先日東京に行ってきまして。

新宿でお昼に何を食べようかと悩んだのだけど
1000円台のハンバーガーを食べることにしました。
なんて言うか、実態調査?(笑)

20代、30代が多くて、とてもアメリカンな感じで。
すごく混んでいて、ワイワイガヤガヤ。お店に入るために並ぶ人の列が絶えません。
お店の中で流れている音楽はブラックミュージックで
内装やメニューも、店内は日本語よりも英語が多いんじゃないかと思うような感じで。

こういうの好きだったけど、この流れとは違うところに来たなぁ。
と思って。

そしたら急に
「東京って外国になろうとしてるんじゃないのかな」
と思えてきまして。

外国と言うか、日本ではない、これまでにない国。
外国の魅力を東京に隙間なく貼り付けて新しい地域を作っている感じ。
もはや言語まで譲ってますしね。

じゃあ、地方はなんなんだろうと考えたら
「地方は日本になろうとしているな」
と思いまして。


私の興味の対象が、主に食べ物なので話が偏りますが
私が東京にいたときは商品開発とか、メニュー作成のお仕事があったので
仕事柄、常に新しい食材を探していて
料理の提案となると、今まで見たことがないものを提案しようとしていて
それが進むと「日本にはないもの」に目が向くようになってきて
海外の料理や食材を見つけるとワクワクしていました。

アメリカとか、ヨーロッパとか、アジアの食材を東京の街から探し出すのが好きで
私にとってそれが東京の魅力でした。
食べたことないものがどんどん現れるみたいな。


ちょっと話はズレてしまうけど、パリに行ったとき、マドレーヌ広場のあたりでお買い物をしようとしたら
あれ、なんか東京と変わらなくない?って思って。

ぐるっと見渡して目に入った、FAUCHONとかマリアージュフレールとかマイユとか、東京でも買えちゃう。
(ホントに食べ物基準でごめんなさい)
デパートの一角ではなく、路面店になってるので
雰囲気とか品揃えに違いはあるけど
モノだけで見たら、ここでお土産を買っても
「え?新宿の百貨店で買ったんじゃないの?」
って言われちゃうんじゃないかと思ったくらい。
店員さんに「日本で売ってないのはどれですか?」
なんておかしな質問をしちゃったりして。
(分かりやすいからやっぱり買っちゃう・笑)

東京に限らず、都会はどんどん多国籍化していって
多国籍化が進むほど無国籍化と言うか
「その国にはなかったもの」がスタンダードになっているように感じます。


そんな感じで東京時代は食べるものに夢中だったのですが
お仕事で地方に出張に行くようになったら
東京にない食材がわんさか出てきて。

おやおやおや??
海外じゃなくても見たことがないものはたくさんあるぞ。と。

そういう食材ってたいてい地域に密着していて、文化とともに生活に織り込まれていると言うか
その地域にとってはすごく合理的な食材で、魅力があるんだけど
食材が単品で東京に来ても、文化が違うから本来の魅力を発揮できなかったりもして。

Uターンで新潟に帰ってきてみたら、生活の中の文化とか、着物とか、日本酒とか
わかりやすく日本っぽいものがたくさんあるんですよね。
その一方で手作りのみそとか、打ち豆と昆布の煮物とか、錦糸瓜とか
東京では食べられない(同じ味にならない)食べ物もたくさんある。

パリにあるものが東京にあるのに、同じ日本の新潟にあるものが東京にない。

これってすごいおもしろいことだと思います。

外に目が向く。
それがいけないわけではなくて
東京がこれまでにないものをスタンダードとして
眩しい光を放ちながらオリジナルな国色を出していけば行くほど、地方にある日本らしさが際立ち
そこに新鮮な驚きとか、強烈なインパクトを感じて
地方はどんどん日本になっていくのではないかと。

新潟に帰ってきてから、やたらとニイガタニイガタ、ノウギョウノウギョウと話していますが
長い間外のものに気を取られていたので、現実はUターンですが、気分は移住。
新潟にある日本らしいものにいちいち感動するんです。

同じ「オリジナルな日本」でも
都会の日本は、『独創的』と言う意味のoriginalで
地方の日本は、『起源』としてのoriginal。

どちらのオリジナルも私は大好きです。
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