祝い事に欠かせない華やかなコチョウランの鉢植え。しかし、花が枯れると置き場に困ってしまう。それを引き取り、再び咲かせて返す全国初の「リサイクル」を、4月から山梨県中央市の「松村洋蘭」が始める。社長の松村秀彦さん(44)は「大量廃棄が前提の大量栽培に疑問を持っていた。ランの魅力に少しでも長く触れてほしい」と話す。

【コチョウラン】ミニサイズが人気 ホワイトデーにいかが?

 きっかけは05年春、高齢の女性からの電話だった。「孫が誕生日に買ってくれたお宅のランが終わってしまった。もう一度咲かせられませんかね」

 コチョウランの花が持つのは2カ月ほど。専門家でないと維持管理が難しく、やがて葉も枯れてしまう。初の試みだったが、松村さんは鉢を引き取った。

 コチョウランは温度差をつけると早く成長する。5カ月間、昼は気温25度の温室、夜は20度以下に保った部屋に入れ、鉢の中身をミズゴケから木のチップに替えて根が水を吸いやすくした。10カ月後に花が咲き、女性は「誕生日にまた孫を呼べます」と涙を流した。

 松村さんは「これがおれたちの仕事だと思いましたね」と振り返る。花の再生技術の改善などに4年をかけ、事業化のめどをつけた。対象とするのはICタグを付けた同社出荷のラン。タグには再生に必要な品種・出荷日・出荷先が記録され、この情報をもとに客から送られたランを10カ月ほどかけて再び開花させる。

 「Re(り)蘭(らん)システム」と名付け、とりあえず1万5000~3万円の高級品に導入する。花の再生料金はその半額。松村洋蘭のホームページ(http://m‐youran.com/pg77.html)。【春増翔太】

【関連ニュース】
<リサイクル>段ボールだけで作られた「遊園地」にぎわう
<連載・捨てないで>豚の餌にリサイクル
<バナナ・テキスタイル・プロジェクト>バナナの茎を再利用
<シブカサ>捨てられるビニール傘、街角で再利用

野生ニホンザル、花粉症で受難 兵庫・淡路島(産経新聞)
JR総武線、千葉―成東で一時運転見合わせ(読売新聞)
「越山会の女王」佐藤昭子さん死去(読売新聞)
農相「今までの対応がシー・シェパードを増長」(読売新聞)
<佐賀城>半世紀ぶりの堀干し ハス復活へ250人が参加(毎日新聞)
AD