Mr.&Mrs.スミス 普遍的な男と女、夫婦の機微が描かれる。その日常性と、お互いが殺しのエキスパートだという非日常性とのバランスが取れている。押しも押されぬ肉体派ハリウッド・スターの男女、高級住宅に高級車でスタイリッシュなアーバンライフ、ハイテクノロジーの武器。餌は十二分に蒔かれた。「007」が夫婦になったような。要所で挿入される、二人がカウンセリングを受けるシーンもどこか古典的だった。それでも痛快に感じたのは、とかく男とは、とかく女とはと、性別の見地から「あるある」と共感したからだった。

ジョン・スミスとジェーン・スミスは8割の満足度を保ちながら夫婦生活を送っていた。共に殺し屋であることをそれぞれが隠している。同じターゲットを追っていたことから、二人は互いの素性が分かった。敵対する組織に属するジョンとジェーンは、おしどり夫婦が一転して臨戦態勢に入る。

秘密を持っている間はけんかがなかったが、腹を割らないことでストレスを少なからず溜める。正体がバレて殺し合うほどの盛大な夫婦げんかをしてからは、包み隠さず本音をぶつける。風通しが良すぎて突風が吹き荒れるが、それが悪くてカビが生えるよりもまし。

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