寒かった。風が冷たくて、花粉を飛ばし、桜も散る。今年のは症状が目に顕著である。こすりすぎて痛い。

来週、ブンレツグランマが花見のために家へ帰るのだが、その頃までに桜がもつかどうか心配だ。昨年も世話になったヘルパーの方をたくさん呼び、グランマも恒例行事として楽しみにしていて、この風が憎い。

夜にグランマから電話がかかってきて、ブンレツさんはその対応による疲弊を隠さなかった。「今、神津島にいるんだけど、花見の時に迎えに来れるかどうか心配で」と言っていたらしい。故郷であり、帰ることはないだろうそこに、グランマはノスタルジックなものを感じているかと思われる。グランマのいるホームは島でなく、家から陸路で30分の場所にあるということを、いかに感情を抑えて諭すか。電話を切った後に「泣けてきちゃう」と自嘲気味に笑っていた。