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3ヶ月ちょっとブログを書いた。年の瀬で振り返ってみるべく、テーマ別の割合を計算してみた。

 映画 もしくは三茶のツタヤ 20%
書き上げるのに最も時間を要するテーマで数値的には予想より伸び悩んだ。ビデオ観賞の場合、デッキにテープを入れるまでに時間を要する。レンタルショップで選ぶときは楽しいのだが、いざ借りると見るのが億劫だ。自分を奮い立たせて来年はもう少し割合を多くしたい。

 音楽 を聴く で踊る 16%
聴覚情報を言葉にすることの難しさを痛感した。どうしても量的に厳しい。一応、映画と音楽のコメントを主にするつもりでブログを始めたので、今後はこの数値を維持できればよし。

 スポーツ 中でも野球 とりわけ中日 14%
プロ野球ペナントリーグが終盤に入っていたにもかかわらず、結構高い数値をたたき出した。他にサッカーと格闘技と偏ってしまった点を反省する。

 ツーリンポ 8%
ツーリングや散歩をして粋な写真をアップしたかったのだが、如何せんカメラのセンスがない。テーマの中で一番少ない割合は仕方ない。日がのびてから量産態勢に。

 ソウウツ&ブンレツFAMILY 11%
どこまで書いていいものか頭を悩ませた。自意識や常識を形成する上で、家族が占めるシェアは大きい。ある程度大人になって自分が培ったものを顧たかった。ルーツがどんな人格なのかを改めて知ることができた。

 日記をしてみむとてするなり 32%
ネタに困ったときはこのテーマ、的な存在になりつつあって、これではいけない。とりわけ大きなイベントでもない限り、あまり多投しないよう心がけたい。
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Fish On

三軒茶屋で[ウチシバクン]と飲食。その後、何か遊ぼうということで、以前見つけた釣堀へ行く。黒沢清監督作「ニンゲン合格」に出てくるような屋内の釣堀は初めてだった。小ぢんまりとして妙に和む。周りは皆、馴染みの客らしく和気あいあいと喋りながらすいすいと釣り上げていた。僕ら二人は見よう見まねで何とか坊主は免れた。餌をつける、糸を垂らす、釣った魚を網に入れる、という一連の動作が全ておぼつかない。それでもその空間は居心地の良いものだった。古びて趣深い店構え。内装、椅子、ハンガーは手作り感が漂う。堀に流れる水の音。たまに魚が跳ねて水しぶきをあげる。小さな竿が哀愁。年末に男たちが囲む堀が哀愁。

店主に「どっちが勝ったんだい?」と尋ねられたが、目標は二人合わせて10匹。[ウチシバクン]には競争原理がない。聞かれてはたと気づいた。普通は競い合うものか。壁に並んだ竿の間にはランキングが貼られている。
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布団から抜けるとそこは雪国だった。道理で寒いはずで、というよりもこれが例年の寒さなのかと思うと、また布団に戻る。何とか起きて雪景色を写真におさめようと企てたが、家から10mも出られなかった。霜みたいだがこれでいいや、と。出不精で困る。
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ビクトル・エリセも絶賛の小津安二郎の無声映画。音が全くなく、台詞は映像を中断して暗転の中で字幕が入る。色もなく、必要最低限にそぎ落とされた情報だけを提供する。無声映画は最も良心的なそれという捉え方もできる。

郊外へ越してきた兄弟は近所の子どもたちからいじめられ、学校を休みがちになる。彼らはガキ大将に勝つために策を練った。子どもたちのコスモス。やがてそこに政治や力が反映されてくる。酒屋の青年をとりこんで覇権を奪うも、子分の中に父親の上司の息子がいた。兄弟の父親は偉くなるために勉強をしろと諭すが、その父が重役におべっかを使っているところを見てしまう。暮らしを良くするために会社の重役の近所に引越し、滑稽な顔をつくって機嫌をとる。そんな父を見て兄弟は反抗した。ご飯を食べないという彼らの決意表明に対して「この問題はこれからの子どもには一生ついてまわるんだよ」と父親は母親に言う。おそらく、この台詞がハイライトではないだろうか。大人だけでなく、子どもにもある様々な軋轢が苦い。和解して縁側に父親と兄弟が並び、断食後のおにぎりを3人で食べる。3人の横顔が段々に揃う構図がまさに小津で微笑ましい。

ジャングル

一人ナイトクラビング“JUNGLE FESTIVAL”。ディジェリドゥ・プレイヤーのGOMAが様々なセッションを行う。ガムランなどインドネシア楽器とのコラボレイト、ドラムとパーカッションとのリズムセッション、トランペットやピアニカを含んだジャムバンドと、様々な形式でアボリジニーの民族楽器ディジェリドゥの可能性を具現化する。

Little Tempoの田鹿健太、Dry&HeavyのLikkleMai、PATA、TheK、DubsensemaniaのRasTakashiというメンツぶりからレゲエ色が強かった。一人ということで手持ち無沙汰になり酒をあおる。へべれけで調子に乗ってDJをしていたRasTakashiとLikkleMaiにちょっかいを出した。今度ソロアルバムを出すそう。と言っていたのはどっちだったっけか。
一度見た映画を回顧で2本。内乱期に生きた姉妹イザベル(イザベル・テシャリア)とアナ(アナ・トレント)の感受性を描いた寡作の天才ビクトル・エリセ監督作。

年に一度“映画の缶詰”フィルムが町にやってくる。町の公民館で映画「フランケンシュタイン」を観賞した二人は、純粋な心を持つ怪物に精霊をみる。時間軸の描写が驚異だ。扉と思われる口が二つある廃屋に出入りする姉妹。出たときのリアクションで中に何があって何がなかったのか。アナとイザベルは廃屋から逃げるように走ってフレームアウトする。次にアナだけがそこに立っていることで、時間が一日以上開いていることを表現している。廃屋には脱走兵が一人潜んでいた。アナは彼を精霊と信じ、リンゴや服を施す。感じすぎる少女は経験が少ない。それゆえに多くを感じ取ってしまう。漏れる光がはかない夜中の銃撃戦で脱走兵は命を落とした。家の食卓、彼にあげたはずの父の懐中時計が、父の手元に戻っている。その懐中時計を手にしている父から視線を離せないアナ。彼女の視線で、なぜ懐中時計を脱走兵が持っていたかを悟る父。彼女もまた兵士の死を理解する。それはすなわち精霊の死であり、アナに影を落とすことになる。

アナ役のアナ・トレントは顔の1/3が瞳である。その大きな両の眼で何事も真摯に見つめる。彼女が興味を示したものはなぜか全て魅力的に見える。無邪気に幻想を交錯させるアナ。アナのかわいさあまりに神格化する僕の幻想。
ブンレツグランマへクリスマスプレゼントを渡しに、老人ホームに行く。赤の派手なシャツを喜んでくれた。痴呆で幼稚化が進んでいるせいか、かわいい服を好むようになっている。その固執が著しい。何着か持っていても、気に入っている服を毎日着る。食事も好き嫌いが激しくなってきた。それでも口八丁の健在ぶりが頼もしい。

家に戻るとソウウツシニアが来ている。教室で学んだ覚えたての料理をもてなしてくれた。帰り際、年末ドライブに行こうと誘われる。全くもって気味の悪い話だ。しかし考えようによっては面白いかもしれない。こんな年齢になって父子二人で密室の中、何を企んでいるか知れたものではないが、稀な思い出になりそうだ。
ラストシーン、暗幕に変わるタイミングが自分の意思とピタリはまる映画は、それだけで全てが良くなる。塚本晋也監督作品は陰鬱さや得体の知れない恐怖に溢れていて、本作もそれが該当した。しかし、今回は不気味さの中で普遍的に美しい場景を挟んできた。そしてラストが僕と呼吸が合い、なんとも心地よい。

交通事故により記憶をなくした青年、高木博史。事故前は医大に通いながらも医者の道に進もうとしていなかったが、記憶を失ってからは解剖に没頭する。大学に再び入学した彼は、実習で腕に刺青が入った若い女性を解剖することになった。その検体は博史が付き合っていた恋人の涼子だった。博史の記憶が断片的に甦っていく。フラッシュバック。博史は涼子との交わりを見る。解剖を重ねるたびに涼子との日常が現れる。博史は狂気じみていく。どちらが現実なのかの区別がつかなくなってくる博史の心情を僕が汲み取れた。正確には博史に汲むことができなかったが、移入させようとするものがあった。

涼子を演じた柄本奈美はバレエダンサーで、なるほど南国の砂浜や廃墟で踊る姿がエキセントリックだ。異様に細い体の中に力がみなぎる。浅野忠信は言わずもがなの圧倒的な存在感で博史を熱演していた。今、邦画は彼と共にある。大学の授業風景、4人の教授が個性的な話し方と仕草で教鞭を執るシーン。彼らはこの場面にしか登場しない。本物の教授かと思い違いをさせるベテランの脇役がまことに面白い。

薄口志向

テレビでバラエティー番組をつけたら2時間近く見てしまった。とりたてて面白かったわけではない。ズルズルと見ていた感じ。引っ張るだけ引っ張っておいて、オチが大したことない。作り手の策略にはまってしまったわけである。CM明けにしても、少し戻って同じ映像を見せる手法がすっかり定着してしまっている。その番組のために撮られたビデオテープは、おそらく相当な量であろう。それを編集してなお同じ映像を流す。どれだけ薄くなっているのだ。面白さや質の高さより、いかにチャンネルを回させないか。製作側の意図がみえる。スイッチをこまめに入れないことが懸命だという結論に至った。

リズムの渇望

「Sunday Bloody Sunday」のドラムラインが頭にこびりついて離れなくなった。U2はここ数年聞いてないが、新作のPVを見てからこの現象が続いている。政治的にあついU2の中でも、故郷アイルランドを強く意識した「Bloody Sunday」を語るのはおこがましいので、それは止めておく。サンプラーで抜きとっていろいろ使いまわしたい欲求に駆られ、どうしよう。



アーティスト: U2
タイトル: War