2013年07月20日

奇跡 / 岡本敏子

テーマ:My bookshelf
最近読んだ本。
と言っても少し前。
いつも2~3冊同時に本を読んでいるから読み終わるのが遅いw

奇跡 (集英社文庫)/岡本 敏子

¥600
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あの、激しい人(岡本太郎)を支えた人が書いた自伝的小説。
岡本敏子さんと太郎さんが生きた時代は、
あたしはほとんど知らない時代なのに、
ちっとも古臭さを感じさせない。
特に、主人公が広告代理店に入ってからの活動といったら、
今あたしが日々目指したり、感じたり、直面しているようなことばかりで
とても生き生きしていて、ワクワクしてしまう。
あたしは広告代理店に勤めているわけではないけど、
制作会社に勤めているので、すごく共感できる部分があった。

女性としても、決して彼女のように魅力的な人間ではないし、
平平凡凡なあたしだけど、女の本質的なところや
本能的な部分を、完璧に言葉にしているところなんかが、
とにかく共感できる、興味深い内容だった。



Cheers!!!


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2009年11月14日

生きながら火に焼かれて / スアド

テーマ:My bookshelf
本のタイトルを、そのまま今日のブログのタイトルにすることを
ためらってしまう程衝撃的なタイトルだ。
というより、ブログに書くことすらもためらったけど・・・。
あまりに衝撃的すぎて、先日たまたま寄った本屋で思わず手にとってしまった。
これはフィクションではなくて実際に起こった話であり、
著者が火に焼かれた張本人だ。
それも、遠い昔の話ではなく、
でもある地域では当たり前のことのように行われている因習だというから驚きだ。

生きながら火に焼かれて (ヴィレッジブックス)/スアド
¥756
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著者スアドは、17歳の時に初めて恋をして、妊娠してしまったこと原因で
家族の手によって火に焼かれてしまった。
中東シスヨルダンにあるスアドが生まれ育った小さな村の全ての女性は、
人権もなく、存在価値は家畜以下とみなされ、当然学校にも通えない。
ただひたすら、父親や兄弟などの男性に虐待されながら過酷な労働を強いられる毎日。
家族と暮らしているのに、プライベートな時間やだんらんの時間など皆無。
それほど閉鎖的な男尊女卑の土地では、当然女性に自由な恋愛や結婚など許されるはずもなく、
未婚の女性が男性と見つめ合うことはおろか、会話をすることさえ罪になる。
そういうつもりがなかったとしても、誰かが「どこどこの娘がだれそれと会話をしていた。」
などという噂でもたとうものなら、娘は売春婦呼ばわりされ、
家族は娘に恥をかかされたということで娘を殺す。
これが未だに起こっている「名誉の殺人」であり、スアドはこの恐ろしい慣習の犠牲者なのだ。

その後、スアドはどうなったのか、スアドのお腹の子は?
そんな疑問を少しでも持ったら、ちょっと読んでみてほしいと思う。
今、スアドは幸せに暮らしているそうだが、
現在も年間何千という女性が「名誉の殺人」の犠牲になっていて、
彼女たちを一人でも救うために、世界中の人にこの事実を知ってもらいたいと本の中で語っていた。


flighty life-b

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2009年08月24日

夜になるまえに / レイナルド・アレナス

テーマ:My bookshelf
あたしは自分の仕事をやりつつ、平日は小さな会社に常駐しながら
いろんなことを学び、働いている。
本来は自分の仕事に専念したいけど、まだまだあたしの力が足りないから。
ところが、最近平日の仕事が日増しに忙しくなり、年末に向けて地獄のようなスケジュールが待っている。
一緒に仕事をしているクリエイター君から午前3時にデータが届き、
それのフィードバックと修正版を返して夜が終わり、数時間後は出社。
そんなのもいいじゃないっ!なんか、頑張ってる感じってカンチガイしとけばいいじゃないっ!
そんな風に自分に言い聞かせながらの日々が続いている。
当然夏休みなんかナシ。
でもそんなのはカナダにいた頃からそうだったんだから、何も変わらないっちゃ変わらない。

だけどね、やっぱり日本にいると刺激が足りない。
刺激が足りないなんて言い方は誤解を招いてしまうと思うけど、視野が狭くなる。

そんなことを考えていたら、去年キューバから帰ってきたあとに読んだ本を思い出した。

夜になるまえに/レイナルド アレナス
¥2,100
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死を目前にした、キューバの作家の自伝。
この人が経験したような人生って、日本人にはちょっとリアルに想像できない。
あたしは、キューバという国 をこの目で見て、
自分の育った環境や常識との違いに驚いた後にこの本を読んだ。
彼の生きたキューバに比べたら、あたしの見たキューバはパラダイスのように見えた。
もっとも、あたしが滞在した場所が、キューバの中に創られた観光客向けの楽園だったこともあるのだが。

当時のキューバでゲイである作者が、文章で自由な表現をするってどんなことだったろう。
彼が投獄されたときの気分を、本に書かれてた文章から
あたしはどれほどリアルに読みとれただろう。
自分が若くしてエイズになり、死を待っているときの気分ってどんなだろう。

そんなことを考えながら、あたしはいつものように仕事を家でやっつけつつ、
アメリカにいる若くしてガンにかかってしまいながらも、
今も元気?に日々暮らしている友達のことを思う。


flighty life-b

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2008年03月07日

痴人の愛

テーマ:My bookshelf

最近、日本文学がとても面白いと思うようになった。
もともと小説よりは、もっとリアルなノンフィクションが好きだし、
それでも小説も楽しく読むのだけど、
日本の古い文学作品の古臭い文体がどうも読みづらくてなじめないし
古いっていうだけで大して読む気も起きなかったのだが・・・。

それでは、何がきっかけで日本文学が面白いと思うようになったのか
それは谷崎潤一郎の「痴人の愛」wwwハレンチ!


痴人の愛/谷崎 潤一郎
¥660
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あたしの住んでいる街は、カナダ最大の都市と言われているけれど
アメリカのそれとは全然違い、
日本の本が簡単に手に入らない!
カナダでもバンクーバーには本屋があるのにな。
話は戻って、つまり日本の本がなかなか手に入らないため、
手元にあるものは何でも読む!
「痴人の愛」は、ある読書好きの友達とお互い持っている大量の本を交換したときに手に入れ、
当然面白そうなものから読むわけで、
気づくと読む気のしない文学作品ばかりが手元に残っていたのだ。
で、仕方なく・・・というわけではないけど、読むことにした。
なぜ「痴人の愛」を手に取ったかというと、
実は中学生の頃に読んだことがあり、
当然意味もわからず、楽しめず、なんだか恥ずかしい気持ちになったものだ。
当時読んだことには理由があって、
大体学生の頃は夏休みに推薦図書リストなるプリントが配られて
どれも大して読む気はしなかったが、
なぜかあたしは「痴人の愛」を読んだのだ。
今思えば、どうして「痴人の愛」が中学生の推薦図書リストにあったのか・・・。
どう考えてもおかしいだろうと思う。ハレンチすぎるもの。

ところが、今読んでみると「痴人の愛」はとても面白く、
ストーリーの時代背景を考えると主人公ナオミはとても開けた人物で
やることなすことすべてが新しく、読んでいて古臭さを全く感じさせない!
好きなことをとことん追求し、自分に素直で純粋で
ファッションにこだわる様や、英語をならったり、
外国人と交流があったりと、昭和初期の人とは思えない最先端の人。
恋愛に対してもとてもオープンで、
それについていけない恋人の彼女に対する歪んだ思いも
彼女の歪んだ行動も人間臭さ丸出しで、そこがまた面白い。

だいたい子供の頃に小難しい本を読んでみたって良さもわからないし
大して何も経験してない状態で大人の書く文章を理解できるわけもない。
かといって、子供の頃に本を読むことは決して無駄ではなく、
おそらく大人になってからの読解力を養うというか、
読書をすることのいい練習になると思う。
子供の頃に本を読んでいない人は大人になってから本を読もうとして
なかなか文章が頭に入ってこないとか、
本を読むことが苦痛だということを聞いたことがあるが、
きっとそういうことなんだと思う。



b


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2008年02月16日

Scartissue

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特に興味はなかったんだけど、

レッチリのボーカル、Anthony Kiedisの自伝。

ある日たまたまこの本のレビューをたくさん読む機会があって

どのレビューもベタ褒めで・・・。

その話を音楽好きの友達にしたところ、

友達は発売当時に読んだらしく

「英語も難しくないし読みやすいからflightyも読んでみなよ!」と大絶賛。

そんなわけで読んでみることになった。


Anthony Kiedis, Larry Sloman
Scar Tissue (Hyperion Books)

感想としては、


読み始めたら止まらなかった!!

自伝とかってほとんど興味なかったけど

読んでみるとなかなか面白いもんだなーと思う。

熱狂的なファンだったらまた別の意味で面白いんだろうな。


何が面白いって、彼の言葉使いね。

すっごいクリエイティブ。そして超赤裸々。

友達と話してるみたいな感じで独自の言葉をジャンジャン使うし、

スラングもわんさか出てきて時々全く意味がわからない・・・。

まぁ、じっくり読むような本ではないから

時々わからない言葉があったところで大した問題ではないけど。


ストーリーは幼少の頃から大体アルバムCalifornicationくらいまで。

初めてのマリファナも、初めての女性経験も全部彼の実父によるとか、

もうハチャメチャな人生。

読めば読むほど、今生きているのが不思議なくらいで、

彼の高校の同級生でレッチリ初期のギタリストだったヒレルのように

オーバードーズで死んでもおかしくないくらいのヤク中。


時に感動のシーンもあり、(ジョンがバンドに戻って来るあたりとか)

とても面白い人間ドラマがところどころ繰り広げられている。

ツアーで行った国でのエピソードなども面白い。

ロシアは空の色も建物も全部グレーで、しかも怖いところだったとか。

・・・と同様東京もグレーだったと日本にもあまりいい印象はもっていない様子。

(長くなるので詳しいエピソードは省略!)

もちろん誇張もあるんだろうけど、

彼のプライベートなど元々興味のない人間にとっては

真実であるとかないとかはとりあえず問題ではない。

面白い。それでOK!


読み進めていくうちに、レッチリの楽曲のメチャクチャな歌詞も

なんとなく「ああ、そういう背景があったのね。」と納得できたりするから

きっとファンにとってはバイブル的存在なのではないかしら?


L.A.に住んでいるだけに、

いろんなセレブとのエピソードもあり、

全体通して彼の人生はCalifornicationだわ。


日本語の本ですら読むのが遅いあたしでも

気づいた時にはあっという間に読み終わってた。



b


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2008年01月13日

My year of meats

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今回は最近読んだ本について。

これがとっても面白かったので。


Ruth L. Ozeki
My Year of Meats

主人公の名前はJane Takagi Littleというアメリカ人の父と日本人の母を持つ

ドキュメンタリーを制作する仕事をしている女性。

アメリカで生まれ育ち、日本で清少納言を勉強。


NYで暮らす彼女が職もなく、困っているところに日本のテレビ番組制作会社から

仕事の依頼が来る。

そのテレビ番組は「MyAmerican Wife!」という

日本の主婦層を視聴者の狙いとした番組で、

日本人がイメージするいわゆるアメリカ人家庭

-中流階級の幸せな白人家庭-の主婦を彼女たちの作る料理とともに毎回紹介するというもの。

番組のスポンサーはアメリカの牛肉を輸出する会社なので、

アメリカ人主婦が作る料理は牛肉を使って欲しいと日本から要求されるが、

Janeの選ぶ主婦達は日本の番組製作にたずさわる広告代理店の反感を買う人々ばかり。


では、Janeが選んだアメリカ人主婦とは?

牛肉を食べない黒人、メキシコ人、

たくさんの韓国人の子供を孤児院からひきとって面倒を見ている主婦、

ベジタリアンのレズビアンカップル。


Janeは日本の文化を熟知してはいるが、

アメリカで生まれ育った彼女にとって番組で取り上げる

上に挙げたような人々もまたアメリカ人なのだ。

そういった日本人の持つステレオタイプなアメリカ人像と、

本当のアメリカの姿のギャップがとても面白い。

本の中に書かれている日本とアメリカの文化の違いが

普段私が多く経験していることや、気づくことに似ていて、これまた共感することが多い。


実際彼女自身も取材で訪れたアメリカの田舎町で人種差別的な扱いを受けたりもする。

そういう部分は外国で暮らしている私にも共感できるところが多く、興味深い。


番組制作で出会う人々を通じて、

次第に「アメリカの牛肉は危険」であることを知っていくJane。

彼女自身もアメリカの乳牛に与えられている

成長促進ホルモンの影響と思われる自身の体の異変に気づいていく。

その結果、妊娠したJaneは流産を経験することになる。

アメリカの乳牛には人間の体に影響するような薬品が多く投与されているのだ。

しかも、それは人間の生殖機能をおびやかすものであるという。


私は普段から一人で家で食事をするときは、ほとんど肉を食べないのだが、

この本を読んで、それがもし本当ならとんでもないことで、

例えば子宮内膜症などが現代病の一つとされているのも

牛肉を食べる事と関係があるのかもしれない、

もしかしたら私がカナダに来て太ってしまったのもそのせいかも!と思った。

そう言えば、数年前に友達が「日本人がカナダで太るのは成長促進剤のせいだ」

と言っていたのを思い出した。

その時は笑い流して終わったのだが・・・。

とは言っても、やっぱり肉は好き。


もう一人の主人公は、Janeを常に窮地に追い込む日本の広告代理店で働く男の妻Akiko。

夫の暴力に耐え、苦しい結婚生活から逃げ出し、

彼女が変わっていく様がとても面白い。

そして、ついにアメリカでJaneにも出会う。


本の内容はざっとこんな感じ。

著者は名前からも想像がつくように、主人公Janeと同じく日本人とアメリカ人のハーフ。

彼女のウェブサイトhttp://ruthozeki.com/ を少し見てみる限り、

この本のストーリーは多少彼女の実体験をもとに書かれたのではないだろうかと思う。

ウェブサイト内にある彼女のブログには、

この本は彼女が1996年から97年までバンクーバーに住んでいたときに書かれたそうだ。

関係ないけど、カナダにも居たことのある人なんだと親近感がわいた。

日本ではホステスをしたりと、著者の経歴も面白い!


日本語も多く出てくるし、

英語を勉強している日本人にはとても読みやすく楽しめる本だと思う。

多少難しい薬品やら医学用語も出てくるが、

そんなものは日本語でも大してわからないだろうから読み飛ばす!に限る。


b

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2007年10月25日

冷静と情熱の間

テーマ:My bookshelf

たまたま友達が持っていたので

辻仁成の「冷静と情熱の間」を読んでみた。

辻 仁成
冷静と情熱のあいだ―Blu (角川文庫)

外国での暮らしの中で主人公が思うことなんかは

共感できる部分も多かった。


誰にでも忘れられない人っているよなー・・・

なんてぼんやり考えながら読んでいると、

たまたまこの本を読んでいる時期に

いろんな友人から「運命の再会から始まる恋」の話がメールで届いた。

なんたる偶然!


もう一生会わないと思っていた人との偶然の再会で

また好きになっちゃったとか、

何年ぶりかに再会した人と付き合って結婚することになったとか。

人生って面白いな。

人の気持ちって面白いな。

そういうことって現実にあるんだな。

私にはまだまだわからないことだけど。


ある知人がこの本を読んだと言っていて、

その人は、

「最後の主人公と過去の恋人の成り行きが曖昧に終わるから好きじゃない。」

と言っていたのだけど、

私のこの本に対する意見は少し違う。

ずっと過去にしがみついて生きてきた主人公が

やっと過去から解放されて未来に向かって歩き始める変化が

面白いんじゃない?と思った。


私の友人たちも、

過去の出会いが現在にまた起こって、

その中にそれぞれの未来を見出したんだろうなと思う。

んー、いいね!素敵だわ!




b
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2005年12月11日

それでもまだ・・・。

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いよいよ12月も半ばに差しかかり、

街中がクリスマスの為の買い物客で賑わっている。

実にいろんな人がこの街を歩いている・・・。

今日もジムに行ってきたが、白人も、黒人も、アジア人も

それぞれ好き好きに泳いだりトレーニングにいそしんでいた。


なんとなくそんな風に思ったのは最近読んだ本のせいかもしれない。


吉田 ルイ子
ハーレムの熱い日々―BLACK IS BEAUTIFUL ←詳細はタイトルをクリック!

私が生まれた年に出版されたこの本はNYのハーレムが舞台である。

当時はまだ当たり前のように人種差別があり、

ハーレムに暮らす黒人にとって貧困、麻薬、売春は日常の一部であった。


著者とはバックグラウンドも、時代も、場所も全く違う環境で私は今暮らしているが、

外国での生活の中で考えることなどとても共感できる部分が多かった。

しかし彼女がハーレムで暮らした頃は激動の時代だったわけで、

今の私には計り知れないような厳しい現実があったに違いない。


この激動の時代を支えてきた人達や、それを目で見て考え、

支持してきた著者のような人達があったからこそ、

現在の私達の暮らしやすさがあるのだと気づいた。


外国で暮らすと日本にいたときとは違って日本が良くも悪くも見えてきて

自分のアイデンティティーを改めて知らされるものだと思う。

私は日本人だなんて日本にいたときは考えなかったことだ。


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2005年10月08日

カナダで考える日本の近代史

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最近、終戦前後を満州で過ごし、引き揚げるまでの主人公の女性の生活を描いた本を読んだ。

宮尾 登美子
朱夏 (新潮文庫)


カナダに来てから、自分は日本人だということを意識するようになった。
日本にいたときは周りも日本人だし、
自分を敢えて日本人だなどと実感したり、意識したりしたことはなかった。
きっとそれは自分が持っていた常識がここでは通用しないように、
生まれた場所も、育ちも、宗教も何もかもが違う人々の中にいるせいだろう。

カナダに来ている間に日本では韓流ブームに火がつき、
その一方では韓国、中国での反日デモが激化。
カナダにいても他人事ではなかった。
私のまわりには韓国人も中国人も多くいる。
彼等の怒りの原因は近い過去の出来事のせいだと彼らは主張する。
私達も日本人として歴史を知らなければその怒りを受け止めることも、
突き放すこともできないのだ。

この本の主人公は裕福な家のお嬢さんが若くして
田舎の教師の家に嫁ぎ、彼について満州へ渡り、
そこで終戦を迎え、命からがら逃げ回り、飢え、日本に引き揚げる話。

そのような出来事は決して遠い昔の出来事ではなく、
まだ元気な私の祖母が若かりし頃のことなのだ。

というようなことを日本人の友達と昨晩話した。
みんなそれぞれのおじいさん、おばあさんがそれぞれいろんな経験をしたようだ。
戦争の頃のことを一切話題にしないという友人のおじいさんは
きっと沢山の人を殺し、恐ろしい思いを沢山してきたのではないかと友人は言っていた。

当時の人の考え方や常識は今の私達には想像も及ばない。
でも時々、私達の世代がそういうことを話題にすることがある。
カナダでこんな話を友達とするとは思わなかったけど
これも私達はその人たちの血を受け継いだ日本人ということなのだろう。

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2005年06月21日

Do they hear you when you cry?

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今から約一年半前、私はカナダに来たばかりで全てが新鮮で、
何もかもが楽しくてしかたなかった。
そんな私を訪ねて日本から友達が遊びに来た。
カナダで初めての夏のこと。

彼女は二冊の本を日本からお土産に持ってきた。
上下巻の「ファウジーヤの叫び」という本。

これを読んで私はショックを受けた。
それまでFGMなるものを知らなかったから。

1977年、西アフリカのトーゴという小さな国に生まれた
敬虔なイスラム教徒のファウジーヤは
とても斬新な考え方を持つ父親を始めとした愛情溢れる家族に囲まれ、
裕福で何不自由ない暮らしをしていたのだが、
父親の突然の死をきっかけに彼女の人生は一変した。
父親の姉妹が母親を追い出し、若いファウジーヤを年が倍以上も離れた男の

四番目の妻として結婚させようとしたのだ。
結婚前にはカキアと呼ばれる儀式を行わなければならない。

カキアというのは彼女の部族の言葉で、世界ではFGM(Female Genital Mutilation)と呼ばれている。

私はこの本を読むまでFGMなんていう言葉の存在すら知らなかった。
大学時代にイスラム関係の本を随分読んだが、聞いたこともなかった。
しかし、実際アフリカのイスラム諸国に多いそうだ。
FGMというのは約2000年近く続く女性性器切除の儀式である。
今現在でもアフリカ大陸を中心に行われている。
施術にはガラスの破片や、空き缶のフタ、鋭利な石などが使われる。
多くは麻酔も使われず、伝統的な儀式として地元のヒーラーや助産婦が行う。
出血多量やショックなどで命を落とすことも少なくないそうだ。
不衛生の為、破傷風などにかかり、命を落とすことも多いという。

私たちの常識では全く理解のできないことである。
世界はこの悪しき風習をなくそうという動きが続いているものの、
実際その世界で生きている女性たちにとっては当たり前のことなのである。
私たちが毎日歯を磨き、顔を洗うように・・・。

施術の時期や方法は部族、地域によって様々である。
生まれたばかりの女児に施す場合や、
ある程度成長し、初潮を迎えたころの女児を地域で一斉に集め、
一人一人順番に行うこともあるそうだ。
順番を待っている女児のほとんどはそれを恐れていない。
むしろ、結婚をするのに必要不可欠という意識がある為、憧れてさえいる。
母親は娘が幸せな結婚ができるように早く受けさせたがる。

そもそもどうしてこんな習慣が生まれたのだろう。
いろいろな説があるが、どうやら女性を縛り付けておくためのものらしい。
女性が性行為で快楽を感じるなんてのはもってのほかで、
女性は子供を産むための道具なのである。
そんなむちゃな手術の後遺症はそれはつらいらしい。
性行為や出産のたびに切り開き、もしくは裂け、
衛生が保たれず、不妊になることもしばしば。
そのトラウマが一生続くことも。

進んだ考え方を持った父親の影響でファウジーヤはしっかり教育を受けたため、
私たちと同じようにカキアなんて考えられないと思ったのだろう。
なんとか国外に逃げ、アメリカにたどり着く。
そこでも苦しい思い、絶望を味わいながらも弁護士の卵、
レイリ・ミラー・バッシャーと共に戦い、現在はNYに暮らす。

fauziya

アフリカ最大の国土を持つスーダンでのFGM実施率は89%、
ソマリアではなんと98%の女性がFGMを施されている。
これを行わないと、結婚の結納金がもらえないばかりか、
結婚相手さえ見つからず、しまいには村八分にされることもよくあるそうだ。
アメリカの移民の中にも密かにアメリカ国内で実施するものもいるらしい。

Fauziya Kassindja, Layli Miller Bashir, Gini Kopecky, Fauziya Kasinga
Do They Hear You When You Cry


カナダはジェンダーにおけるガイドラインを最も早く制定した国であると聞く。
ここ、トロントは多民族国家である。
世界中の人々がそれぞれの文化を守りながら平和に暮らしている世界でも数少ない場所。
この本を読んだ当時、私は多くのエチオピア人と働いていた。
もしかしたらこの人も・・・なんてよく考えたものだ。
オプラ・ウィンフリーという人のトークショーではよく差別問題などが取り上げられる。
日本人が知る由もないこの事実を多くの北米人は知っているようだ。
私の周りのカナダ人も知識の一つとしてではあるが、知らない者は少ない。

私たちは私たちの常識を押し付けようとして、
彼女たちの常識を否定しようとしているのだろうか?
非常に難しい問題ではあるが、日本人にもこの事実をもっと知ってもらいたいと思う。
ぜひ、読んでもらいたい一冊である。



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