2007年11月13日

コトバ・アレルギー 1

テーマ:コトバ・アレルギー

カナダに4年以上住んでいて思うのは、

自分も含めて日本人は他の多くの国からの人々に比べると

母国語以外の言葉に触れる機会が以上に少ないと思う。

そりゃ、そうだ。

基本的には日本人しかいないし、

外国人だって日本語を覚えざるを得ない環境なのだから。

そういった状況から、日本人の多くはコトバ・アレルギーのように思う。

つまり、外国語恐怖症。

まだまだ日本人の心の中は鎖国中だ。

それは、あたしのように海外に出てくる日本人には

とてつもなく大きなハンディキャップだったりする。


しかし、今思えばあたしの周りには案外外国語に触れるチャンスがあったのかもしれない!


4歳の頃、ウチの前に大きな家が建った。

その家にはあたしと同じ歳の女の子がいたので、

すぐに仲良くなった。


それこそ、毎日のように一緒に遊んでいたけど、

大きくなるにつれて彼女との違いに少しずつ気づき始めた。

それが一体なんだったのかは当時はわからなかったけども。

不思議に思っていたのは、

家が目の前なのに、学校が違う事。

習っていることも全然違った。

中でも一番不思議だったのは、彼女の母親は彼女のことを

聞きなれない言葉で呼んでいたのだ。


そして時は経ち、向かい同士に住んでいるのに、

全く違う教育を受け、違う環境で育ったあたしと幼なじみも

成長するにつれ、なかなか時間が合わなくなった。


19歳の頃、久しぶりに彼女とゆっくり会うチャンスがあった。

その時はそれぞれ随分大人になっていて、

これまでどんな風に過ごしていたかを話したりしたものだ。

そこで思い切って聞いてみた。


「どうしてSちゃんのお母さんはSちゃんをソーヤンて呼ぶの?」


すると彼女は笑顔であっけらかんと答えた。

「ソーヤンじゃないよ!〇〇!あたし、北朝鮮人だもん!

知らなかったの?知ってると思ってた!あはははは~!」


ビックリした!

そりゃ、違う言葉で呼ぶわ。それが彼女の本名なのだから。

その瞬間、初めて彼女との違いが何であったのかを知ったのだった。


そこで北朝鮮人だからといって、聞いたことを後悔するようなあたしではない。

彼女とあたしはずーっと親しい幼なじみなのだ。

もちろん、北朝鮮についてさらにズケズケ聞いた。


彼女の両親も日本生まれ。

家の中では家族全員が日本語を話し、日本食を食べる。

しかし、北朝鮮籍を持っていることで不便なことが多いと言う。

そんな彼女の話を聞いて、19歳のあたしは生まれて初めて

外国人を、他文化や他言語を意識し、考えたのだった。



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