文部科学省は30日、小学校で来春から使われる教科書を審査した2009年度検定の結果を発表した。学習内容を増やした新学習指導要領に対応する初の検定で、ページ数(申請段階、B5判換算)は現行教科書に比べ全教科平均で24.5%増加。特に理科は36.7%、算数は33.2%増えた。申請があったのは9教科148点で、すべてが合格した。
 来年4月から全面実施される新指導要領では理科、算数の授業時間が以前より各16%程度拡大したが、ページ数の増加はこれを上回った。学習内容を3割削減した現行指導要領の「ゆとり教育」から、完全に脱却することになる。
 今回の教科書には、新指導要領に基づき、素数(5年算数)、電気の利用(6年理科)などの新たな項目が盛り込まれた。対称な図形(6年算数)、文字を用いた式(同)など、現行指導要領では削除されたが復活した項目も多い。
 また、算数では練習問題が増え、実生活とのかかわりを学ばせる応用問題も充実。理科は写真、図表を多くする傾向が続いた。国語、社会などでは「わが国の郷土と文化を愛する」とうたった改正教育基本法を反映し、日本文化や伝統を扱った題材が増えた。
 現行指導要領に初めて対応した00年度検定の教科書とページ数を比較すると、全教科平均で42.8%増加。理科は67.3%、算数は67.0%も増えている。 

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