ジャンベを担いでステージに立っている。自分のソロの時、リズム感を完璧に失った。

思うように叩けない。思うように叩けないことの恐怖。思うように叩けないことの恐怖による汗。思うように叩けないことの恐怖による汗で濡れるジャンベ。

ジャンベの打面が湿ったせいで皮が破けた。これ以上、恥の上塗りをしないで済んだという安堵感が少なからずあった。