岩瀬が打たれたなら文句は言うまい。延長を拒むような、同点での投入には解せなかった。昨年と同様に開幕戦は緊迫した投手戦となる。川上、黒田の両エースの投げ合いは見応えがあった。

2番打者に中日は新人の藤井、広島は職人兼天才の前田。解説の木俣も興奮して「前田が2番を打つなんて今シーズン初めてじゃないですか」といって、それはどの打順でも全員がそうなのだが。昨季と比べた時に、3番が立浪から井端になったことはメリットである。しかし2番が井端から藤井になったことはそれ以上のデメリットだと、僕は心配だった。1試合でその審判は下されない。長い目で見る。打てない打線には慣れている。攻撃よりも守備のほうが楽しくなって、一人前の中日ファンである。

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花冷え

寒かった。風が冷たくて、花粉を飛ばし、桜も散る。今年のは症状が目に顕著である。こすりすぎて痛い。

来週、ブンレツグランマが花見のために家へ帰るのだが、その頃までに桜がもつかどうか心配だ。昨年も世話になったヘルパーの方をたくさん呼び、グランマも恒例行事として楽しみにしていて、この風が憎い。

夜にグランマから電話がかかってきて、ブンレツさんはその対応による疲弊を隠さなかった。「今、神津島にいるんだけど、花見の時に迎えに来れるかどうか心配で」と言っていたらしい。故郷であり、帰ることはないだろうそこに、グランマはノスタルジックなものを感じているかと思われる。グランマのいるホームは島でなく、家から陸路で30分の場所にあるということを、いかに感情を抑えて諭すか。電話を切った後に「泣けてきちゃう」と自嘲気味に笑っていた。

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The Long Season Revue フィッシュマンズは好きだが完全な後追いで、彼らに対して僕よりも思い入れが強かったり詳しかったりする人は周囲にも大勢いて、おこがましくてとても選曲などできない。密かに聞くぐらいだったが、佐藤伸治生前の貴重な映像に興味があった。

原田郁子、UA、永積タカシ、キセルなどをボーカルに迎えてフィッシュマンズがリユニオンした。昨年のツアーの模様と、彼らが活躍した90年代の映像がリンクする。カメラワークはおよそ映画とはいえない、これで金を取っていいのかと思うほどひどかった。しかし佐藤伸治の歌は幸せである。豪華な歌手陣はやはりというかどうしてもというか、違和感が生じる。しかし茂木欣一がライブ後に「気持ちよかった」とコメントするならば、それでいいのである。

豪華なのは他の出演者もそうで、茂木や柏原譲のオリジナルメンバーの他にASA-CHANG、沖祐市、HONZIなどが名を連ねた。ライブ映像以外でも竹中直人が下北沢の街を歩き、大森南朋が東急世田谷線を辿って、いかにフィッシュマンズが多くの人間に影響を与えてなお愛されていたかが分かった。

タイトルにもなった“The Long Season”では山崎まさよしがマイクを取り、ライブパフォーマンスをノーカットで映した。それ以前の映像は、これに繋げるためのごとく、音楽が胸の中でいつでも鳴っている。

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オタクにストライク

ベスト盤は流れも糞もないが、Daft Punkはアルバムは1枚も持っていなかったので、これは丁度良いと新譜のそれを買った。ミシェル・ゴンドリー、スパイク・ジョーンズ、松本零士などが手がけたPV集DVDも付いている。Massive Attackのベストもほぼ同時期に発売されて隣にあったが、シングルボックス が手元にあるのでこちら。機械ボイスにロボットダンスで今日も汗をかく。

Daft Punk
Musique 1: 1993-2005

ククーシュカ ラップランドの風景を、青みがかったモノトーンのような色彩で捉えて、自然の幻想と雄大さ、加えて厳しさが伝わる。その上、サーミ人のスタイルも幻想的だった。シャーマンの儀式に時間を費やす。自然に従事し、自然を崇め、戦いのむなしさや争いの醜さを説いた。

第二次世界大戦末期、フィンランドのラップランド地方でロシア軍とドイツ軍が戦っていた。自国の領土を取り戻すためフィンランドはドイツと同盟を組んでいる。あらぬ疑いをかけられての護送中に負傷したロシア人兵士イワンと、戦を放棄して岩に足を繋がれたフィンランド軍狙撃兵ヴェイッコは駐在を余儀なくされて、そこに住むサーミ人の女性アンニに助けられる。ヨーロッパ最古の民族といわれるサーミ人はフィンランドに属しながら独自の文化を守り、彼女はサーミ語しか喋れない。イワンとヴェイッコもまた母国の言葉だけ。ちぐはぐな会話を繰り返しながら3人の生活が始まった。

誰とも殺し合いたくないヴェイッコに対して、イワンは彼をドイツ兵だと勘違いして命を狙う。言動をとってもフィンランド人であるヴェイッコのほうが移入しやすかったが、監督アレクサンドル・ロゴシュキンはロシア人で、製作国もロシアだった。ヒロイズムを破棄し、譲る行為が凛々しい。「ロシア人は名前が皆イワンだ」というユーモアが素晴らしい。

あらかじめ前売り券を上映劇場で買っていて、特典で付いてきたフルーツスープを鑑賞後に飲んだ。フィンランドではポピュラーなものらしい。角切りリンゴとシナモンが入っていて、少しとろみがある。冬の寒い日など最適だろう。時期が少し早ければ流行の兆しもあるのに、春先とはタイミングが悪い。

    ソウウツ/おかげで/FLASHBACK/現象
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それぞれの単語で検索をかけたら思いのほか上位でヒットした。googleでは「とんねるずのみなさんのおかげでした」を抜いて「おかげで」トップ。悦に浸る。継続は力なり。

優勝決定戦の末、朝青龍が優勝。白鵬は惜しかった。大関昇進は決めたが、優勝にはまだ早いと言わんばかりの取組内容だった。琴欧州と同様で、精神的なもろさを感じる。右四つで怪力無双はまだ衰えていないことを証明する魁皇が白鵬を、横綱昇進はならなかったが来場所に望みをつなげる栃東が朝青龍を、それぞれ破っての決定戦だった。彼らのもう一花は見たい。

白鵬は貴乃花とだぶる。体型が大きく本格派な上に顔も角度によって似ている。次代の横綱はいつ、朝青龍と肩を並べるだろう。その白鵬と、小兵・安馬、ベテラン・旭鷲山の両技巧派が三賞を受賞して、モンゴル勢が独占した場所になった。

千秋楽は良い相撲だったものの普天王 は負け越した。一進一退が続いて踏ん張りどころ。来場所は、初めての相撲観戦をしようと思う。

平等の白は鳩の糞や便器にて。「公平はどこに」白の象徴であるそれは冒頭の裁判所のシーンに盛り込まれたが、以降はむしろ相反するストーリーと思えた。汚いものが白で表現されて、愛に平等はないという逆説を掲げているような。

カロルが美しい妻ドミニクに離婚をつきつけられた原因は彼のインポテンツだった。ポーランド人のカロルはフランス語があまり喋れず、それでもドミニクと一緒になるためにパリに来たが、捨てられてクレジットカードを無効化されてトランク一つとなって、夜の街で凍える。その横で杖を突きながらゴミを捨てる老婆、彼女は前作「青の愛」にも登場し、おそらく次の「赤の愛」でも姿を出すと予想しよう。カロルと手を切りたいドミニクは非情で、彼を犯罪者に仕立て上げようとする。未練を残すカロルは懇願の電話をかける。しかしあえぎ声を聞かせられた。

ホームレスになったカロルは同胞のミコワイと通じ合い、母国への密航を手伝ってもらった。帰った彼は危ない橋を渡りながら精力的に金を工面する。成功して、絶望の淵に立っていたカロルが自信を取り戻し、死を望んでいたミコワイが生気に満ちた。見切られ、離れ、それでもドミニクへの気持ちは強まり、財産を彼女に譲るという遺言状を書き、自身の死亡記事を新聞に載せた。愛の確認作業は公平に、やられたことをやり返す。

「源氏物語」で光源氏は頼まれれば老婆とも寝たそうで、その器量の大きさがモテる要素の一つだったらしい。僕には真似できない。不能の気がある。男にとってそれは致命傷で、本作はなかなかえぐってくる。

ノザワランド ノザワランド 野沢4-4-11

野天風呂と露天風呂の違いが分からない。それはどうでもいいとして、ここの自慢である野天風呂は、見上げると煙突しか見えなかった。しかし屋外はマイナスイオンも倍増である。風呂は気泡やバイブラなど一通り揃っていて、野天も相まって繁盛していた。

銭湯にサウナ設備があると、たとえ料金が高くて入らないとしても、大体において水風呂があるので嬉しい。どれだけ心臓に負担がかかるか、どれだけの長湯でのぼせるか、試すことで健康状態をはかる。

歯を磨きながら野天に目をやると、引き締まった体の中年男性が縁台で腕立て伏せをしていた。少し禿げ上がった頭ときゅっと盛り上がった尻がリズミカルに見えたり消えたりしている。その彼と入れ替わりで野天風呂に入った。しばらく浸かって体を温めてから、縁台で寝転んだ。風が冷たく、体温は急速に下がるが、それでも充分に体は火照っていて心地良い。眠くなる。

子供の声で目を覚ました。傷もしわも無縁の汚れなき子。はしゃぐ息子に、目を細めながら父親らしき男性は、水しぶきが他の客にかからないよう優しく手を添える。僕に子供ができて、風呂のある家に住めたとしても、定期的に銭湯へ連れて行こう。そう思った。

いよいよプロ野球シーズンが近づいてきた。今年も懲りずに 予想する。

パシフィック
 1ロッテ
 2ソフトバンク
 3西武
 4日本ハム
 5オリックス
 6楽天

WBCを見ていて、ロッテの選手が大舞台に強く、本物だと分かった。バレンタインは良いチームを作った。それまではソフトバンクがプレーオフ3度目の正直になるだろうと思っていたが、城島の穴でロッテに迫れないとみた。フロントと現場が一枚岩になっていない西武は、崩れる可能性を秘めているが自力に勝る。4位オリックス5位日本ハムにすると去年の順位と全く同じになるので入れ替えた。清原に期待するところは客寄せだろう。楽天の未来は決して暗くない。着実に力をつけること。

セントラル
 1中日
 2巨人
 3阪神
 4横浜
 5ヤクルト
 6広島

今年こそ中日悲願の日本一。セ・リーグは予想ではなく願望となる。大型補強の巨人が侮れない。もし優勝したら原監督は連続で初年度で制覇ということで、そうなるとすごいが、そうならないだろう。そうはさせまいとする。阪神はウィリアムスの離脱によるJFKの崩壊が痛い。藤川も今年はきつい。インテリヤクザ牛島が指揮する横浜が大きくこけることはないと思われるが、Aクラスの死守は厳しいか。優勝はヤクルトにまで芽がある。兼任監督の古田はどこまでこなせるか楽しみではあるが、その難しさは並ではない。広島の選手層はかなり危ない。チームの姿勢は間違っていないのに、実力が伴わないのは悲しいところ。