけにロードバイクを探す初心者の方には、本当にオススメです。
特にDOMANE ALRは車重ではEMONDAや競合に負けている部分はありますが、現在商品化されているアルミロードでは最大の振動吸収性であることは間違いありません。そのメリットを活かす活かさないで判断するだけでなく、見た目がカッコいいと思えるかどうかが大事ですけどね （＾∇＾）