こんにちは、フォレスト出版の鹿野です。
3日間にわたりお届けしてきた
『数字はウソをつく』の著者・公認会計士の
平林亮子先生のインタビューも今日で最終回。
今回は平林先生の最新刊について伺いました。
タイトルに秘められた想いや
数字の裏側についてお話いただきました。
ぜひ最後まで楽しんで読んでみてください。
<インタビューvol.1はこちら>
http://ameblo.jp/forest-pub/entry-11172118878.html
<インタビューvol.2はこちら>
http://ameblo.jp/forest-pub/entry-11173209019.html
聞き手:
担当編集者 大平
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編集者:
最後にお伺いしたいのは、
最新刊『数字はウソをつく』のお話です。
こちらは『1日15分! 会計最速勉強法』の
リメイクという形で、
また新たに出していただくことになりましたが、
この本の中で「特にここは読んで欲しい」
という部分はどこでしょうか?
平林先生:
実は私、このタイトルをすごく気に入っています!
このタイトルは、編集者さんと
一緒に決めさせていただいたんですけれど、
「数字はウソをつく」っていうことに関して、
すごく個人的な思い出があるんですよ。
話してなかったですけど(笑)。
編集者:
ぜひ聞かせてください(笑)。
平林先生:
私のブログに少し書いたことがあるのですが、
私は国立大学の推薦入試制度を利用しました。
一定の成績以上の人であれば誰でも出願できるので、
倍率は3倍あって普通と変わりませんが、
ちょっと入学試験問題が特殊だったのです。
いわゆるセンター試験を受けたのではなく、
「論文と面接だけ」で合否が決まる試験でした。
その面接のときに、大学の教授から
すごく面白いことを言われたんですよ。
私は実は、あんまり言ってないんですけど、
けっこう数字が好きなんです。
算数とかはもうめちゃくちゃ好きで、
数学の問題を解くのも、ほんとうに大好き。
統計処理とかも、その計算が得意というわけでは
ないのですが、考え方がすごく好きなんです。
だから大学入試の論文を書く際にも
たくさん数字を使っていました。
推薦のためのレポートか何かを提出したんですけど、
そこでも統計処理の話とか、
いろいろ混ぜ込んで書いたんですね。
やっぱり数字って、ある種とっても客観的で、
誰とでも共有ができる便利なツールなので、
すごく説得力が出ますよね。
今もそう思っていますが、当時は特に思っていたから、
論文の中に多用していたんだと思います。
論文試験のあと、
バリバリの理系の教授との面接になりました。
先生からふいに「数字は好き?」って聞かれて、
「はい、好きです!」って答えたら、

「数字は危険だから気をつけてね」
と言われました。
詳しくは何を言われたのか、
ほんとうにそういう意味で
おっしゃられたのかはわかりません。
でも、
「アンケートの数字やグラフ、メモリの取り方とか、
前提条件1つで全く見え方も意味も変わってくる。
『その数字がイコール真実である』
そうは思わないほうがいいよ。
数字の使い方には注意したほうがいいよ」
というようなことを言われたんですよ。
私女子高生ですよ。けっこうガーンってきて、
「分かっちゃいるけれど……
そんなのこんな場で言わなくてもいいじゃん!……」
と思ったことを覚えています(笑)。
その一方で、数字にすごく強い人が
そういうことを言ったことに、
すごく衝撃を受けました。
そこから会計を勉強するようになって、
「数字ってほんとう面白いけど、恐いんだな」
って思うようになったんです。
極端な話ですけれど、「処理や考え方1つで、
赤字の会社が黒字にもなるかもしれない、
黒字の会社が赤字にもなるかもしれない」
っていう世界が、その目の前に広がっていたんです。
「現実は1つしかない。
でも数字は何種類も考えられうる」
というのが会計の世界でした。
黒字が赤字、赤字が黒字っていうのは、
粉飾になってしまいますので、ちょっと極端な表現ですが
そのぐらい解釈次第、処理次第で、
数字が変わるという世界に触れて、
面白いし恐いなということがわかってきたんです。
そういうところを今回の本で
直接は伝えられてないかもしれないんですけれど(笑)、
その数字というものを、本書で書いた会計を通じて、
少しでも感じていただけたら
面白いんじゃないかなと思います。
もちろん会計をお伝えしたい本なんですけれど、
会計という世界がいろいろな思惑で成り立っている
世界だということを知っていただくと、
仕事の見え方とか、世の中の見え方とかも
変わってくると思うんですね。
そういう意味では、1番読んでいただきたい部分は、
最初に盛り込んでしまいました、「プロローグ」に!
今回は多分に盛り込んでみました(笑)。
「プロローグ」は前回の本から
いろいろと加筆をして作り上げた部分で、
「ここにこの本の
ほんとうに言いたいところがあるんだぞ」
って思ってます。
数字を見抜く知恵、見抜く力になる情報が、
全体に詰まっていますので、
「数字を見抜く感覚とはどういうものなのか」を
プロローグを通じて感じていただけたら
いいなと思っています。
編集者:
わかりました。ありがとうございました。
平林先生:
語ってしまいましたね~(笑)。
編集者:
このタイトルにしたのは、先生から
「『数字に騙されない』という方向はどうか」
というご提案をいただいたことがあって
決まったのですが、先生の高校生だったときの
原体験が実はあったんですね。
平林先生:
はい、実はあったんですよね(笑)。
経済学などでも同じようなことが言えるんです。
「経済学」っていわれると、それが
「絶対の正解」のような感じがしてしまいますよね。
「為替がどうなると、こうなる」とかって言われると。
それは一定の条件のもとにおいては
正しいことなんですけど、
元にある前提条件を変えてしまうと、
話が変わってしまうかもしれない。
たとえば、その企業が
輸出企業なのか輸入企業なのかで
円高・円安がどちらが有利なのかっていうのは、
まったく逆の結論が出てきます。
だから
「どういう前提で話がなされているのかな?」
とか、
「その言葉がどういう意味で使われているのかな?」
とか、
「その数字がどういう計算で出てきたものなのかな?」
ということを考えないと、恐いことって、
きっと世の中にたくさんあるんです。
会計もまさにそういう世界だなと思うんですよね。
逆に言えば、それを少し知って会計数値を見ると、
その裏にある事実とか現実みたいなものが、
きっと見えるようになってきます。
数字に気をつける、会計を知ると逆に今度は、
「ほんとうはこうなんじゃないか」っていうような
現実を見抜くことにもつながってくると思います。
そういう意味でも「嘘じゃない、真実を知る」という
切り口で会計を使っていただけるようになったら、
すごく嬉しいです。

編集者:
なるほど。
平林先生:
こんな感じで記事にできそうですか?
編集者:
はい。本日はありがとうございました!
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いかがでしたでしょうか。
インタビューを読み終わって、平林先生が
身近に感じられたのではないでしょうか?
本もわかりやすく、読みやすく書かれていますので、
ぜひこの機会に平林先生の本を手にしてみてください。
▼平林亮子先生最新刊
『数字はウソをつく ~仕事に使える会計入門~』
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