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今回は、サンデル教授の
講義3 「私を所有しているのは誰?」


 Lecture6、講義3-2部
「個人の権利をどこまで、認めることが公平か」
「私を所有しているのは誰?」

リバタリアン(自由原理主義)

を紹介します。

サンデル教授の
テーマに沿っての質疑の仕方を身に着けて、
それぞれの正義について話し合っていきましょう。

正義のない所に自由は存在しません。


 
今回のサンデル教授の講義は、
Lecture6、講義3-2部
「個人の権利をどこまで認めることが公平か」
「私を所有しているのは誰?」

を考え学んでいきます。

講義3、
「課税に正義はあるか
・個人の権利をどこまで認めることが公平か」
は、

 Lecture5・講義3-1部
(課税に正義はあるか)
Lecture6・講義3-2部
(個人の権利はどこまでみとめることが公平か)
の構成になっています。

※ビデオ内では、
Lecture5・講義3-1部、~24分まで
Lecture6・講義3-2部は、24分から始まります。

今回は、Lecture6
日本語訳を紹介しています。


サンデル教授の講義を参考に、
さまざまな正義について話し合ってみましょう。

**********************

すでに、裁判所の判決に、
民間から判決の判断に参加する事になっていたり、
選挙権は、18歳からや
来年からは、小学、中学へと段階別に、
社会正義(公正・公平)の勉強が始まったり
市民レベル、各自治体などでも
国民の自由を高めるために、
積極的な、社会正義の学びが進行中です。



公正・公平・社会正義教育開始のニュース
正義を重んじ公正・公平な社会を(文部科学省)
公正公平社会正義教育実行まで,
このような準備がされました。
(国立大学法人 東京学芸大学)


各校・地域取組例
H26防府市立松崎小学校
H26柳井市立新庄小学校
【学校必修】として扱っている指導計画例

多様な教育課題に対応した(東京都)


など、、、

そこで、今回は、
数年前、NHKEテレで大変話題となりました。
ハーバード白熱教室
マイケル・サンデル教授の講義を準備しております。

 

マイケル教授の講義を見ていますと、
正義と言う
難しいテーマを
質疑の中で、

隠れている個々の正義を
対立する考えや擁護する考えなど、

学生の意見をうまく引き出しながら、
教授と学生たちが一体となり、
正義についての講義が進められます。

面白く、わかりやすく、
白熱して来る質疑に、
わくわく興味を深々と魅かれていきます。

次第に、
日頃、良きことだと信じていた、
隠れている理性
(当前の事、普通の事など)の不安
を明らかにされ、
深く考えを進められます。

それぞれの正義を導き出す
考え方、質疑の進め方
(マナー)などが
次第に養われ、
正義の根本に迫っていきます。

正義を考える上で、
必要な知識や考え方が
自然と入ってきます。

1講義、おおよそ1時間が、
あっという間に過ぎてしまう。
もっと聞きたくなる、
もっと参加していたくなる、
そんな講義です。

サンデル教授の質問に、
あなたなら、どう答えますか?

講義に参加してると思って
一緒に考えてみてくださいね。

自分で使えそうだと思えば、
どうぞ、遠慮なく日常でも、
どんどん取り入れていきましょうね。

*************

正義と言うと、

アニメや時代劇に出てくる
正義の見方〇〇登場のように、

悪事を働く悪人を退治する
絶対的な正義のヒーローを

つい連想してしまいますよね、

でも、

実は、違います。

正義は、一つではありません。

人間には、様々な考えがあり、
それぞれに正義があります。
73億の人がいれば、
73億人個々一人一人に正義があります。

 

自分にも、相手にも、すべての人に、
ゆずれない正義がある事を認めましょう。

正義と正義が対立している時は、
互いの正義がある事を認め合いましょう。

お互いの平和や
良き関係を保ったり、築いたり
お互いの更なる幸せを追及するために、

お互い相手に、敬意や尊厳を表し、
正しい知恵、忍耐、勇気、寛容さを持ち、

協議し合い、優先順位を考えてゆき、
隠れている理性を明確にしながら、

互いの共通する正義、又、
より良き方向性への正義を
生み出す事が必要になります。

その時に注意を払わなければならない、
基本となる代表的な派として、
3つの正義の派があります。


3つの正義

1、結果重視
2、自由重視
3、人生の生き方・美徳の重視

より良き
1、社会として幸福の結果を求めて、
(結果の正義を重視)
wikipediaより
ジェレミ・ベンサムジョン・スチュアート・ミル

幸福と苦痛とのギャップを最大限の
結果を目指します。

全体の幸せを最大化・
苦痛を最小化
それぞれの結果を目指します。

2、人間として公正と自由を求めて、
(自由の正義を重視)
wikipediaより
ロバート・ノージックジョン・ロック
イマニエル・カントジョン・ロールズ

誰もが人として権利を尊重される事を目指します。

個人の権利を最大限、
の実現へ、

権利の犠牲は最小限、
の実現を目指します。

3、生き方として善や美徳の正義を求めて、
(人生や社会の理想の正義を重視)
wikipediaより
アリストテレスマイケル・ウォルツァー
マイケル・サンデル

人として正しい生き方とは?
社会のあるべき姿とは?
理想の正義を目指します。

それぞれを追求、区別することで、
議論をより明確にし、
よりよい結論をめざしていきましょう。

*****************

ハーバード大学のマイケル・サンデル教授の
哲学の講義12回24部の中の

Lecture1、講義1-1部
・想像編(THE MORAL SIDE OF MURDER )

Lecture2、講義1-2部
・実践編(THE CASE FOR CANNIBALISM

Lecture3、講義2ー1部
(PUTTING A PRICE TAG ON LIFE)
Lecture4、講義2ー2部
HOW TO MEASURE PLEASURE

Lecture5、講義3ー1部
(FREE TO CHOSE)

に続き、今回は、
Lecture6、講義3-2部
「個人の権利をどこまで認めることが公平か」
「私を所有しているのは誰?」

を日本語へ翻訳しています。
※動画の下に紹介しています。

※Lecture7、講義4-1部
「国ができる前の正義を考える」
は、こちらへどうぞ。
(只今、編集中です。暫くお待ちくださいませ。)

******************

それでは、サンデル教授の
素晴らしい講義を
お楽しみください。


※ビデオ内の講義内容は、英語ですが、
ビデオの下に、日本語へ翻訳されています。
一緒にお楽しみください。

ビジュアルレクチャーより

ハーバード大学
マイケル・サンデル教授


 Lecture05
FREE TO CHOSE
Lecture06
WHO OWNS ME? 

時間:55:08



 

要点

Lecture06
「個人の権利をどこまで認めることが公平か」

「私を所有しているのは誰?」

学生のリバタリアニズムチームへの4つの反論。

第1の反論は
『貧しい者はより金を必要としているではないか』

→たしかにその通りだが、その議論を考 える上でも、
前提となる自己所有の原則に矛盾してはいけない。

人間には所有権があるのだ、
貧しい者を助けるためであっても
前提である権利を侵害してはなら ない。

第2の反論は
『民主的な議会という同意による課税
なのだから強制ではない、
奴隷制度ではない』

→民主主義には賛成だが、個人の権利は重視すべきだ。

自分の権利を通すために、
アメリカ人2億8000人を説得しなければならない
といった大変なことをやりとげる必要はないはずだ。

第3の反論は、
『ビルゲイツの ように成功した者は、
成功について社会に借りがあるから
税金を払うことでその借りを返すべきだ』

第4の反論は
『自己所有という前提がそもそもおかしい。
社 会の中で生きるなら、
完全に自己を所有することは、
できないはずだ』

リバタリアンは、
集団の幸福のために、
人を手段として利用する
という功利主義的な考え方を認めない。

個 人を利用する
という考え方を止めるには、
自分が自分の所有者である
という本能的な考え方が有効だと主張する。

リバタニアニズムの哲学者ノージックは
自己所 有という考え方を
イギリスの政治哲学者ジョン・ロックから借りてきた。

次回は、そのロックの私有財産と自己所有の考えを検討する必要があるとして講義は終了す る。


※youtubeの字幕を(英語)で見る場合
動画をPLAYして、動画内右下の または  (字幕)を
クリックして下さい。
詳しくは字幕の オン / オフ の切り替え方は、こちらへどうぞ。



Lecture06
「個人の権利をどこまで認めることが公平か」
「私を所有しているのは誰?」

サンデル:
これまで、リバタニアニズム、自由原理主義、
ないし市場原理主義について話をした。

ここからもまた、所得の再分配に、
対して賛成か反対に対して議論したい。

だが、その前に小さな政府について一言いっておきたい。

リバタニアニズムの経済学者ミルトン・フリードマンは、

私たちが当たり前のように、
政府に帰属して いる、
と思っている
機能の多くは、実は、
そうではない、と指摘している。

それらの機能は、
干渉主義的なものだ。

フリードマンは、社会保障制度、
その1つの例にあげている。

フリードマン曰く、稼げる時に、
退職後に備えて
貯金をすることは、いい考えだ、

しかし、人々が貯金を
したいかどうかを無視して、

収入のうちいくらかを、
退職後に 備えて強制するのは、

人間の自由の侵害であり
間違っている。

もし賭けに、でたかったり、
今日という日をでっかく生きられれば、

退職後は、じり貧でもいい、
とい う人がいたら、それは、
その人の選択である。

リスクを負うかどうかは、
その人が自由に選んでいいのだ、

だから、

社会保障制度でさえ、
ミルトン・フリードマンが 主張する
小さな政府とは相いれないのである。

警察や消防などの集合財は
公的に提供されない限りは
フリーライダー問題を生み出す。

フリーライダーとは、

活動に、必要なコストを負担せず、
利益だけを享受する人のことだ。


しかし、フリーライダーを防ぐこともできる。

集合財(公的サービス)
としか思えない、

情報のようなサービスでさえ、
制限する方法があるのだ。

少し前に、会員制の消防会社に
ついての記事を読んだ。

アーカンソンのセーラム消防会社だ。

この消防会社に登録し、
年会費を払うと自宅が火事になった場 合、

火を消しに来てくれる。

しかし、この会社は、
誰の火事でも消してくれるわけではない。

会員の家が火事になったら
消化してくれる。

火事が燃え広がり、
会員の 家に迫ってきた時も
消化してくれる。

新聞の記事は、以前、
この会社に登録していたが、

契約を更新していなかった家主の話だった。

彼の家が火事になった。

消防会社の面々はトラックで到着し、
家が燃えるのをただ見ていた。

火が燃え広がらないかどうか見ていたのだ。

消防主任は尋ねられた。
いや、正確には主任ではなくCEOだったと思う。

消化器を持っているのに、
なぜ家が燃えるのを消化しないのか、
と尋ねれた。

会員の 不動産に危険がないことが
確認できたら、

我々は規則により、撤収するしかない、
と答えた。

全ての火事に、対応していたら
会員になるメリットは
なくなってしま う。

このケースでは、家主は、

火事の現場で、
契約を更新しようとしたが、
会社の代表は拒否した。

備えを怠っておきながら、
後から保険に入ることはできない。

私 たちが当然のように
政府の提供する公的サービス
で思っていることですら、

その多くは、
制限を加えることが可能であり、

金を出した人たちだけの
独占的なサービ スにすることができる。

集合財についての疑問とか
干渉主義に対する

リバタリアンたちの禁止令に関わることだ。

そろそろ再分配についての議論に戻ろう。

小さな政府についての

リバタリアニズム的、主張の根底にある
強制への懸念だ。

しかし、

強制がなぜいけないのだろうか、
リバタリアンの答えはこうだ。

誰かを強制すること、
一般的な福祉のために

誰かを利用することは
間違っている。

なぜならば、
自分を所有するのは、
自分であるという
根本的事実、

自己所有という
根本的な道徳的事実

を問題とすることに、なるからだ。

リバタリアンが再分配に
反対する論拠は、

自分を所有するのは自分だ、
という根本的な考えだった。

ノージック曰く、
もし、全体としての社会が、
ビルゲイツ やマイケルジョーダンから

彼らの富の一部を税金として
とりたてることができるとしたら、

社会が行使しているのは、
ビルゲイツやマイケルジョーダンへの
共有財 産権なのだ。

しかし、それは、
自分を所有するのは自分、
という根本的な原則に反している。

さて、リバタニアニズムに対する
反論がたくさんでてきた。

今日は、ここにいる皆のリバタリアンたちに、
反論に答える機会を与えたい。

何人かがブログに参 加して
名乗りをあげてくれていて、

リバタニアニズムに対する
反対に答え、

リバタニアニズムを
論証してくれることになっている。

リバタニアニズムの考えを擁 護し、
反論に答える準備をしてきた人は?

手をあげて!

君がブログのスター
(学生Aアレックス)か、

こっちに来てくれ、
ここをリバタリアンが集うコーナーにするからね。

他にリバタリアンはいないか?

君の名前は?

学生B:
ジョン・セフィールド。

サンデル:
ジョン・セフィールド、、他には?
戦う準備をしてきた勇敢なリバタリアンはいないか?

君は?

学生C:
ジュリア・ロトー
ジュリアロトーこっちにきて。
リバタニアニズムのチーム結成だ。

ジュリア、ジョン、アレックスだ。

チームができたところで、
講義とウェブサイトにでてきた
主な反論を要約しよう。

第1の反論は
これだ。私もそっちに行こう、
リバタニアニズムチームと話したい。

第1の反論は
『貧しい者は、より金を必要としている』
というものだ。

これはわかりやすい。
その必要の度合いは、
ビルゲイツやマイケルジョーダンより、

はるかに高い。

第2の反論は
『税金を課すのは、奴隷制度ではない』

少なくとも民主的な社会は、

税金を課すのは、
奴隷所有者ではなく、
議会だからというものだ。

議会は民主的 なものであるから、、、、
笑っているね、アレックス。

反論に答える自信があるからか?
統治されている者の

同意による課税は強制ではない。

第3の反論は
『ゲイツのように成功した者は、
成功について、社会に借りがあるから、
税金を払うことでその借りを払う』

というものだ。

税金を払うことで、
その借りを返すべきだ、

ということだ。

1番目の、
『貧しい者の方がより金を必要としている』

に反論してくれる人は?

学生B(ジョン):
僕が、、ジョンです。

サンデル:
よし、ジョン答えを聞こう、マイク持つよ。

学生B(ジョン):
貧しい者の方が、より金を必要としている、
というのは、よくわかります。

僕だってビルゲイツが100万ドル、
くれたら、いや1000 ドルでもくれたら助かります。

でも、富を再分配に、
メリットがあるからと言って、

所有権の侵害を正当化する事にはならない
ということを理解すべきです。

貧しい 人の方が、より金を必要としている、

という議論を考える時でも、

人間は自分自身を所有しているという
原則と矛盾してはなりません。

人間には所有権がありま す。

それがたとえ、
いいことであれ、悪いことであれ、

一部の人の生存にとって必要なことであれ、

それが権利の侵害を
正当化するわけではありません。

しか し、個人的な慈善事業という道があります。

ミルトン・フリードマンがこれを論じています。

サンデル;
ビルゲイツが望めば、
慈善に、金を出すのはいい。

学生B(ジョン):
はい。

サンデル;
しかし、強制するのは間違っている。

学生B(ジョン):
そうです。

サンデル;
貧しい人がそれを必要としていても?

学生B(ジョン):
そうです。

サンデル;
残る2人も賛成かな?ジュリア!

学生C(ジュリア):
何かを必要としていることと、
何かに値するということとは
違うと思います。

理想の社会だったら全員の必要は
満たされているでしょうけど、

ここでは、私たちが何に値するか、
どうかの議論なので、、。

サンデル;
では、貧しい人は、
マイケルジョーダンから取った
税金で助けるに値しないというわけかな?


学生C(ジュリア):
今までの議論の流れでいけば、
値しないと思います。

サンデル;
ジュリア、もう少し、
そこのところについて聞かせて欲しい。

ハリケーンカトリーナの被害者は、
深刻な状況であり、助けを必要としている。

それでも、彼らは税金を財入とした
連邦政府の支援には値しないのかな?

学生C(ジュリア):
難しい質問ですね、
これは助けを必要しているけれでも、
助けには値しないというケースだと思います。

でも、命を維持できないレベルに
達したら助けは必要です。

食べ物や住むところがないとか、、、。

サンデル;
助けが必要なのと、
助けに値するとは別物なのかな?

学生C(ジュリア):
はい。

サンデル;
誰か反論がある人は?

君!

学生D:
最初の論点、
個人の所有権についてですが、

所有権は政府によって
制定され施行されています。

政府は民主的な政府で、
そこには権利を施行する、
私た ちの代表がいます。

こういうルールの下で
機能している社会の中に
住んでいるのですから
課税を通じて資源が、
どのように再分配されるのかは
政府に任せるべきで す。

それが嫌ならそういう風に
機能している社会に
住む必要はありません。

サンデル;
結構、君の名前は?

学生D:ラウル

サンデル;
ラウルの今の指摘は、
まさに、第2の反論だね。

もし、統治される者と同意による課税が
強制ではないとしたら、

それは、正当だということだ。
ビルゲイツもマイケル ジョーダンも

アメリカ市民であり、議会に投票できるし、
他の皆と同じように、

政策に対する自分に、
信念を投票によって表明できる。

これに対する反論は?ジョ ン!

学生B(ジョン):
基本的に、リバタリアンが、
このケースに反論しているのは、

下位10%のために、上位10%がすることを
中間の80%が決めていることです。

サンデル;
おいおいおいおい、ジョン、過半数だぞ、
君は民主主義を信じていないのか?

学生B(ジョン):
それはそうですが。

サンデル;
民主主義においては、
過半数が支配するというのがルールだろう。
民主主義は過半数が勝つ。
民主主義に反対なのか?

学生B(ジョン):
いえ、民主主義には賛成です。

サンデル:
ちょっと待って、

学生D(ラウル):
民主主義と衆愚政治とでは、
同じものではありません。

サンデル:
衆愚政治!!

でも、開かれた社会では、
君は君の意見を代表を通して
主張することができる。

もし、統治される者の過半数の
同意が君と一致しなくても、

君はこの社会に生きることを
選んでいるわけだから、

過半数が選んだことを受け入れて
やっていかなければならないということだ。

結構、

アレックス、民主主義についてはどう思う?

学生A(アレックス):
議会の議員1人に対し、

僕の票は50万票の中のたった
1票に過ぎないわけだから、

それは、
自分の所有権をどう行使するか、
自分で決められるのとは違います。

バケツの中の一滴ですから。

サンデル:
主張は通らない?

学生A(アレックス):
そうです。

サンデル:
否決されたら?

学生A(アレックス):
税金を払うか、
払わないかを決める権利は僕にはないし、
払わないことで刑務所に入れられるか、
この国から出て行けと言われます。

サンデル:
しかし、アレックス、民主主義について論じ、
ささやかな擁護をさせて欲しい。

君は何て言うかな?

私たちは言論の自由のある
民主的な社会に住んでいる。

選挙演説をして、
課税するのは間違っていると
市民を説得し、
過半数をとればいいじゃないか。

学生A(アレックス):
自分の権利を行使するために、
2億8000万人を説得しなければならない
とは思いません。

そんな大変なことをしなくても、
行使できるべきだと思います。

サンデル:
じゃあ、君は民主主義に反対なのか?

学生A(アレックス):
いや、僕は限定された
民主主義を支持しています。

民主的に決定される事項の
範囲を厳しく限定する憲法を
持つ民主主義を!

サンデル:
そうか、では、基本的な権利が
絡まなければ
民主主義は良い、というわけだ。

学生A(アレックス):
はい。

サンデル:
君が演説をしたら、勝てると思うよ。
君の主張にもう1つの要素を付け加えさせて欲しい。

経済の議論、課税についての議論は、
ちょっと横において置こ う。

宗教の自由についての
個人の権利が焦点になっているとしよう。

君は演説で個人の自由の権利を
投票にかけるべきではない、
とみんなに訴えかけるだろう ね。

学生A(アレックス):
その通りです。
だからこそ、
憲法には、旧制条項があり、
憲法が大変なものになっている理由です。

サンデル:
つまり、私有財産に対する権利、
マイケルジョーダンが自分で稼いだ金は、
全て自分のものにできる。

少なくとも再分配から保護できる権利がある。

言論の自由の権利、
宗教の自由の権利と同じように、
社会の多数派の意向を負かしてでも、
守られるべき重要な権利だと言うことだね。

学生A(アレックス):
その通りです。
言論の自由の権利があるのは、
僕たちが自分を所有する権利があり、
意見を行使する権利を持っているからです。

サンデル:
ありがとう。
今の民主主義のあり方についての
議論に意見がある人は?

そこの君!

学生E:
宗教と経済とでは、
同じものではないと思います。

ビルゲイツが
お金を稼ぐことができたのは、
社会が経済的にも、
社会的にも安定しているからで す。

政府が、
最も貧しい層10%を助けなかったら、
犯罪を防ぐために警察にもっと
税金が必要になるでしょう。

必要なものを政府が提供するために
より多くの税 金がとられることに
なってしまうと思います。

サンデル:
君の名前は?

学生E:
アナ

サンデル:
1つ質問だ。

なぜ宗教の自由に対する基本的な権利は、

アレックスが主張する私有財産の権利とは

異なるのかな?

その違いは何だと思う?

学生E(アナ):
なぜなら、社会が安定していなかったら、
お金を稼げないし、
財産を所有することもできないからです。
宗教はもっと個人的なもので家 で
自分だけで実践します。

私が信じる宗教上のことを実践しても
隣の人に影響はありません。

でも、私が貧しかったら、
自暴自棄になって家族を養うために、
罪 を犯すかもしれず、
それは他人に影響を与えますから。

サンデル:
よくわかった、ありがとう。

腹をすかした家族を養うために、
パンを盗むのは間違っているかな?

学生A(アレックス):
間違っています。

サンデル:
よし、では3人で裁決をしよう。
君は間違っていると思うんだね。

学生A(アレックス):
はい。

サンデル:
君は?

学生B(ジョン);
所有権の侵害であり、間違っています。
家族を養うためでもか。

学生B(ジョン);
でも、他に方法はあるはずです。
盗みを正当化する前に僕を笑うのは待って下さい。
(会場笑い)

盗みを正当化する前に、
僕たちが現に存在 するという権利が
侵害されたということを考えないと。

自己所有権、財産権について、
僕たちは存在する権利だと認めたわけですから。

サンデル:
それは盗みだ、
となれば所有権は論点ではない。

ではなぜ、家族を養うためでも
盗んではいけないのか。

学生B(ジョン);
先生が最初の講義でおっしゃった通り、
良い結果がもたらされるからと言って、

その行為が正当化されるとは限らないからです。

サンデル:
ジュリア、君の意見は?
家族を養うためにパンを盗むこと。

子供が死なないように必要な薬を盗むことは許されるか?

学生C(ジュリア):
私はかまわないと思います。
リバタリアニズム的な論点からでさえ、
たくさん持っている人から
適宜お金をとって貧しい人に
お金を与えて もかまわないと思います。

でも、パンを盗むことは、
自分を救うために自分で行動しているわけです。

自己所有の考え方から言えば、
人は自分で自分を守る権利が あるあるはずです。

だから、リバタリアニズム的な論点から
言っても許されるんじゃないかと思います。

サンデル:
いい議論だ、さて3番目、
成功した裕福な者は社会に借りがある、

というものだね。

全て自力で成功したわけではない。

他の者と共に成功したのだから、
彼らは社会に借りがある。

それは課税という形で表される。

ジュリアこれについてはどうかな?

学生C(ジュリア):
これについては、私は、
割り勘な社会はないと思います。

そういう人たちが裕福になったのは、
社会が高く評価したからです。

彼らは社会に対して
サービスを提供したから、
社会が、それに報いたわけであり、

その結果、裕福になったわけですから。

サンデル:
わかりやすくするために、
マイケルジョーダンを例にあげてみよう。

ジョーダンがリッチになれたのは、
チームメイトやコーチや(一緒に)プレイをした人たちに
助けられたおかげだとしても、

彼らはすでにそのサービスの対価は、
もらっているというわけだ。

学生C(ジュリア):
ジョーダンのプレイをみることで、
社会は多くの楽しみを得ており、
ジョーダンはすでに社会に
借りを返していると思います。

サンデル:
いい意見だ、
この点について意見がある人は?
君!

学生F:
人が、社会の中で生きている時、
人は、自分で自分を所有している、

という、
前提そのものに問題があると思います。

社会の中で暮らすには、
自己所有権 を放棄しないと。

たとえば、
私は嫌いな人を殺したいと思ったと思います。

それは、私の自己所有権ですが、
社会の一員である以上そうはできません。

もし、私にお 金があったら、
人を救えるというのと同じことです。

自己所有権には限度があります。

なぜなら、社会に暮らしている以上、
他の人のことを考えなければいけな いからです。

サンデル:
君の名前は?

学生F:ビクトリア。

サンデル:
君は、自己所有の基本的な前提に
疑問を感じているわけだ。

学生F(ビクトリア):
はい、社会の中で生きることを選んだら、
完全に自分を所有をできません。

周りの人を無視することができないからです。

サンデル:
よろしい、最後のポイントについて、
リバタリアンに聞いてみよう。

私たちは、自分自信を所有しないのではないか、
ということに論拠している。

ビルゲイツやマイケルジョーダンが裕福なのは、

彼ら自身の努力のみによるものではない。

多くのコールの産物であり、
ゆえに稼いだ金は全て道徳的に
彼らのものにはできない、

反論は?アレックス!

学生A(アレックス):
良識があれば、
あれだけの富を独り占めできるはずはない

と思う人もいるだろうけど、
これは道徳性の問題ではありません。

ポイントは、
彼らが今持っているものを
手にいれたのは、
人々に何らかのサービスを
自由交換したからです。

サンデル:
よろしい、じゃあ、
今日の議論のことで学んだことをまとめてみよう。
その前に、ジョン、アレックス、ジュリアの
がんばりに感謝しよう。(会場拍手)

さっき、今日の議論の最後に、
ビクトリアがリバタリアニズムの
論理の前提に疑問を投げかけた。

私たちは本当は
自分で自分を所有していないのではない か?
というのだ。

再分配に反対するリバタリアニズムに
主張しない場合、

リバタリアニズムの論理展開に
切り込む箇所は
論理のもっとも早い段階にありそうだ。

それが多くの人が課税とは
道徳的に強制動労に等しい、

ということに対して意義を唱える理由だ。

しかし、リバタニアニズム的根底にある考えは、
中核をなす思想についてはどうだろう。

自分が自分を所有するというのは真実なのか。

その考え方、なし でやっていけるのか、

リバタニアンたちが避けたいことを避けられるのか、

避けたいことというのは、
正義という名のもとに、

一部の人が他の人々につくし、
ある いは一般的な善のために

利用されてしまうような社会を
つくりあげてしまうことである。

リバタニアンは、
人、集団を幸福のために手段として利用する、
という功利主義的な考え方を認めない。

個人を利用するという考え方を止めるには、
自分が 自分の所有者であるという
本能的な考え方が有効だと主張する。

それがアレックス、ジョン、ジュリア、
そしてロバート・ノージックだ。

自己所有の考え方を疑問視すると、
正義論と権利の重要性には、
どのような結果がもたらさせるだろうか、

私たちは再び功利主義に戻し、
個人を全体のために見好し、
太った男を橋から突き落とすことになってしまう。

自己所有という考え方は、
ノージックが自力で発展させたものではない。

ノージックはそれを哲学者の 
ジョンロックから借りてきたのだ。

ジョン・ロックはノージックとリバタリアンたちが

よく使う論拠と、
非常によく似た理論展開によって、

自然状態からの私有財産の対当を説明した。

ジョン・ロック曰く、
私たちに労働と、まだ、
所有されていないものがあって、

はじめて、私有財産が発生するのである。

その理由は、
私たちは自分の労働を所有 しているからだ。

なぜ自分の労働を所有しているか、と言うと、

私たちは自分自身を所有しているからだ。

だから、自分自身を所有しているという

リバタリアニズ ム的主張の道徳的な力を検証するには、

イギリスの政治哲学者ジョン・ロックの私有財産と自己所有の考えを検討する必要がある。それを次回にしよう。

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