5/9(土)に行われる 「きらめきフェス2015@奥多摩」
開催に先駆けて、準備作業をお手伝いしてきました。
きらめ樹は、NPO森の蘇りさんが提唱する、皮むき間伐の愛称です。
誰もが参加できる森仕事として、簡単に森に光を入れることができます。
知識のない方でも、プロより緻密な森林管理ができるのがきらめ樹の特徴です。
立木の断面積合計による管理が、簡便な選木を可能にします。
木は、樹高が直径の90倍を超えると倒木の危険があるとされています(樹高÷直径=形状比)。
残念ながら、日本の多くの森が形状比で100を超えるところばかりです。
さらに、1ha(1ヘクタール=100m×100m=10000㎡)あたりの断面積合計が80㎡を超えると、幹の肥大成長が止まるとされています
50㎡で成長が阻害されはじめ、30㎡以下では他の広葉樹が入り込み違う森へと変わっていってしまうそうです。
1haあたりの断面積合計が30~40㎡になるようにすれば、成長に支障のない範囲での適正な間伐による管理が可能です。
実際、いきなり抜き伐りするとかなり空いて感じます。
伐出の手間も、ばかになりません。
そこで、樹皮を剥いて立ち枯らす(巻き枯し)ことで、葉が落ちて樹冠に空間ができると、残った木も成長することができるようになります。
さらに、林床に光を入れることができ、草本が戻ってくると表土の流出も止まります
立ったまま乾燥が進み、いざ伐る時にも軽くなっているので運び出しも楽に
子どもでも、森のお手入れがある程度は可能になってしまいます
実際の作業では、区画割り(ゾーニング)から始めます
1haの半分、50㎡の正方形を基に調査するため、7.07mの枡を林地にプロットしていきます
(傾斜地では、斜度によって平面で7.07mになるよう補正します。)
一つのゾーン内の立木の胸高直径(地上120㎝)を全数調査し、太い方から断面積35mになるよう選木し、テープで残す木をマーキングしていきます。
ゾーニングの杭と、選木された木々。印の無いものが間伐対象木。
選木の際は、森の蘇りさんの間伐計画早見表※があるので、これを使うと便利です。
(※直径を基に、断面積×200の値を示した一覧表・・・プロットした50㎡は、1haの1/200にあたる)
実際には太さに加え、立木の位置関係・曲がりや枝張り等の形質・隣接ゾーンとのバランスを見ながら、総合的に判断していきます
ゾーニング・選木ができたら、実際に皮を剥きます。
この作業はイベントとしても行われ、多くの方が体験されています。
まずは竹べらを縦に差し込み、隙間を作って皮を剥ぎます。
一周取れたところで、木を囲んで一斉に剥き上げていきます。
直径の7倍、約1.5~2mくらい剥ければ枯死すると言われています。
形成層(樹皮の直下・生命活動を行う部分)を失い、養分の導通ができなくなるためです。
きらめ樹の由来は、樹皮を剥かれた木の肌が光に輝く様子からだそうです。
同時に森に光が入り、きらめく森になってほしいとの願いも込められています。
東京の水源でもある奥多摩で、きらめ樹体験をできるチャンスです
森の中でのライブや、お昼寝ブースも用意されます。
レジャー感覚の林業体験、東京のきらめ樹がここから始まります
ぜひ奥多摩の森へ、遊びに来てください
「きらめ樹フェス2015@奥多摩」形成層(樹皮の直下・生命活動を行う部分)を失い、養分の導通ができなくなるためです。
きらめ樹の由来は、樹皮を剥かれた木の肌が光に輝く様子からだそうです。
同時に森に光が入り、きらめく森になってほしいとの願いも込められています。
東京の水源でもある奥多摩で、きらめ樹体験をできるチャンスです
森の中でのライブや、お昼寝ブースも用意されます。
レジャー感覚の林業体験、東京のきらめ樹がここから始まります
ぜひ奥多摩の森へ、遊びに来てください