本業が古物商なので着物の買取なども、よく相談を受ける。

そうねえ、あと、10年位前なら買取価格もいまよりは高かったんだけど、いまはねえ。

着物の買取の広告とかもよく見かけるけどどうなんだろう?

「古い着物買取」

たぶん、着物といいつつ、メインの買取は違うものなんだろうなあ。

じゃなきゃ、合わないもの。

さてそこで、せっかくなので、わたしの涙の買取のお話など、ここでぶっちゃけてみようかな。

去年の暮れくらいだったか。

ひさしぶりに着物の買取の依頼がはいったので、お宅へいったわけで。あ、いろいろ買取システムあるけど、基本はお宅におじゃまして、査定見積もり。

かなり丁寧にみてる。お客さんからしたら、そうでもないと感じることあるかもしれない。いやあ、体力と集中力いる。ほかの古美術品とかと比べたら楽だけど。

で、そこで、たくさんの着物を検分したわけで。

予想通り、素晴らしいものは、でていなかったけど、気を取り直して見積もりを作り、お客様にお知らせする。

あらかじめ、安いと、何度も何度も話してある。

それなのに、!!!!

安いって、怒るし!!

じゃ、帰るっていうと、仕方なく諦めたようなふりをしながら、また、値段を吊り上げてくるし。

もう、どうすりゃいいのよ、こんなにがんばって、値段つけてるのに。

そりゃ安いでしょうけどね、買ったときから比べたら。

でもね、もう、着てるでしょう。

着た時点で、というか、買った時点で、その値段は終わってるんだよね。

てなことを、ぐったりしながら、失礼のないように説明しつつ、どうせ、この金額で買っても、損するか、とんとんだよねえ、と、頭の中で計算して。。

ほんとにねえ、着物買取は売った人はそんなふうに感じてないだろうけど、思いっきり、ボランティア、、、

「古い着物買取」