そして、国から持ってきたというスパイス類を使ったお料理をご馳走になった事があります。複数のスパイスの組み合わせがこんなにもおいしいと思ったのもこの時で、また、それがきっかけで、本格的なスパイス料理にすっかりはまってしまいました。
スパイスは、味だけでなく、体を温めたり、逆に冷やしたり、または消化を助けたりなど色々な作用をもたらしますので、上手に使うとお薬ほどではありませんが、ちょっとした健康管理にも役立ちます。
今日は、スパイスやお豆類をたくさん使うエスニック料理を作りました。
エスニック料理というと、何か手に入りにくい材料を使うのではと思われがちですが、身近な材料で作れるものも結構あります。しかし、出来上がったものは、使うスパイスによってこんなにも違うものかと驚くほどです。
今日のメインは、エスニック風お豆腐ミックスケバブです。
ケバブとは、焼肉料理のことをいいます。消化を助け、食欲を増進させるスパイスが入っているこのお料理は、暑くなり体力が落ちたり、食欲が無くなりだしたときなどにはおすすめの一品です。
また、中近東では宗教上の理由から豚肉を使いませんが、我が家のケバブは、牛肉、豚肉、羊肉、鶏肉と何でも使います。
しかも、食欲を増進させ、ついパクパクと食べてしまうケバブですが、本来はつなぎが入らないため少々固めになります。そこで、我が家では、お豆腐を混ぜて食感を柔らかくすると共に、お肉をとりすぎないようにも調整をし、使うスパイスもそれらに合うようにアレンジしています。
今回はトルティーヤという中南米の薄焼きパンに包んでいただきましたが、ご飯と共に食してもおいしいです。
また、我が家の一番人気のお肉はなんといっても羊肉ですが、お肉によって味がかなり変わります。色んな味を楽しんでみてはいかがでしょうか？
他の献立一覧です。
トルティーヤ・・小麦粉、ベーキングパウダー、バター等で作る薄焼きパンです。作り方は簡単なので、またの機会にご紹介したいと思います。
タブリ・・パセリのサラダ。パセリの他に、トマト、ニンニク、赤玉ネギを加え、ミント、クミンシード、レモン汁、塩、胡椒、ホワイトワインビネガー、オリーブオイルで味付けします。
本来は、これにバルガーという蒸した麦を乾燥させたものを加えます。しかし、これは手に入りにくいので、普段は細かいパスタで代用します。しかし、今回はトルティーヤに挟むのでパスタは省略しました。また、我が家では、セロリとコリアンダーシードをさらに加えます。
フムス・・ガルバンゾ（ひよこ豆）のディップです。ニンニク、白ごまペースト、オリーブオイル、レモン汁、塩、黒胡椒を全部加え、フードプロセッサーなどでペースト状にします。野菜のスティックにつけて食べるとおいしいのですが、今回は、トルティーヤに塗って、タブリとケバブを一緒に挟んで食べました。
他に、中近東料理ではありませんが、以下の２品を加えました。コハダのマリネ
人参とキュウリの千切りサラダ
お豆腐ミックスケバブ
材料
牛豚合い挽き肉 ３００g
豆腐 １丁 しっかり水切りして、手で細かくちぎっておく
ニンニク １片 すりおろす
タマネギ １／４個 すりおろす
生姜 少々 すりおろす
レモン汁 1０cc
塩 小さじ１／４
オリーブオイル 大さじ１
スパイス
白胡椒 黒胡椒 クミンシード、パプリカ、ナツメグ、コリアンダーシード・・・各々小さじ１／６～お好みにより調整
セージ、クローブ、シナモン、カルダモン・・・各々少々～お好みにより調整
サラダ油
ソース用
プレーンヨーグルト（甘みのないもの）
ホットチリソース
ケチャップ
作り方
牛豚合い挽き肉からスパイスまで全ての材料をボールに入れます。手で粘りが出て、お肉もお豆腐も判らなくなるまでよくこねます。２４等分して、手に油を少し付けて、それぞれを薄い小判型にします。フライパンを温め、少し多めにサラダ油を敷き（お肉が少ないので油を少なくするとくっつきます）、中火でお肉の中まで火が通り、両面に焦げ目がつくまで焼きます。
焼き上がったものを、プレーンヨーグルト、ホットチリソース、ケチャップを好みの割合に混ぜたものを付けていただきます。トルティーヤに包む場合も、このソースを一緒にいれます。
今回は小判型にしてフライパンで焼きましたが、竹串にもっと小さめの小判型のものをお団子
のように数個刺したり、また、アメリカンドック
の様な形にして直火などで焼く事も可能です。
