奈良県桜井市の脇本遺跡で、6世紀後半の大型建物跡の一部が見つかり、県立橿原考古学研究所が3日発表した。柱が太いことなどから、橿考研は欽明天皇(6世紀)の宮に関連する高層建物の可能性もあるとみている。同遺跡は、古墳時代に複数の天皇の宮があったとされ、過去の発掘調査でも5~7世紀の大型建物跡数棟が見つかっている。専門家は「伊勢街道を監視する物見やぐらかもしれない」と話している。

 調査は昨年4月~今年3月、約1008平方メートルで実施し、六つの柱穴が見つかった。建物跡の一部とみられ、東西7・3メートル、南北5・6メートル、南側は調査区域よりさらに延びる。建物は6世紀末~7世紀初めに建て替えられ、最初の建物の柱の直径は約38センチ、建て替え時の直径は48~58センチ。いずれも同時代では非常に太く、新旧とも同じ構造とみられる。

 脇本遺跡がある桜井市東部の「磯城(しき)・磐余(いわれ)」と呼ばれる地域には、欽明天皇を含む天皇の宮があったとされる。建て替え時期は、推古天皇が宮を「磯城・磐余」から飛鳥(奈良県明日香村)に移した時期で、橿考研は「この建物は、宮が飛鳥に移った後も、継続利用するために建て替えた」とみている。

 現場は既に埋め戻され、橿考研付属博物館(橿原市畝傍町)で5~20日、パネル展示がある。【高島博之】

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