御無沙汰しております…。なんと1年以上もブログを放置してしまいました。す、すみません…。2012年はとにかく仕事が忙しくてアッと言う間に終わってしまいました。ゲーム関係の仕事はありがたい事に途切れずに続いてます。書籍の挿絵の仕事も頂きました。久々に造型の仕事もやりました。変わった仕事としては美術専門学校で特別講師として講演をやらせて頂いたりもしました。仕事面では社会に出てから1番充実した年だったんじゃないかな…。この調子で2013年も頑張りたい所です。


 ここで宣伝。挿絵を描かせていた書籍「クリエーターのためのSF大事典」がナツメ社様より発売されました。凄く良い本です。故に献本時に観た俺の絵のヘロヘロ具合には本当に落ち込みました。半年前に戻って描き直したいよ。あぁ…。そこ以外は本当に良い本です。全国の書店、amazon等で発売中ですので宜しくお願い致します。


 この件に限らず2012年は、今までにない仕事をやる→テンション上がる→結果に満足出来ず→猛烈に落ち込む、の繰り返しだったなぁ…。これが人生か。



 最後に仕事の合間に描いた仮面ライダーや年賀状のイラストをまとめて掲載したいと思います。2012年は忙しくて趣味の絵に割く時間が激減してしまいました。今年は仕事と併せて趣味の絵も充実させたい所です。







カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-fourze


 「仮面ライダーフォーゼ」。座薬みたいなデザインにガクっとなったがお話は面白かった。終盤の大ドンデン返し(いわゆる〝ヴァルゴショック〟)には本気で驚かされました。ロケットを模したフォーゼのデザインに、本編内でそれなりの理由付けがなされていた点も良かった。






カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-2012


 「年賀状2012」。辰年という事でタツノオトシゴをモチーフに写真をコラージュ。顔の部分の元ネタはスペースジョッキーです。






カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-dragon knight


 仮面ライダー龍騎のアメリカ版リメイク作品「仮面ライダードラゴンナイト」。ハリウッドで大金使ってゼロから作り直したらこんなんかな~という想定で描いてみました。実際の作品は超低予算のパワレン方式…が、しかしスティーブ・ワンが監督してたりマーク・ダカスコスが出演してたりと中々あなどれない内容でした。






カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-ooo p


 仮面ライダーオーズの最強フォーム「プトティラコンボ」をアレンジして描いてみました。変身した途端暴走したり、頭から羽が生えて飛んだり、尻尾が伸びて相手をブっ叩いたりと豪快な活躍が印象的でした。






カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-dark knight


 デシデシ!!バサラバサラ!!「ダークナイト ライジング」。描いておいてアレですが2012年最も期待し、鑑賞後最も落胆した映画。2作目「ダークナイト」を踏襲したハードな作風…と、思いきや中身は1作目「ビギンズ」以上にスカスカという困った映画。不満点は多々有るが、中でも悪役であるベインの行動理由には本っっ当にガッカリした。ベインに失望したトム・ハーディーのファンは「ブロンソン」を観て溜飲を下げましょう。「ブロンソン」最高だよ!






カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-kuuga


 「仮面ライダークウガ」。2012年の初旬に全話観直したんだけど…むちゃくちゃ面白かった。これほど緻密で贅沢に作られた特撮ドラマはこの先もう出ないんじゃないかな。あえてカタルシスを廃し、暴力で暴力を制するヒーローの矛盾に踏み込んだクライマックスも素晴らしい。子供が出来たらクウガを観せたいなぁ。たとえ女の子でもね!






カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-miku


 「初音ミク」。知人のボカロ本に寄稿。怪獣と怪人しか描けない俺に美少女を依頼する方が間違っているっ。でも頑張って描きました。






カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-555


 「仮面ライダーファイズ」。仕事とミクで苦しんだ反動で描きました。大学2年の時にズブズブにハマッて観てたけど、あれからもう10年とは…マジで凹むなぁ。ファイズはとにかくビジュアルイメージのスタイリッシュさ、フェティッシュさが平成ライダーの中でも傑出していた。変身後のキャラクターの描写だけでなく、人間ドラマパートも毎回非常に凝った演出、画作りがされていて本当に感動したなぁ…。敵の幹部が美術館(?)で密談するシーンでは実相寺監督作品を観ているような驚愕の空間が出現して感動で咽び泣いたね。全編これ美意識の塊。子供が出来たらファイズを観せたいなぁ。たとえ女の子でもね!






カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-2013


 「年賀状2013」。巳年って事で蛇の顔をモチーフに。2012年の年賀状が知人、pixiv共に好評だった一方、これは人気が微っ妙ーで新年早々落ち込んだね。確かにちょっとシンプル過ぎたかな…。来年はもっとキャッチーでカッコイイのを描きます。





 各イラストともオリジナルサイズはpixiv で御覧頂けます。また、約2年ぶり(!)にホームページを整理したので宜しければこちらもどうぞ。GHOST FISH.

 

 それでは2013年も宜しくお願いしまーす。


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 4ヶ月以上ブログを放置してしまった…。こりゃあ放置記録更新だ。いかんなぁ。そして2011年も残す所あと1週間ちょいという…。早い。早過ぎるよ。



 近況報告ですが、ゲームのモンスターデザインをやりました。リリース前なので詳しい事は書けないけれど今の所2体分のデザインを担当させて頂きました。1体は四足怪獣型、もう1体は女性怪人型。怪獣型は得意分野なのでゲヘヘと筆がノったけど女性怪人型は難儀したね。とくに顔。顔をカワイク描かなきゃいけなくてカワイイ女の子が描けない俺は大いに参ってしまいました。まぁでもこういう仕事はやっぱりやってて楽しい。細かい修正は入ったけど、大掴みのデザインは比較的自由にやらせてもらえたのもありがたかったです。


 仕事や私生活は問題無い一方で、情緒面は最近最悪だね。なんかもう灰になって海の彼方に飛んでいってしまいたい気分だよ…。何でこうも暗鬱な気分なのか。仕事や私生活で楽しい事があってもその高揚感が全然持続しないんだよね。表には出して無いけど心の中が常にドヨーンとしてるんだよなぁ。もっとスッキリとした気分で毎日を生きて行きたいよ…。




 そんな訳で上がったり下がったりですが、趣味で仮面ライダー描くのだけは続けてます。これが心のオアシスと言っても良いね…。今回はダブルとオーズ。どっちも2、3ヶ月くらい前に描いたものだけど、ブログには初掲載です。





カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-仮面ライダーダブル

 仮面ライダーW。Wと書いてダブルと読みます。オールスター出演のお祭り騒ぎだった前作「ディケイド」とは対照的に、堅実なドラマ作りと丁寧な人物描写がとにかく好印象で、個人的には平成仮面ライダーの中で1番好きなシリーズ。2人で1人の仮面ライダーに変身するという新趣向も盛り込みつつ、ライダーのデザイン自体は非常にオーソドックスかつシンプルなのも良い。架空の都市を舞台に、異形の犯罪者=怪人と戦い難事件を解決するという設定もバットマン的で格好良いじゃない。また、ディケイドまでの恒例だった物語後半の尻すぼみの展開やラストバトルがショボいという平成ライダーの悪習を完全に打破してみせたという点も特筆に値する。他にもダブル以外のサブライダーも皆格好良いとか(とくに仮面ライダースカル)劇場版の出来が凄く良いとか寺田克也デザインの怪人が格好良いとか…優れた点の枚挙に暇が無い。あと何気にエロいシーンが多いのも男子的には嬉しいね!幹部怪人の男女がお医者さんごっこするシーンは最高でした。


 もうちょっとテンションが高かったらダブルについてだけで長文の記事にしちゃいたいくらいなんだけど、それはまたの機会にしたいと思います。イラストはアレンジを加えて描いたダブル。背後には幹部怪人を添えてみました。ダブルは元のデザインと造型が最高なのでアレンジは控え目に。背後の幹部怪人達も寺田克也デザインが死ぬ程格好良いのでほとんど劇中そのままです。寺田克也デザインの怪人「ドーパント」はデザインも造型も素晴らしかった。とくに天候を操るウェザードーパント(イラストの左側下から2体目)は数有る平成ライダー怪人の中で1番好きかも…。アクションフィギュアが出た時は嬉しかったなぁ。当然買ってしまいました。





カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-仮面ライダーオーズ

 仮面ライダーOOO。OOOと書いてオーズと読みます。普通読めません。OOOと書いてあったらチンコとかウンコとかいう単語で勝手にOを埋めてしまうんじゃないでしょうか。え、俺だけかな…。先述のダブルの後を継ぐ形で始まったのがオーズ。主要スタッフは仮面ライダー電王の皆さんだったので、カラっと明るい作風に。にも関わらず時々ドロっとしたものが垣間見える所が中々どうして平成ライダーしていて、1年間楽しんで観れました。とくに後半、主人公が本人の意思に反して怪人化していく所は良かったね。それでも個人的にはやっぱりダブルほどハマれなかったのが正直な所。ダブルがSF的な設定だったのに対してオーズは錬金術を出自に持つファンタジー系のライダーだった。ファンタジー苦手なんだよね…。何でも「魔法」で片付けられちゃう気がして。ではその魔法とは一体どういう力なのか、オーズとは一体何なのかって所を科学的に掘り下げてファンタジーからSFに転じていくってのを期待したけどそっちの方向には行かなかったなぁ…。設定には深く突っ込まず、キャラの魅力で押しまくる所も電王に似てる気がしないでもない。また、電王といえば愛嬌たっぷりの味方怪人「イマジン」達の大人気っぷりが印象深いが、オーズに登場する幹部怪人「グリード」はイマジンを悪役に翻訳したようなキャラで、悪役にも関わらず同じく人気キャラになってしまった(俺もグリードはかなり好きです…)。そしてやっぱりというか何というか劇場版で遂に電王と競演…ついでに歴代ライダー全員と競演。その次の映画では何故かあばれんぼう将軍と競演…。んー悪いとは言わないがどうなんでしょうか。なんでもアリな電王商法を応用したせいで、ダブル以前のディケイドの頃まで先祖返りしてませんかね…。でもこれをダブルがやってたら怒り狂う所だけどオーズだと何故か「まぁ、いいか…」と思っちゃうんだよね。そもそも声出して歌う変身ベルトが登場した時点で「今年は理屈抜きに楽しんでね♪」というサインが出てたんでしょうね。気付かなかった俺がバカでした…。


 さてイラストはオーズと相棒の鳥怪人アンク、そしてグリード達。過去に存在した「初代オーズ」がグリード達の力を一斉に取り込もうとして暴走してしまう…という回想シーンがやたらと格好良かったので、その場面をモチーフに〝力の制御に成功して玉座と化した4グリードに鎮座するオーズとアンク〟というIFの光景を描いてみました。アンク以外のグリードはオブジェと化してオーズに力を搾り取られてるってな感じです。劇中の回想シーンから察するに、初代オーズはどうも中世ヨーロッパ辺りの王様だったらしいんだな。ダーティーな戦術から善人とは思えない人物像が感じられて非常に魅力的だった。…にも関わらず、あまりフィーチャーされないまま物語が終わってしまったのはちょっぴり残念でした。





カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-仮面ライダーW ダブル


カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-仮面ライダーOOO オーズ



 大きめの画像は、こちらをクリックして御覧下さい。↑




 2枚ともpixiv にも投稿してあるので、興味の有る方はどうぞ。pixivと言えば、最近被お気に入り登録が1000人突破しました。わーい。1000って数字の千だからね。1チンコとか1ウンコじゃないからね。


 

 馬鹿な事言ってたら元気出てきたぞ。今後はもうちょっと真面目に更新します。それではまた。





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 前回「5月は1回更新した」って書いてたのに見直してみたら1回も更新してねぇじゃん。つまり丸2ヶ月完全放置だったという…いやすんません。



 在庫一掃シリーズの3回目。今回も東映キャラの固め撃ちです。




カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-仮面ライダーJ


 まずは「仮面ライダーJ」。前々回紹介した「仮面ライダーZO」に続き94年に劇場公開された作品で、監督も雨宮慶太氏が続投。対象年齢が下がった為に話の内容が明快になった一方、雨宮デザインのクリーチャー描写の冴えは相変わらずで、はっきり言って主役の仮面ライダーJより怪人達の方がカッコイイ。とくに敵のリーダーであるコブラ男「ガライ」のデザインは出色で、歴代のライダー怪人の中でも5本の指に入る好きなキャラです。そして本作最大の特徴は何と言ってもクライマックスに仮面ライダーが巨大化してしまう点。当時小学生だったけどこの展開にはビックラこいたもんだ…。しかしこういうキャラクターのイメージを破壊しかねない暴挙さえ許容してしまうのが仮面ライダーというブランドの凄い所であり、原作者である石ノ森先生の偉大な点と言えるでしょう。普通なら原作者オッケー出さないよね。

 イラストは夕暮れの中に巨大化したJが姿を現すクライマックスシーンをイメージして描いてみました。劇中では巨大化の前後でJの容姿に変化が無いんだけど、巨大化すると基本デザインはそのままにプロポーションと体表のディテールが変化する!…ってな事になったらより格好良いかもしれん!と思い、やや人間離れした姿にしてみました。まさに異形の巨人。萌えだね。





カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-仮面ライダーシン

 お次は91年のVシネマ「真・仮面ライダー 序章」から仮面ライダーシン。仮面ライダー生誕20周年を記念して製作された作品で、原作者である石ノ森章太郎先生念願の完全大人向け&リアル志向の仮面ライダーが結実した作品。故に主役である仮面ライダーシンの外見は生物感溢れる〝バッタ男〟そのもので、変身シーンも肉体のメタモルフォーゼを特殊メイクで克明に描くなどグロテスクなものとなった。上記のJの巨大化もそうだけど、キャラクターのイメージを破壊するようなアイディアを原作者自らが率先して実現しようとする姿勢には本当に頭が下がります…。石ノ森先生凄いっす。仮面ライダーBLACK RXに失望して仮面ライダーを卒業した気になっていた当時8歳の自分も、リアルに生まれ変わった真・ライダーの姿を観て惚れ直し、以後再び仮面ライダーの世界にズッポシとハマってしまったのでした。

 タイトルの序章という単語の通り当初はシリーズ化の構想が存在し、序章以後バッタ男が仮面やバトルスーツ、そしてバイクを得て、いわゆる仮面ライダーへとステップアップして行く過程を描くはずだったという。しかし残念ながらシリーズ化は頓挫し、ターゲットを再び若年層に戻して「仮面ライダーZO」が製作される事となった。上のイラストはもしシリーズが継続してバッタ男=シンが仮面ライダーになっていたら…というイメージで描いてみました。もともと劇中で使用されたシンのスーツの造型が最高なので、顔つきは珍しくオリジナルに忠実に描いています。劇場版のディケイドにまさかの再登場を果たした時は「おぉお!」と喜んじゃったけど、スーツの出来が悪くって残念だったなぁ(とくに顔が)。しかも他のライダーと並んだ時の違和感が凄まじくてネタキャラ扱いされてしまったのも可哀想だった…。色々と不遇なシンさんですが俺は好きよ。





カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-ハカイダー


 最後は95年の劇場公開作品「人造人間ハカイダー」から人造人間ハカイダー。ZO、J、と続いた東映劇場ヒーローシリーズ最終作。これも当時映画館で観たなぁ。てっきり3度目の仮面ライダー映画が登場するのかと思っていたら、まさかのハカイダーというチョイスに驚かされた。御存知の通りハカイダーはもともと「人造人間キカイダー」に登場する悪役キャラ。にも関わらず本来の主役であるキカイダーを差し置いてハカイダーがピンでリメイクされるというのは相当のサプライズ人事だった。3連投となった雨宮監督によって容姿も世界観も生まれ変わった新生ハカイダーは、それまで観た事も無いハードかつダークなヒーローとしてスクリーンに現れた。

 まず物語の舞台となる場所が日本では無い!舞台は様々な人種が入り乱れる架空の未来都市「ジーザスタウン」、初っ端から独裁者による圧制、支配の様子が超残酷に描かれる。捕らえたレジスタンスをロボトミー手術し、廃人になった彼等を「まるで子供のようだ…」とウットリと愛でる独裁者…。いきなり変態オーラ全開の展開にザワつく劇場内(笑)。子供は目がテン、眉間にシワを寄せる保護者!あわわ。これ以降も衝撃映像のつるべ打ち。腕がちぎれ飛び、頭が粉砕されるデスマッチ風味全開の戦闘シーン、敵の手にかかりあっけなく惨殺されてしまうヒロインの少女、ライバルキャラ、ミカエルとのラストバトルもロボット同士とは思えない残酷度。一見正義の味方風の端麗な容姿のミカエルをハカイダーはボコボコにする。ミカエルの首を強引にねじ曲げ脊椎ごとズルズルと引きずり出すハカイダー、純白の外装からは想像も出来ない赤黒い肉塊がブチュブチュっと噴出し断末魔と共に死んでいくミカエル…ほ、ほげぇ!気持ちワリぃー。そして劇場内に充満する異様な空気…!前の席にいた男の子は目を伏せていたし、途中退席した保護者と子供もいた。特撮ヒーロー映画を観に行ってそんな体験をするのは初めてだったなぁ…。でも映画が終わった後に面白い、面白くないとは別種の「何だかスゲぇもんを観ちゃったぜぃ!」という変わった快感に満たされた事をよく憶えている。まぁ良くも悪くも強烈な映像体験を多くの子供達に刻んだ映画である事に間違いは無い。

 そんなビターな思い出はともかくとして、対象年齢度外視のゴア描写だけで無く、あらゆるものが真っ白に塗りつぶされてるジーザスタウンの美術デザインや、公道でのバイクアクション、重厚な音楽…等々スタイリッシュな要素も多く、非常に見所の多い作品である。ZOの時にも感じた雨宮監督の「子供向けだからって容赦しねぇぞ!」という根性が今作からもヒシヒシと感じられて素晴らしい。個人的には独裁者の「花が何故美しいか分かるか?それは花が無抵抗だからだ。人民も花のようでなければならい」というセリフに対応するようにハカイダーが花を炎上させるシーンが象徴的に登場する所が映画ならではの表現、って感じで好きだった。無抵抗な植物同然に生きる者達へのハカイダーの怒り、反逆者としての心意気がビシっと決まる格好良いシーンなんだな。それにヒーローって普通花を燃やしたりしないしね(笑)。ハカイダーは別に正義や誰かの為に戦ってる訳じゃないし、圧制を強いていた独裁者を滅ぼした所で結局街は崩壊してしまったようだし、傍から観たらその名の通りただの破壊者なのかもしれない。そういう意味では主役に昇格したとはいえアンチヒーローのままなのだけれど、何者にも束縛される事を拒絶し、権力に立ち向かう姿には、やはり普遍的な魅力が宿っている。とくに男子はこうしたキャラに強烈なフェロモンを感じずにはいられないのではないかな。ハカイダーという稀代の名キャラクターの魅力を更に増幅させたという点に措いて、本作はかなりの成果を上げたと言えるし、製作陣はサプライズ人事への落とし前をキッチリつけてみせたと言って良いだろう(興業的な成果はともかく…)。また、ZOから続いた雨宮ヒーロー3部作の最終章としても高い完成度を誇っており、先述の通り仮面ライダーでは無い主役を得たことで、ドラマ、映像の両面で雨宮監督の作家性がこれまで以上に顕著に現出し、昇華された作品と言える。デビュー作である「未来忍者」以来の異世界を舞台に設定し、それを描き切った点でも雨宮監督にとってエポックな作品であるに違いない。

 前置きがやたらと長くなってしまったが、イラストの解説。さんざん雨宮ハカイダーの魅力を語っといて何だけど、あんまり劇中のハカイダーに似てません(笑)。雨宮ハカイダーのデザインとそこから派生したSICハカイダーの印象が強烈過ぎて、それ以降ハカイダーのデザインに関して別方向のアレンジを見掛けなくなってしまった感が有りました。という訳であえて新しいデザインラインのハカイダー像を模索してみたのですが…んーどうなんでしょう。脳みそフードの透けてる範囲をフリーザみたいにしちゃったのは賛否が分かれるかもしれませんね。あと目つきはやっぱり雨宮ハカイダーの呪縛から逃れ切れませんでした…。格好良いもんなぁあの目つき。





カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-仮面ライダーJ

カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-真・仮面ライダー 序章

カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-人造人間ハカイダー


 

 クリックするとデカいサイズの画像が表示されます↑




 3作品ともPIXIV上にもアップしてあるので、ログイン出来る方はよかったら御覧になって下さい。今月は頑張って更新頻度を上げたいなぁ…。それではまた。





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エクソダスしないか

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 どうも、ご無沙汰しております。気が付いたらもう7月、2011年も半分終わってしまいました。早いなぁ。5月は更新1回、6月はとうとう1度も更新せずに全力でブログを放置してしまいましたよ…。忙しかったというのも有るけど、気分がとにかくローで…7月は久々に東京に行く予定も有るのでテンション上げて行きたいなぁ。ブログの更新頻度も頑張って上げるぞ。




 ちょっと前の話になりますが、5月末に全てが嫌になり沖縄に逃亡したので、今回はその時の事を書きたいと思います。沖縄といえば某映画プロデューサーも逃亡先としてチョイスした場所ですね。逃亡先といえば沖縄、沖縄といえば逃亡先。さて、特撮ファンに沖縄と言えば何!?と問うたならば、初期ウルトラシリーズの脚本家、金城哲夫さんの出身地!…コレが正しい解答でしょう(あるいはキングシーサー)。という訳で特撮ファンが沖縄に行ったらここだけには行かねばならない金城哲夫さんの書斎に行ってきました。




カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-金城哲夫


  これが金城哲夫さんの御実家、那覇市内に有る料亭「松風苑」。門と敷地がムチャクチャ立派で貧乏人の自分にはいきなり敷居が高えや。門をくぐると、とにかく庭が広い。橋の架かった池が有ってベムラー…じゃなかった鯉が泳いでました。




カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-金城哲夫 2


 親戚の方に案内されて庭を進む。敷地の隅に建てられた離れの2階が金城さんの書斎だ。うおお。




カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-金城哲夫 3


 うおおお。昔からテレビや本で何度も紹介されてるのを観てきたが…実際に見学出来る日が来ようとは。感激です。天才が創作に励んだ空間、いいねぇ。




カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-金城哲夫 4


 机上には生前愛用されていた私物が置いてありました。ソフビ人形は来訪者や円谷関係の方から贈られたものを親戚の方が置いたもの…らしいです。という訳で手前の平成怪獣イフが浮いちゃってます。よく観たら窓際に数年前に原型製作を手伝わせてもらったM1号製のマンモスフラワーが!嬉しい。


 それにしても天才の使っていた机…いいねぇ。畏れ多くて触れませんでした。




カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-金城哲夫 7

 書斎の隣の部屋には原稿や関連書籍が展示してありました。生前の盟友、上原正三さんや実相寺監督の著書も。




カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-金城哲夫 6

 ウルトラシリーズのシナリオも展示。五郎とゴローのシナリオ、表紙がカッコイイなぁ。オレンジの表紙、帰マン11話のシナリオは金城さんの円谷プロでの最後の作品。




カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-金城哲夫 5

 資料部屋の一角にウルトラ警備隊と、科学特捜隊、そしてフジアキコ隊員の写真が…。フジ隊員役の桜井浩子さん、アンヌ隊員役の菱見ゆり子さん、アマギ隊員役の古谷敏さんが松風苑を訪れた際の写真も飾ってありました。他にも書斎を訪れた著名人の色紙や写真が数多く展示されていました。


 …という訳で滞在時間は短かったものの幸せな一時を過ごす事が出来ました。親戚の方にお話を伺えた事も嬉しかったです。最初の方にも書いたけど以前から1度は訪れてみたい場所だったので、念願が叶いました。しかしまぁ聖地を訪れたからと言って馬鹿がいきなり徳の高い人になれる訳では無いので、金城さんのような立派な人物になれるように今後も精進したいと思います…(当時逃亡中だったけど)。ついでにこの日は自分の28回目の誕生日でした。誕生日に金城哲夫さんの書斎に行くってなレアなシチュエーションは後にも先にも今回だけだろうなぁ…。




 金城さんの書斎だけで無く、首里城や美ら海水族館などなど沖縄の名所も観光してきました。沖縄はええ所だ…。ホテルも3箇所泊まったけどどこも広くて良かった。とくに2日目のホテルは「プリズナーナンバー6」に出てくる「ヴィレッジ」にそっくりで興奮したね。風船オバケに捕まっちまうかと思ったよ。




カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-シーサー


 そして沖縄といえば名物のシーサー。どこ行ってもシーサー様が座ってます。顔つきや造型のレベルがマチマチで、そこがまた面白いんだけど、とくにコイツは格好良かったなぁ。首里城の売店の前に座ってた個体なんだけど、牙の生え方や表情に「怪獣ダマシイ」が感じられて良かった。ファイナルウォーズ版のキングシーサーより1000倍格好良いね!




カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-シーサー2

 

 なんとトイレの水道の蛇口にもシーサーが(笑)。これもキモカワな感じで好きです。




カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-ちゅらうみ


 お次は観光名所、美ら海水族館。大水槽の中にジンベエザメが3匹も泳いでいてビビりました。しかもジンベエザメはマジでデカい。まるで怪獣じゃ。しかしデカ過ぎる図体に反して、おとなしい性質とつぶらな瞳のオーナーでも有る。おかげで館内随一の愛されキャラさ。ニクいね。




カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-ちゅらうみ2

 大水槽の横にはカフェが併設されていて、泳ぐ魚を間近に見ながらお茶する事が出来ます。ここの空間設計は格好良かったなぁ。入った瞬間、実相寺ダマシイが萌え…燃えあがって写真を撮りまくってしまいました。こういう空間に入ると創作意欲やイメージがボコボコと湧きますね。ムーディーな場所なので女性を口説くのにも最適でしょう。でも横を泳いでるエイを見て「ボスタングみたいだね」とか言うとフラれるぜ!




カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-ちゅらうみ3

 いやー格好良いなぁ。コンクリの柱越しに見上げると、まるで魚が空中を飛行しているようにも感じられるから不思議です。そうした超現実感を味わえる素晴らしい空間でした。こういうロケ場所を使って硬質なSF映画を撮ってみたいね。




カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-加藤侑

 もともと超面倒臭がりで旅行は嫌いなんですが(飛行機も怖いし)、今回の沖縄旅行はかなり楽しかったです。たまには積極的に日常を脱出するのも大事だしイイもんだなぁと思いました。それにやっぱり金城さんの書斎を見学出来たのは嬉しかった…あの感激は一生忘れません。まぁそんな訳で非常に思い出深い旅になりました。皆さんも逃亡先には沖縄をチョイスする事をオススメします。





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在庫一掃02

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 げげ、4月も今日で終わりか…。毎年4月は忙しくて死にそうになってる気がするけど今年の4月は本当に酷かったな…。来月もこんな調子が続きそうだし、ますます心の余裕が無くなって行きそうで心配です。


 そんな訳で新しい絵を描く時間が無いので前回に引き続き在庫一掃スペシャルです。今回は仮面ライダーを中心にまとめてみました。






カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-仮面ライダーアギト

 まずは「仮面ライダーアギト」。描いたのは去年の秋ぐらい…だったような…。アギトは真面目に最後まで観た最初の平成ライダーなので結構想い入れが有る。近作って印象だったけどいつの間にか放映10周年…俺も歳取るワケだ…。最終回をやってたの大学受験の日だったもんなぁ。懐かしい。前回のイラスト同様これも「AgitΩ神話」のタイトルでpixivに投稿。初めてランキングに入ったりしてちょっと嬉しかった。アギトは刑事ドラマが転じて神話的スケールに話が拡大していく所が面白かったなぁ。敵が人類の創造主そのもの、つまり神様だったというオチには痺れたね。怪人が全員天使ってのも格好良い。そうした劇中の要素を増幅して宗教画風のイラストにしてみました。(細部は下のアイコンをクリックして等倍表示でご確認下さい。)





カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-仮面ライダーBLACK RX

 次は「仮面ライダーBLACK-RX」。名前が長い、打ち辛い。5歳の時に観て死ぬほどハマった仮面ライダーBLACKの続編。しかしダーク&ハードだったBLACKに対してRXは露骨に子供向けになってしまい、子供ながらに大いに失望した記憶が有る。おまけに主役のRXの造型もノッペリした面構えと首が妙に長く見える襟元の処理が全然格好良く見えず「仮面ライダーはこれで卒業しよう…」と思ったのを良く憶えている。そんな訳でしばらくは一番嫌いなライダーだったのだけれど、近作「仮面ライダーディケイド」に再登場した時にムチャクチャ格好良く演出されていて約20年来の不満が一気に解消され、以後好きなキャラクターになってしまいました…。子供のころに「ダセェぜ!」と思った件のデザインも今観ると非常に味が有ってイイですなぁ。そんなRXへの不満解消記念として描いたのが上のイラストです。せっかくなのでRXがフォームチェンジする「ロボライダー」と「バイオライダー」もアレンジして両脇に添えてみました。この2体も放映当時は「ダセェよ!子供ナメんな!」と思ったものの今観ると味の有るデザインでイイですね。これも「R-X」のタイトルでpixivに投稿。「RX最高だぜ!」という主に同年代の方々から好評価を頂き嬉しかったです。みんなRX好きなんだね…。





カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-RX ライドロン


 続いても「BLACK-RX」から、RXの愛車「ライドロン」。仮面ライダーなのに乗ってるの四輪車…それじゃ仮面ドライバーじゃん!と、当時古参のファンを失望させ、そのスリッパみたいな形でテレビの前の子供達も失望させた伝説のメカだ。バイクだろうが車だろうが要は格好良ければ大人も子供もOKなワケで、その点がライドロンには絶望的に欠けていた。90年代を目前にしてこりゃ無いだろってなデザインと演出は前述のRXの外見以上に「もうこんなの卒業しなきゃ!」という俺の思いに拍車をかけたのだった。RXへの不満はディケイドを観て解消されたが、さすがのディケイドでもライドロンの存在だけは全力でシカト…。そんなライダー史の汚点が現代に復活したらどうなっていたのか?果たして格好良いライドロンは実現可能なのか?そんな想いから描いたのが上のイラスト。うーん…正直格好良くなったのかどうか自分でも分からないっすね…。これもpixivに投稿したけど信じられんくらい人気無かったね(笑)。どうやら「RXは好きだけどライドロンはちょっと…」という人が多いようです。どんな名作にだって「ここだけはちょっと…」ってのは有るものさ。ゴジラVSビオランテの沢口靖子の昇天シーンとかね。





カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-仮面ライダーZO


 さて、最後は「仮面ライダーZO」。ZOと書いてゼットオーと読みます。間違ってもゾーと読んではいけません。93年に劇場公開された作品で、小学4年生の時に映画館行ったっけな…。あの「ゼイラム」の雨宮慶太監督が仮面ライダーを撮る!という事で期待して観たら、期待の何倍も凄い作品で大感動した。良質なシナリオ&格好良いキャラクター&燃える主題歌と三拍子揃った傑作で、約20年経った今観ても全く古さを感じない。クリーチャー風味全開でムチャクチャ怖い怪人達や改造手術を強制される主人公などなど今では決して描けない要素が丹念に盛り込まれている点も素晴らしい。こういうエグい部分を子供向けにスポイルしない所に雨宮監督の真摯な姿勢が感じられて小学生ながらに「偉い!尊敬します!」と思ったもんだ。劇場作品1本のみの登場という事で、あまり脚光の当らないライダーだけど、自分のように墓まで持って行きたいという根強いファンも多い。上のイラストは久々にビデオを観直して「やっぱZOイイなぁ~」と感動して描いたもの。ZOの手の中で消滅しつつ有る球体は悪役のドラス。ドラスは本体がボールサイズの球体なんだけど、そこに分子分解して再構成した金属の身体を纏ってるという格好良いにも程が有るだろうってなキャラクターだった。しかも超悲しい出自のオーナーで兄弟とも言うべきZOとの対決が涙を誘うんだな。劇中にはこんなシーン無いんだけど、死んで天に召されるドラスを看取ってやるZO…ってな感じのイラストにしてみました。案の定「仮面ライダーZO」のタイトルでpixivに投稿。好評価が嬉しかっただけじゃなく、非常に「熱い」コメントが沢山寄せられてZOの根強い人気を再認識させられました。





カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-仮面ライダーアギト AgitΩ



カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-仮面ライダーBLACK RX



カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-ライドロン



カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-仮面ライダーZO


 各画像、クリックすると等倍表示されます↑ 細部のご確認はこちらでどうぞ。




 まだまだ公開せずに蔵に入ってるイラストが沢山有るので、今後もちょいちょいアップして行きたいと思ってます。しかし新規のイラストを描く時間が持てないのは本当に辛いなぁ。1週間くらい絵ばっか描いて過ごしてぇよ。お前は保育園児か。それではまた。






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在庫一掃01

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 地震に原発事故、スーちゃんが亡くなり、サコミズ隊長が首吊り自殺…ついでにサイババ様もお亡くなりになってしまった。良いニュースが無いねぇ…。被災した訳でも無いのに地震の後は何だかヘロヘロになってしまい、このブログも随分放置してしまった。最近は仕事がウルトラ忙しく、毎日6時半起床&週6勤。当然ゴールデンウィークも返上さ。そんなこんなで自分の為に使える時間が全く無くなってしまい結構参ってます。いや、相当参ってます。財布は潤っても心が乾く、このジレンマはいつまで続くんでしょうか。まぁこんな御時世に贅沢言ってんじゃねぇって感じですが…。そして来月には28回目の誕生日が迫っている。28かぁ、歳取ったなぁ…そろそろ大人の男としてちゃんとしないといけないよね(毎年これ言ってるな…)。この前彼女と御飯食べに行ったら「20代の内に結婚しないと住宅ローン組む時大変だよ!」と言われ、地震の時以上にヘロヘロになってしまった。大人になるって大変だ。


 そんな訳で絵を描く時間と気力が無いので、これから数回に渡って描いたもののお蔵に入っていたものや、pixivやホームページにはアップしたけどブログには未掲載だったものをまとめて紹介してお茶を濁したいと思います。今は無理だけど、また時間が出来たら映画の感想&イラストも再開したいなぁ…。




カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-ウルトラの母


  で、いきなりコレかよ…って感じですがウルトラの母です。随分前に描いたものなので、どうして描いたのかも思い出せません。「たまにはカワイイ女の子でも描いてみるベぇ」と思ったのかもしれません。でもこうなってしまいました。「エクスターミネーター」というタイトルでpixivにアップしたら意外と評判良かったです。pixivにはウルトラの母のイラストが大量に投稿されているし、熱狂的なファンの人もいるようで色々と驚かされました。メフィラス星人にウルトラの母が調教されるってのを連作で描いてる人とかもいて、人間の性欲の奥深さにも改めて唸らされましたね。日本男児は何にでも欲情出来るんだから大したもんだよ。さすがワビサビの国。ぽぽぽぽーん。





カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-ユリアン ウルトラマン80


 お次は「ウルトラマン80」に出てきたユリアン。これも「たまにはカワイイ女の子でも描いてみるずらぁ」と思って描いた…のかなぁ?ユリアンといえば王女って設定が全くデザインに反映されていないのが残念過ぎるキャラクターですね。顔も大仏みたいで全然カワイク無いし困ったもんだ。全く愛着が無いのでウルトラの母以上に好き勝手やってしまいました。「エクスターミネーター2」のタイトルでpixivに投稿したら、やはり好反応だったけどウルトラの母ほどの人気には至りませんでした。やっぱり元キャラの魅力の差なんでしょうか。


 2人を並べるとパンストみたいなので、暇が出来たら並び立ってる絵に構成し直そうかなーとも思ってます。バトルスーツ&武器、とウルトラマンデザインのセオリーを無視しまくってしまったけど、コレはコレでカッコイイからOK!と言ってくれる人が沢山居たのは嬉しかったです。かの成田亨先生はウルトラの母を観て「ウルトラマンにおっぱいをつけるとはけしからん!」とお怒りになったそうですが、個人的には女性の美しいボディーラインはウルトラマンと結構相性良いんじゃないかなぁとも思いますね。映像に登場したウルトラの母やユリアンが成功していたかと言うと疑問も残るけど、追求の余地の有るテーマだとは思います。それに男の子はやっぱりエロいものに弱い。エロさと格好良さを両立した現代風の女性ウルトラマンってのを映像で拝んでみたいものですね。





カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-ウルトラの母 マリー


カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-ユリアン 80


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 今回はウルトラマンだったので、次回は仮面ライダーですよ。それではまた。








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むぅ…

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 大地震に原発事故…突然エラい事になってしまった。被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。普段は血がビュービュー出る映画や、都市が壊滅する映画を「ゲヘヘヘ」と観て楽しんでるが、いざ現実がフィクション以上の状況になっちゃうと、それどころじゃないですね…。リアルタイムで壊滅していく都市を観てヘナヘナーと虚脱してしまった。


 東北ほどではないにせよ、ちょっと前まで住んでた千葉や、勤めていた新宿も大変な事になってたし、実際に帰宅難民経験をしてしまった友人知人もいた。愛知県の実家は運良く被害が無かったけど、東海地震が誘発されたら水没間違い無しの超海辺なので背筋が寒くなったね。実家が海辺に有る事でこんなにイヤーな気分になったのは初めてだった…。



 どうでも良い話かもしれんが、地震が来る前の晩たまたま「ER」の最終回を観てたんだけど、さっきまで会話してた人が目を離した隙にアッサリ死んでしまうという場面が登場して「人間いつ死ぬかわからん、悔いの無いように毎日生きなきゃな!」と思った矢先の大災害で愕然としてしまった。被災した方々も3月11日の朝はいつも通りに会話したり御飯食べたりしてたのに、その数時間後には津波に飲まれていたという…。今ホゲーとブログ書いてる俺も数時間後に突然の東海地震勃発で死んじゃうって可能性もゼロじゃないワケだ。そういう事考えると改めて毎日を悔いなく生きなきゃいかん…と思っちゃったな。


 それから登録してるイラストレーターのSNS「pixiv」の受信箱に「ユウさん無事ですか?日本ガンバッテ下さい!」ってなメールが海外のマイピクさんから届いた事も、驚いたと同時に素直にありがたいなーと思ったね。普段は「人間なんて一皮剥けばケダモノなんだよ!」という永井豪志向の俺も、この小さな善意に「人間も捨てたモンじゃないな…」とキュンとなってしまいました。(単純過ぎる)


 まぁとにかく被災者でなくとも、こういう非常事態に陥ると普段考えない事を考えたり、普段気付かない事に気付いたりするって事が改めて良く分かった。日本中の人が今回そういう経験をしたはずだ。そこで発見した事をポジテイブな方向に活かせば日本の復興にも繋がるんじゃないかな。「ゲヘヘヘ」と笑っていられる平穏な日々が早く戻って来ると良いなぁ…。













悪夢探偵2

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 最近ホラー成分が足りないぜっ!という事でホラー映画観たので感想書きます。外気が暖かくなり爽やかな春の近付きを感じさせる今日この頃ですが、このブログは相変わらず不健康&下品度MAXです。





●「自販機の女」


 7年前に衛星劇場で放送されていた「日常恐怖劇場」の中の1エピソード。大学時代に部室で映画雑誌をパラパラ見てたら肉塊の中に磔にされた若い女のエグーいエグーい劇中写真が目に飛び込んできて「何だか分からんが凄そうだ…」とビビらされたのがこの作品。いつか観たいなぁと思いつつ気付いたら6年経ってました(こんなんばっかだな…)。あらすじを簡単に書くと、神隠しの噂の有る人里離れたコテージに遊びに来た若いカップルが、山中の自販機で買った怪しいジュースに心身を蝕まれるていく…というもの。なんかもうお話からしてB級感プンプンでたまんねぇ!って感じでしょ。主役のカップルも男はイケメンでバカ、女はワガママのビッチ、というワカリ易さ。敷居が低い!(笑)。件の怪しいジュースを飲んだ二人は色欲の虜になりセックスしまくる!味覚も変化しバーベキュー用の生肉をガツガツ喰う!挙句にはジュースの事しか考えられなくなりお互いに醜く争う!まるで麻薬中毒患者のような状態になった二人が自販機の前で「うわぁーもっとジュース飲みたいぃいー」とジタバタするシーンは怖いけど思わず笑ってしまう。そんな二人の前で自販機がパカっと開き中からミイラ化した男が吐き出された!そう、その自販機こそ神隠しの正体であり、内部に取り込んだ人間から抽出した欲望の塊をジュースに加工して販売するおぞましい装置だったのだ!ミイラ男の代わりにワガママ女が自販機に引きずり込まれ、男はそれを観て発狂。メデタシメデタシ…ってなんじゃこりゃー!想像以上の馬鹿度(褒めてます)で見終わった後ポカーンとなっちゃったよ。学生時代に見てビックラこいたグロ写真はワガママ女が自販機に取り込まれる場面だった事が明らかになったんだけど、正直もっとエグいのを期待してたのでイマイチ食い足りなかったかな…。殺人自販機の「中身」がクローネンバーグ的なバイオメカニックスなのはちょっと良かったけど。とくに爪付きのワイヤーアンカーが飛び出してワガママ女を捕らえる所は格好良かった。この殺人自販機の中身の下の方に何故か鳥居みゆきみたいな白い顔がくっついてて「ヒヒヒヒー」って笑ってるんだけどタイトルの「自販機の女」ってコイツの事なの!?不気味だけど安っぽいのであの顔は無くても良かったんじゃないかなぁ。それからワガママ女が取り込まれる時に「いやぁー!」って抵抗するんだけど、さっきまで麻薬中毒患者状態だったのに、そこで正気に戻っちゃってるのが残念だったね。ジュースほしいぃのぉ~とか叫びながら自分から肉塊の中に突っ込んでいく方がより狂ってる感じがして怖かったんじゃないかな。そもそもこの自販機は何なのか?山の中にいる妖怪みたいなもんなのか?怪物が擬態したものなのか?どこかの悪の組織(笑)が製造したマシーンなのか?良くも悪くも、そういう説明が一切無い点が本作のシュールさに磨きをかけている。人間を襲う自販機と言えばウルトラマンタロウに登場したマンダリン草が思い出されるけど、あれも子供の頃に観て大層ビビらされた記憶が有る。生活に密着している上にいたる所に設置してある自販機は恐怖の寄代として結構アリかもな、と本作を観て改めて思った。山の中じゃなくて住宅地やオフィス街を舞台にした続編を希望……しても出ないだろうなぁ。




●「感染」


 2004年公開の日本映画。経営危機の総合病院が舞台。過労状態の医師、看護師達がとうとう医療事故を起こしてしまう。立ち会った者総出で事故の隠蔽工作を進める中、全身が緑色の液体に溶解しつつ有る急患が病院に運び込まれる。溶解の原因を探り名声を得ようとする医師たちの前から忽然と姿を消す溶解患者。やがて看護師や医師の肉体と精神に異常が現れ、内臓が緑色に変色して溶け崩れ始めた…。これは未知のウィルスの仕業なのか?それとも…。

 肉体が緑色に溶解する…!おぉ、怪奇大作戦か液体人間かって感じでワクワクするぜ!と思って観たら溶ける人間が画面に映らない!バイオホラーかと思ったら、登場人物が顕在化した罪悪感に追い詰められて狂っていく「病院版イベントホライゾン」とでも言うべき内容だった。ストーリーは何だかモヤモヤしてるが、豪華出演者の異常演技を観てるだけで楽しいしモトが取れます。見るからに怪しい佐野史郎!自分の手を茹でちゃう南果歩!自分の腕に注射器を射しまくる星野真里!ガーゼをムシャムシャ食べる真木よう子!死体に自分の血を輸血しちゃう木村多江!そして、ひたすらオドオドしてる高嶋政伸!……高嶋さん、ゴジラVSビオランテの時はスゲー格好良かったのに、最近は情けない役ばっかりで可哀想だ。ジェロニモー!あ、それはお兄ちゃんの方か。

 ちなみにこの映画の原作はフジテレビ「世にも奇妙な物語」の中の1エピソード「急患」。7歳の時にリアルタイムで観たなぁ。主演は確かマッチだったはず。緑色に溶ける死体が怖くてテレビから目をそらした事を良く憶えている。あの頃は人間が溶けるって聞いただけでチビりそうになる純粋な子供だったが、今じゃ人間が溶けるって聞いただけでワクワクしてしまう馬鹿大人になっちゃいました。あれ…鼻から緑の液体が…なんだ、鼻水か。




●「悪夢探偵2」


 塚本晋也監督の悪夢探偵シリーズ第2弾。他人の夢に入り込む能力を持つ「悪夢探偵」こと影沼京一の元に、悪夢に怯える女子学生、雪絵が依頼人として訪れる。雪絵によると学校でイジメを加えたクラスメイトが毎晩夢に現れるのだという。自業自得だと突き放す京一だったが、同じくイジメを加えていた雪絵の友人達が次々と怪死、雪絵にも刻々と危機が迫っている事を知る。更にイジメの被害者に亡き母親の面影を見た京一はついに雪絵の悪夢に潜入する事を決意する。悪夢の世界で京一が対峙したものは…。

 1作目の「悪夢探偵」はお客さんを置いてけぼりにしてるなぁーってな所が多少有って個人的にはイマイチだった…。という訳で2作目は映画館に行かなかったが、今回観てみたらとても良い作品でビックリした!ここ数年の塚本監督の作品の中では1番好きです。ラストは感動して泣いちゃったよ。ストーリーや人物配置も良く整理されていて、1作目で物足りないと感じた登場人物の掘り下げが今回はバッチリだった。とくに主役の悪夢探偵こと京一の掘り下げ方は1作目の不足分を補って余りある充実ぶりで、本作を観て初めて京一を好きになる事が出来た。前回の依頼人が年上の女刑事だったのに対して、今回の依頼人は年下の女子学生なので、京一が嫌でも大人としてリードせざるを得ない、という状況設定もイイなぁーと思った。この大人と子供の対比が劇中のあらゆる場面で生かされている所も巧い。また、明確な悪役がいた1作目とは異なり、本作では被害者と加害者の境界が極めて曖昧な点も秀逸だった。悪役を倒し、依頼人を救済した前作に対して、依頼人に重大な後遺症が残り、一方悪役かと思われた人物が救済されるという本作の結末には結構驚かされた。意外な結末では有ったが、後味の悪さは皆無で、むしろ1作目以上にポジティブなメッセージがそこに提示される。とくに依頼人の女子学生の決断にはグっと来るものが有った。女子学生の事件と並行して描かれる京一の自殺した母親のトラウマと、その克服の過程も無理なく物語の中に組み込まれていて、何で1作目でこれやってくれなかったの!と、思う程だった。女子学生の事件に関わる事が自身のトラウマと向き合う事に繋がり、事件の解決がトラウマの克服に繋がる、という展開はオーソドックスながら見事だった。ラストで自分の夢の中に入って子供の頃の自分を救うシーンなんかは分かり易い表現だけど燃えたし、それに続く母親との再会シーンはマジで泣けた。お涙頂戴描写では無く、逆に淡々と母親と京一のやりとりを撮ってるんだけど、それがまた良いんだな。母親がわざわざ口に出して「愛してるわ」とか言わない所も盆百の馬鹿邦画と違う所だ。この再会シーンを観てやっぱり塚本監督って凄いなと思ってしまった。

 ストーリーだけでなく、ビジュアルの面でも1作目とは異なった印象を受けた。1作目では足がパックリ切られて血がピュー!とか、裂かれた腹から腸がジョボッ!ってなスプラッター描写が強烈だったが、本作ではそうした血ドバドバ内臓グッチョリは封印され、心霊ホラー寄りのジワジワ系恐怖描写が徹底されている。パンチは薄まったが、夢に現れるクラスメイトの不気味な挙動や怪死した少女の歪んだ顔などゾッとするような場面が効果的に登場しては怖がらせてくれる。また、近代的な高層ビルに囲まれた都心部が舞台だった前作に対して、瓦屋根や障子や畳といった日本情緒を感じさせる風景や場面が頻出する点も本作の特徴だ。中でも京一の実家の描写は昭和っぷり全開なのだが、そこに異形の存在が登場する様は水木しげる先生の漫画のようで凄ぇイイんだな。瓦屋根の上に悪夢探偵が登場する所なんかはムチャクチャ格好良かった。1作目ではケレン味をあえて外した演出がなされていたが、今回の悪夢探偵はかなり格好良く演出されている。女子学生の夢への潜入シーンも「おお!!」と声を上げちゃうような登場の仕方で観ていて大喜びしてしまった。1作目の時にこういうのが観たかったんだよね!いやー満足!

 「悪夢探偵2」はストーリー面でもビジュアル面でも1作目の溜飲を見事に下げてくれた。是非、悪夢探偵3、4、とシリーズを継続して、京一の活躍と成長を描き続けて欲しい。「濱マイク」みたいにテレビシリーズにしても良いかもね。あぁ、それスゲー観てみたいなぁ…。





カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-悪夢探偵


  という訳で今回は悪夢探偵こと影沼京一(松田龍平)を描いてみました。うーん、悪夢探偵2は面白かった。塚本映画初心者や、他の塚本映画が苦手な人にも、これはオススメです。






 カトウ ユウ HP 「GHOST FISH.」




石岡瑛子さんは凄ぇぜ!

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 NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」でデザイナーの石岡瑛子さんが特集されてましたね。何でもジュリー・テイモア監督(鬼畜映画「タイタス」を撮った女傑)の舞台版スパイダーマンでキャラクターデザインを担当されたとか。石岡さんといえば「ドラキュラ」や「ザ・セル」の超絶衣装デザインで有名だけど、今回のスパイダーマンもスゲーんだコレが。とても71歳の女性がデザインしたとは思えん。御年を召した方がキャラクターデザインやると「ちょっと古臭いかな…」という出来になってしまう事が少なく無いが、そういう点が全く無いんだな。非常にトンがったデザインばかりで、驚くべき事にクリーチャーのデザインも全くハズしていない。筋肉の流れをディフォルメして意匠化する石岡さんの十八番が怪人というモチーフにベストマッチ。蜘蛛女やグリーンゴブリンあたりはS.I.Cっぽくて感激した(笑)。集団で登場する蜘蛛女が1体1体微妙にデザインが変えられている所なんかもツボを押さえていてイイ。バラエティーに富みつつも、どのキャラクターも一貫した美意識とポリシーでデザインが統一されていた。成田亨さんや竹谷隆之さんもそうだけど、こういう繊細なコダワリを持って異形をクリエイト出来る感性は本当に日本が世界に誇れる宝だね。所詮怪人や怪獣だろって馬鹿にされるけど、作り手のポリシーが貫かれた怪人や怪獣は芸術作品そのものですよ。今回の特集を観て改めてそう思いました。老齢に達してもそのクオリティーが全く落ちない石岡さんは更に凄い。しかも年齢を重ねるごとにより挑戦的なデザインに挑んでいるってんだから驚きだ。やっぱ天才ってのは肉体が老いても感性は年取らないのかな…。どうか長生きして、今後もカッコイイ作品をガンガン作り続けて欲しい。


 うーん、偉人の仕事を観てると何だかポジティブな気分になれますね。石岡さん、自分も頑張ります。




カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-THE CELL


 というわけで石岡瑛子さんの代表作「ザ・セル」をモチーフに1枚描いてみました。これも、もう10年前の映画か…凹む…。「ザ・セル」はストーリーはイマイチだけど衣装と美術が最高。初めて予告編を観た時は悪役の超巨大マントやラバー製の首枷をしたヒロインのジェニファー・ロペス(↑)に強烈なインパクトを受けました。デミアン・ハーストもクリビツの馬が一瞬で輪切りにされちゃうシーンも好きだったなぁ。石岡デザインの代名詞、筋肉スーツもバッチリ出てきます。石岡デザインのキャラクターは非常に立体映えする点も素晴らしいんだけど、フィギュア化やスタチュー化の機会に恵まれないのが残念(ドラキュラの筋肉甲冑はむかーしホライゾンからソフビ製ガレージキットが出てた…ような気がするな。無論絶版)。海外のメーカーから超リアルなフィギュアが出んかいなと淡い期待を抱いてたら知らぬ間に10年経ってしまった。それこそS.I.Cサイズで筋肉スーツや筋肉甲冑のフィギュアが商品化されたら凄く嬉しいんだけどな…。




カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-The Cell

 クリックすると等倍表示されます。(元々あんまり大きいサイズの絵じゃないですが…)










カトウ ユウ HP 「GHOST FISH.」







GANTZ

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 漫画を実写化させたら世界一の男、ザック・スナイダーの新作「サッカー・パンチ」の予告編がムチャクチャ凄い事になっていて一刻も早く日本公開して欲しいのだけれど、何故か邦題が「エンジェル・ウォーズ」に変更……ダセェ!!変な改題で作品の質を落とすのはやめてくれ。同じく近日公開のSFバトルアクション「バトル:ロサンゼルス」も「世界侵略:ロサンゼルス決戦」という信じられん邦題になってしまいズっこけた。ロサンゼルス決戦って、スポーツ中継じゃないんだからさぁ。21世紀になっても「スターウォーズ」を「惑星大戦争」と邦題つけて売ろうとしていた70年代と変わってないじゃん!変な邦題つけるのはもうやめて下さいっ!



 さて、最近映画館で「GANTZ」を観たのでチョロっと感想を書きたいと思います。


 「GANTZ」。奥浩哉先生の原作が超傑作なので実写版がどうなるのか心配だったけど…そんなに悪く無かったです。ただ原作の大きな特徴であるエログロ成分が大幅に削がれてしまった点はやっぱり残念でした。とくにグロの部分は頑張ってるけど肝心な所でカットが切り変わったりして、惜しい…というのが多かった。原作ではそうした部分をボカさず、人死にの描写が容赦無くエグい。しかも圧死とか溶かされるとか切り刻まれるとか読んでて「ひー!こんな死に方したくないよー!」と思ってしまうようなイヤな死に方のオンパレード!だからこそ命懸けで戦う主人公達に感情移入出来るし、バトルにも迫真性が生まれるんだけど、映画ではそこが薄まったせいでバトルに突入しても独特のマッタリ感が漂ってしまっている(ラストバトルなんかはとくにそう思いました)。色々と大人の事情で仕方無かったとは思うが、もうちょっと残虐成分を増量して欲しかった。エロの部分も同様。岸本役の夏菜さんはかなり良い感じだったし、彼女とのベッドインを狙う玄野のしょうもない感じも出てたが、これも総じてマイルドな表現だった。「SFおっぱいアクション」の異名を取る原作での女体やセックス描写の執拗さは偏執的レベルだが、それも残虐描写同様に普段人間の隠しているエゲツなーい、エゲツなーい、エゲツなーーい部分をキッチリ描く事で「人間ってなんてバカでエロでどうしようもない存在なんだろ…」と読者をゲンナリさせるからこそ、それでも尚、愛する者のために戦い続ける玄野や加藤の姿が対比となって感動を与えてくれる訳だ。今回の実写映画版ではエロやグロのネガティブな部分を薄めてしまったせいでメリハリが際立たず、ポジティブな部分までペラく観えてしまった感が有り、ちょっと残念だった。

 それから気になったのが主要登場人物意外の人物描写。とくに〝おっちゃん〟こと鈴木さんの扱いの雑さだ。原作では戦いを通して玄野と年齢を超えた友情で結ばれる様子がマジで泣けたが、映画では唐突に玄野の事を信用している一方、バトルになると隠れてとくに何もしない為に単なる自分勝手なオッサンにしか観えない。田口トモロヲという名優を起用してるんだからもうちょっと丁寧に描いてあげて下さい!玄野に命を救われるとか、逆におっちゃんが玄野を救うとかってシーンが有っても良かったんじゃないかな。劇中ではお互いを見殺しにし合ってるのにラストは信頼関係が出来てるのでちょっと変だったよ。

 もちろん悪い点ばかりでは無く、見事な点も沢山有った。ガンツ部屋やスーツ、転送シーンなんかは本当に良い感じに実写化されていて素晴らしかった。それから何と言っても敵(?)である〝星人〟たちがどれも完璧な出来映え!これは本当に嬉しかったなぁ。ネギ星人のキモカワ具合や田中星人のオカシイ動きは実写版ならではの感動が有り最高だった。ラスボスの千手観音の動きもベリーグッド!。おっと忘れちゃいけない、真の主役とも言えるガンツスーツも格好良かったね。岸本が初めてガンツスーツで登場する所は「おぉお!」と感激してしまった(色々な意味で)。

 

 原作と比べて文句ばっか言ってしまったが、一緒に観た人は原作未読にも関わらず「おもしろい!」と満足した様子だったし、原作に拘りの無い人なら観て損無しのナイスな娯楽作品だと思います。原作を好きな人も完璧に映像化されたガンツガジェットや星人、そして岸本のボディーラインには感激すると思いますよ。後編は原作からより離れた独自展開をみせるようなので増々楽しみです。まずは前編を映画館で観ましょう。




カトウユウ   加藤侑の漂流日記2-GANTZ

 がんばれ!クロノくん!。実写版ガンツ先生…じゃなかったGANTZ、スタッフ欄に目を移すと、特技監督→神谷誠、特殊造型プロデューサー→蟻川昌宏、武器デザイン→田中達之(!)、ガンツスーツ製作デザイン→竹田団吾…という超豪華&的確な人選が素晴らし過ぎます。トドメに音楽は川井憲次先生だ。エンディングテーマは川井節炸裂だよ!後編も楽しみにしてまーす。






 カトウ ユウ HP 「GHOST FISH.」