仕事の合間を縫って、仮のヴォーカルをレコーディングする。まあ、肩ならしに歌ってみるといった程度。こういうことが出来るのが、隠れ家Wのいいところである。歌いながら、歌詞のチェックをする。そして日を改めて. . .

Cold Beer & Crazy Beat!~ FLYING WALRUS AKIHIのBlog-wataru

 渡のギターのオーバーダブ。リハスタで限られた時間の中で録音するより、隠れ家Wでゆっくりとリラックスしながら録音したほうが良いので、フェンダーのアンプを隠れ家Wに運び込む。フェンダーのアンプと、アンプシミュレーターの2パターンで録音する。なにはなくともまずはアンプのセッティングから。
 普段彼が使用するのは、定番中の定番Roland JC-120だが、スタジオに持ち込んだアンプはフェンダーの真空管アンプである。微調整しつつ、音決め。アンプでの音決めが終わったらアンプシュミレーターでの音を決める。コントロールパネル上でまずアンプ本体を選び、次にスピーカーキャビネットを選ぶ。フェンダー系のクランチーなサウンドをセッティングする。

 今回はブースの中でアンプの生の音を聴きながらではなく、コントロールルームでスタジオのスピーカーから出る音を聴きながらのレコーディングだ。これも一長一短あるが、ブースの中の孤独な作業にくらべてメンバーの感想がダイレクトにプレイに反映される。(当然のことだが、録音ブースは録音中はコントロールルームと音が遮断されるため、今録り終わったテイクが素敵なのかクソなのか、メンバーがトークバックのスイッチを押して話してくれるまでわからない)

 さあ、渡の試練の時だ。悩みながらもバッキング、ソロと順にクリア。こう書くと短いが、自分(とメンバーを改めて_?)を見つめ直す貴重な時間だ。己れのSoulを刻み込め!

 同じ日に、"Velvet"のベースソロも録音する。フレーズは固まっているようだが、エンドがちょっと冗長な気がする. . .とこの時点では思う。あとで編集するかもしれない。

 メンバーが集まっているうちに、賑やかしのコーラスを録音する。"Hey !!" "Ooh !!"なので、一瞬で終わる。この日はその他に、メンバーと相談しながらパーカッションをダビング。"不埒"にカウベル、"Velvet"にシェイカーを入れる。こういう小物が、レコーディング全体の質を上げるのだ、と信じたい。